MR活動の“盲点”、医療機関の“ズル”を暴く!!今、最も熱い「高齢者医薬品適正使用検討会」

    みなさん、お元気ですか?3連休はいかがでしたか?とても過ごしやすい日々でしたね。

さて18年度の診療報酬・薬価制度改革が大詰めを迎えております。しかし、医療費の効率化、医薬品使用の適正化は、何も診療報酬や薬価制度をいじくるだけが唯一の手段ではありません。診療報酬が高いとか、薬価が高いとか。金銭的な損得に左右されずに、医療や医薬品提供に関わる人たちが、恒常的に効率化につながる行動をとれば、それが一番いいわけですから。。

    で、ここ最近、厚労省で、最も熱い議論を展開している高齢者医薬品適正使用検討会。17年4月に発足し、合計5回会合を開いていますが、これまで手付かずだった問題に毎回鋭く踏み込んでいます。10月30日の会合では「製薬企業のMR(医薬情報担当者)は医療機関に薬を売り込むばかりで、多剤服用について問題意識がない」という発言が出ました。製薬企業にとっては耳の痛い話でしょう。今後は状況に応じて「医薬品使用抑制」「減薬」を薦めることもMRに役割になるかもしれません。現に医療現場は、それを求めているわけです。

それからズルしている医療機関の存在も暴露されました。16年度の診療報酬改定で患者に投与する薬剤を2種類以上減らすと、医療機関に250点(2500円)入る仕組みができたのですが、自分の医療機関では2種類以上減らして、250点もらっておいて、患者には減らした薬を別のクリニックに行ってもらうように指示しているケースがあるという問題提起があったのです。日本医師会の委員は「あっても間違いではない」と開き直ったようですが、これってどうですか?保険薬局でも、同じような行為があって大騒ぎになっていますが、病院、診療所は、今のところほとんどスルー。力の弱い者は叩くが、力が強い者の不正はほっかむりして観なかったふりして通り過ぎる。これでは不公平でしょう。

 高齢者医薬品適正使用検討会。これからもどんどん臨床現場で行われている薬剤使用の闇に切り込んでほしいです。

 写真は連休中に撮影。古民家をリノベーションしたカフェで。午後の日差しが窓から優しく入り込み、ゆったりしたムードを作っていました。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

 

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