医薬品卸の切実な訴え

  最近、複数の医薬品卸関係者に、お話を伺う機会を得ました。みなさん共通しておっしゃるのは「メーカーは新薬創出加算の意義を医療機関にもっと積極的に伝えてほしい」ということです。とても切実に聞こえます。新薬創出加算は、確かに価格に直結するルールです。一度、卸に売り渡した製品の価格交渉に、メーカーが介入すれば、公正競争規約などに触れてしまします。しかし、この加算には崇高な理念と意義、そしてメーカー各社はその理念と意義にふさわしい製品を持っているはずです。価格を口にしないで、それを説明することは十分、可能ではないでしょうか。メーカーが強く導入を主張してきた加算です。医療機関への説明も、卸任せでいいはずはないでしょう。もっとも、当初、12年度実施のはずが、2年前倒しして今年度から試行となったため、各社の準備が遅れているのかもしれません。早急に態勢を整えて、メーカーも医療機関に説明に回るべきだと考えます。メーカー、卸、医療機関関係者の共通認識がなければ、新薬創出加算、そして流通改善もうまくいかなくなってしまいます。

で、写真は神田錦町の西海商店。古き良き下町風情たっぷりの外観。菓子パンとか、アイスとか、煙草とか、雑貨があります。昼下がりの午後、取材途中に撮りました。店の前は、タクシーの運転手さんの憩いの場&情報交換の場のようで、それらしき方々が歓談していました。

 

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