薬価論議の焦点は「適宜、頻回改定」です!!!

   みなさん、お元気ですか?

 さて、このところ続けて何度も取り上げてきましたが、薬価制度改革の基本方針。今週中には4大臣から何か発表がありそうです。

今回は、一般紙を含め、かなり沢山の報道がありました。ほとんどが、全面的な「毎年改定」か、部分的な「毎年改定」か、という切り口です。こっちか、あっちか。メディアがよく使う二元論です。こうすると見出しが立てやすいし、読者の目を引きやすい。でも、本当は、そんな単純な話ではないんじゃないか、と私は思っています。

薬価の「毎年改定」は、現在2年に1回の改定を、毎年実施するということで、経済財政諮問会議の民間議員が数年前から主張していたものです。それに対して塩崎恭久厚労大臣が11月25日に経済財政諮問会議に示した案は、市場が急激に拡大した医薬品や、納入価が急激に下がっている医薬品が、もしあれば、2年に1回の薬価改定を待たずに薬価を見直します、と言っているのです。だから、対象製品がなければ薬価改定しないこともありうる。また、必ずしも毎年とは言っていないので、対象製品があれば1年にどころか、年に複数回改定するかもしれない。「毎年改定」というより、対象品があれば、その都度、やるっていうニュアンスです。

だから、おそらくこれからも薬価改定の基本原則は2年に1回で動かないでしょう。そのうえで、さらに新たなルールを設けて、そのルールに見合った製品に限って「適宜、頻回改定」するかどうか。これからの議論は、そこが焦点になる。「適宜、頻回改定」は、ある意味、「毎年改定」より厳しいです。言葉遊びのように聞こえるかもしれませんが、議論のステージは「毎年改定」から、「適宜、頻回改定」に移っている。というのが私の見方です。

 写真は都内のレストランにて。スウェーデン料理。初めて食しました!!おいしかったです。それでは皆様。素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

 

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