新薬の研究開発で、日米欧団体が共同記者会見を開催!!!が、踏み込みはイマイチ。

  みなさん、お元気ですか?

さて先週2日、日本、米国、欧州の製薬団体が研究開発の現状を紹介する共同記者会見を開きました。認知症、がん、希少疾患分野での治療薬創出に、製薬企業がいかに真剣に取り組んでいるか。それをアッピールするための舞台で、私の目算で100人近い記者が来ていました。発表、質問含めて1時間程度のコンパクト記者会見。メリハリの利いたプログラム設定でした。少子高齢化による財政難で、製薬業界への風当たりが強まっている昨今。こんな時だからこそ、コソコソ身を縮めてないで、自ら堂々と積極的に一歩前に出る。こういう記者会見は、どんどんやって欲しいです。

   ただ、やはり、全体を通じて自画自賛、我田引水の感が消し去りがたく、何が問題で、今後、どうしていこうとしているのか?今一つ、踏み込みが浅く、インパクトが弱かった。自らの失敗例や、社会保障の仕組み、財源との折り合いなどまで突っ込めば、もっと奥深い会見になったのではないかと思います。発表者の一人は、アルツハイマー病の治療薬開発に絡んで「科学は進展しているが、ヘルスケアシステムはそれに追いついていない」と、予防や早期診断に力を入れる必要性を強調しました。しかし、日々、進展している科学の「実用性」「実効性」は十分、証明され、我々に、還元されているでしょうか?まさに、科学の「実用性」、「実効性」を新薬という形で、世に出していくのが、製薬企業です。難局を乗り越え、治療だけではなく、予防、診断分野で、大いに活躍して欲しいです。

 写真は共同会見の模様。秋も深まり、夜になると時々、冷たい空気が肌を刺すようになりました。皆様、くれぐれもお体に気を付けて。素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

 

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