高分子薬をいかに安く創るか

 製薬協の長谷川新会長が先日の記者会見で、おっしゃっていました。いま製薬産業が世界的に直面している「技術革新の壁」はワクチン、抗体、RNA干渉技術応用医薬などによって、「いつか必ず崩せる」と。いまは低分子薬が市場の9割以上を占めていますが、今後、徐々に高分子薬に置き換わる。それによって、製薬産業は再び活気付くという見立てです。しかし、問題は価格です。高分子薬はどれも高い。少子高齢化、医療費財政窮迫の中で、いつまでも「良い薬なんだから価格が高くて当然」という論理を振りかざしているだけなら、日本のリーディング産業にはなれないでしょう。どうやってコスト効率を高めるか、あるいは医療保険の仕組みを変えるか。難問に本気で向き合う時が来ています。

で、写真は新宿駅西口付近。赤、紺、緑、黄、白。意識したわけではないのでしょうが、看板の色の組み合わせが図らずも、いい感じにハモっています。私が油絵画家ならこれをモチーフに筆をとるんですが、残念ながら、そういう高尚な趣味も腕もありません。

 

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