【9月10日付】MSD製薬 親会社が“1.5兆円”で買った企業の創製品を発売 肺高血圧薬「エアウィン」、注目のTGF-β開発
Posted on 9月 10th, 2025 by IDAKA

◆新薬「エアウィン」への期待を語る久留米大医学部の福本義弘教授=MSD製薬主催のメディアセミナー(9月2日)にて
MSD製薬が肺動脈性の高血圧症(PAH)を対象とする治療薬「エアウィン」(一般名ソタテルセプト)を発売した。PAHは指定難病でエアウィンは希少疾患用医薬品だ。国内の対象患者数は約5000人と多くはないが、この薬は既存薬にない全く新しい作用機序を有している。ここ数年、事業説明会のたびに「学会のガイドラインを塗り替える新薬候補品だ」(白沢博満代表取締役上級副社長 グローバル研究開発本部長)と紹介していた。今後、臨床現場で順調に浸透し、治療効果を実証すれば、MSDのレピュテーション(Reputaion)は上がる。当然、それは収益にプラスに働く。しかし、私が注目しているのは、