【5月15日発】住友ファーマ新体制で「決意表明」 親会社の介入も強化 “待ったなし”向こう数年が勝負

 

◆次期社長に就任する木村徹代表取締役専務執行役員

 住友ファーマが6月25日付で社長交代する。起死回生に向け全力で取り組む姿勢を社内外にアピールすることになる。取締役も大幅に変え、親会社、住友化学の人材を複数呼び入れる。同社は23年3月期決算で初めて450億円の赤字(連結最終損益)を計上、24年3月決算は赤字額が3150億円まで膨らんだ。今後、改善が見込まれるが25年3月決算予想も160億円の赤字で苦境から脱しきれない。こうした状況に親会社、住友化学が痺れを切らし、取締役を送り込んだ。新社長に就任する木村徹氏(現代表取締役専務執行役員)は「25年3月期にコア営業利益の黒字化、26年3月期に最終損益も黒字化させる」としているが、今後の業績次第で親会社の介入はさらに強まるだろう。

 住友ファーマ単独で成長し続けられるか、外部の関連企業と提携もしくは合併するか、親会社の100%子会社となり上場廃止となるかーー。向こう数年が勝負だ。

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