日本製薬工業協会にも「Think Different(発想を変える)」を期待したい!!

 みなさん、お元気ですか?いやあ、よい天気!!!散歩日和が続きます。梅雨前の天の恵みです。

 さて先週5月31日、日本製薬工業協会の中山譲治会長(第一三共会長)による就任後初の記者会見がありました。内容は現状と課題を総花的にズラッと述べた感じ。前の会長とは違う、新たな主張、提案はほとんど見当たりませんでした。状況が状況だけに、これまでにない新たな取り組み、発想を期待していたんですが。。。。まあ、団体の会見ですから。トップが独走し過ぎてもまずいわけで。。。。「静かな滑り出し」というところでしょうか。

産業構造が大きく変化し、これまでのスタイルを温存するだけでは成長できなくなってます。製薬業界のみならず全産業が、イノベーション、イノベーションと連呼し、次のスタイルを模索しています。ご承知の通り、IT業界の雄、アップルの広告コピーは「Think  Different(発想を変えろ)」。はじめは衝撃的でしたが、今や、すべての企業が共感するようになりました。中山会長がいる第一三共の真鍋淳社長も4月に入社した新人に「常識を疑え」とメッセージを送っています。しかし、かりに人と発想が違っていたり、常識を疑うような人材が出てきたとして、その企業、団体は、その人材をしっかり受け止め、成果に結びつける風土を作っているのでしょうか?そもそもスティーブ・ジョブズ氏は、ヒッピー出身。しばしば「クレイジー」と呼ばれます。そんな人、マネージできますか?(笑)

 「Think  Different!」と従業員や、部下に発破をかけるのはいいですが、まずはトップから、型破り、常識外れで成果を出す範を示してもらいたい。じゃなきゃ安心して「Think  Different」できないです(笑)。仕事で色んな方とお会いしますが、日本では、まだまだ「Think Same」じゃないと偉くなれない。「Think  Different」すると、社内でパージくらうリスク高いですよ。まずは上から変わんないと。下ばっかに言ってもねえ。

と、なんだかひどく脱線しましたが、製薬協もこれまでにない新たな視点、角度で状況を打開して欲しいものです。実際、18年4月の薬価制度改革は、状来のやり方を無視した厳しい切り込みでした。業界からすれば不意打ちを食らったような形です。しかし、ある意味、官邸、財務、厚労省の方が製薬業界に先んじて「Think  Different」したともいえるのです。

 写真は中山製薬協会長。記者会見にて。それではみなさん。素敵な一週間をお過ごしください。

 

コメント

現在のコメント

コメントを書く

 
  (公開されません)
 
 
 
 

 
© 2024 薬新プラザ|医薬品業界の「本質」を発信するサイト