【10月15日発】MeijiSeikaファルマ “サイエンスコミュニケーション”を呼びかけ 「コスタイベ」機にワクチンの「情報発信」を問う 

 

◆MeijiSeikaファルマの小林大吉郎代表取締役社長

 MeijiSeikaファルマが新型コロナ感染症適応の次世代mRNAワクチン(自己増幅型=レプリコン)「コスタイベ筋注用」について9月25日と10月8日の2回に渡り、記者説明会を開いた。ネット上に虚実ない交ぜの情報が拡散し、いくつかの団体が医師や医療従事者の名を連ねて接種中止を求める運動を展開している現状に危機感を抱き、正確な情報提供に全力で取り組んでいる

 コスタイベは世界に先駆けMeijiSeikaファルマが日本で初めて承認を得た新技術を応用したワクチン。毎度、海外の後塵を拝し、メディアや国民から「日本はなんでもっと早く新薬やワクチンを開発できないのだ」と散々、批判を浴び続けてきた製薬業界にあって、コスタイベの世界初、日本承認は快挙だ。しかし、今度は逆に「日本初承認ということは未知なことがあるということ。だからこそ不安なのだ」という声が出てきた。ネット上の情報混乱、接種中止を求めるネガティブキャンペーンの根底には、不安から来る忌避感があると思われる。小林大吉郎代表取締役社長は「新しいワクチンに不安を抱くのは健全なことだ。それに対して正確な情報を提供する義務が我々にはある。今後、こういう場(記者説明会など)を何回も設ける。是非、サイエンスコミュニケーションを考えて御発信いただきたい」と参加メディアに訴えた。

 ネガティブキャンペーンはエスカレートしている。10月から主に65歳以上を対象とする定期接種がスタートしたが、医療機関が注文をしようとすると不当な手段で阻止したり、その医療機関を電話やSNSで誹謗中傷したりする過激な行動も出ているという。小林社長は「これは、もはや破壊行為、製造販売業者として看過できない。法的な手段を取る」との態度を示した。

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