【8月18日発】薬価で“iPS細胞品”をどう評価する?  産業政策上の課題に 住友ファーマが「先駆け申請」

 住友ファーマが進行期パーキンソン病患者の治療に使うiPS細胞(人工多性能幹細胞)「ラグネプロセル」の製造販売を承認申請(8月5日付)した。iPS細胞は日本発の研究成果だが、産業化でもトップの座を得られるだろうかー。ラグネプロセルは、その期待を背負って最前線を走る治療分野の新製品候補だ。

 住友ファーマと言えば、ここ数年、ピーク時売上2000年億円超を記録した統合治療薬ラツーダの特許切れをどう克服するか、急速に悪化した決算数値をいかに回復させるかばかりに焦点が当たり、あまり明るい話題はなかった。ラグロプロセルは、そういう意味で久々の朗報だ。ただ、最先端医療であるが故に、当然ながら実用化の道のりは平たんではない。木村徹社長【写真】は「これからまだまだ色んなことがあると思う」(8月6日・社長懇談会での発言)と緊張の糸を緩めていない。審査当局も

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