化血研の譲渡、武田薬品に話は来るか?アステラスとは交渉決裂

 厚労省が間に入って進めていた一般財団法人、化学及血清療法研究所(化血研)のアステラス製薬への譲渡計画は先週、とん挫しました。化血研は「国の承認と異なる製造方法で、ワクチンを作っていた」という理由で、薬事法違反の業務停止処分110日間を食らった会社です。ただ、ワクチンの安全性に問題はなかったとされ、「変更届さえ出していれば、別になんてことないことだった」(製造専門家)といいます。しかし、厚労省は「会社の体質を改善するため」という理由で、アステラスに譲渡を持ちかけていました。ワクチンの基本は疾患予防ですが、海外勢に比べて日本企業の事業基盤は弱い。厚労省は医療、産業政策的にも、日本で細々とやっている各社のワクチン事業を結集して強化したいわけです。で、不祥事を理由に、化血研をアステラスに引き取らせようとしたんですね。

なんだか、この件は不祥事があったから、事業統合を持ちかけたというより、事業統合を進めたいがために不祥事を世に晒したのではないか、と見えてしょうがないです。というのも、塩崎恭久大臣にせっつかれて、厚労省が嫌々、実施した製薬企業に対する一斉調査の結果(6月に公表)では、全医薬品3万2466品目中7割(2万2297品目)に、承認書と製造実態のずれが生じていました。うち「記載に誤りがあったもの」が80%です。詳細な中身は不明ですが、これって、どこも化血研と似たり寄ったりってことじゃないですか?!にもかかわらず、化血研のズレだけ「大問題だ」として、世の中に喧伝され、他は不問。それ以上深い追及はありません。変じゃないですか?不可解さがぬぐえない事象です。アステラスは国が強制する政策統合に「NO」を突き付けたと、とらえることもできます。で、次の打診先はどこか。武田薬品に話は来るでしょうか?つか、変な技を使って仕掛けて来るなら、意に沿わないことは受け入れる必要ないですよね。

 写真は、武田薬品の岩崎真人取締役(ジャパン ファーマ ビジネスユニット プレジデント)。それではみなさん。素敵な一週間をお過ごしください!!

 

コメント

現在のコメント

コメントを書く

 
  (公開されません)
 
 
 
 

 
© 2024 薬新プラザ|医薬品業界の「本質」を発信するサイト