「毎年改定論議」を誘発する消費税改定

みなさん、お元気ですか?嵐が通過し、さわやかな秋晴れ!!!最高!!

さて先週9月26日(水)、中央社会保険医療協議会で、19年10月からの消費税引き上げに伴い、保険薬価、材料価格をどうすべきか?本格的に論議が始まりました。

前回、このブログでも取り上げた通り、基本は実勢価格(医療機関購入価)を調べて、そこに消費税引き上げ分2%を上乗せするという方向です。実勢価の調査は、18年9月、つまり今年9月分のデータを使う。

消費税引き上げとは別に20年4月には2年に1度の通常改定がある。それについては19年9月分の調査データを使う。まあ、自然に考えるなら、そういう流れでいいと思うんですが。。

しかし、政府部内には「18年9月も、19年9月も消費税引き上げ前のデータではないか。引き上げ前の実勢価を調べても意味ない。引き上げ後の実勢価を反映させる改定が、22年4月までないなんて馬鹿げている。改定を前倒しすべきだ」という声があるようです。いま薬価改定は二年に一度ですが、少なくとも毎年1回改定すべきという財務省の主張をまた呼び戻すような情勢になってきています。

12月末まで議論を詰めていくことになります。今度の消費税引き上げは、今後の薬価制度改革のあり様を決定する重大な局面になりそうです。しっかり情勢を見極めてまいります。

写真は先週取材で訪れた東大の赤門。構内を歩くとアカデミックな空気が充満していて、気が引き締まりました。それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

 

 

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