嘉山先生の仰天発言

いやあ~。中医協委員の嘉山孝正先生の発言には、いつも目から鱗です。おっしゃっていることは別に奇をてらっているわけでもなく、至極真っ当なのですが、みんなが気付いていてあえて言わない。あるいは、日常に溶け込んでいて見落としていることなんです。それを、力まず、飄々と(先生、すいません。でもそう見えますんで・・)話されるものですから。相手は、一瞬、面喰って、二の句が継げなくなってしまいます。

3月31日の中医協でも、ぶっ放しました。新薬創出加算の試行が決まり、薬価制度改革論議がひと山越えたと、みなさん安堵感を抱いていたところに「そろそろ薬の価格の付け方について根本的な議論をすべきではないか」と問題提起されたのです。えっ!?て思いました。先生曰く「大型製品の特許が今年、来年、次々に切れる。いまのように、どんどん薬価が下がると、新薬の開発ができなくなる可能性がある。配合剤が出てくるのは新薬の開発ができないからだ」                          医薬経済社・RISFAXhttp://www.risfax.co.jp/

 最終的に、薬価専門部会、あるいは総会で、議論することになりました。でもどうやって、何を議論するのか。まだ決まってません。終了後、先生に具体案を聞くと「初めに薬価を高くするのは早期にコストを回収するためだ。そうではなくて、初めの薬価は低くしても、その薬価を長く保てるようにする方がいい。例えば特許期間を20年にするとか」ということでした。嘉山先生。今日1日付けで、国立がんセンターの理事長にご就任されます。2回ほど、直接インタビューをさせていただきましたが、本質的、革新的なことをさらりと言ってのける。「おかしいことはその時にどんどん言わないと、後で大変なことになる」春風駘蕩なお人柄です。とは言え、それは積み重ねた臨床経験で培った自信に裏打ちされています。誰でもできるわけではないでしょう。

で、写真は裏原宿の帽子屋さん。奥の方に見えるのが入口。そこまでは板が渡してあって、左側に小さな岩場と池があります。おしゃれです。

 

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