日医工「禁断の一歩」踏み出す
Posted on 6月 1st, 2010 by IDAKA
サノフィ・アベンティスとの戦略的提携に踏み切った日医工。色んな見方がありましょうが、私は、田村友一社長の英断を高く評価します。大手外資と組むことで国内のプレゼンスは確実に上がるし、海外の販路も視野に入れた活動ができる。その反面、いつ買収されて主導権を失ってもおかしくない薄氷の上を歩くような毎日がのしかかります。それでも、国内ジェネリック(GE)企業上位3社では、初めてのビジネスモデル。このまま政府の後押しが続くかどうかわからないGEビジネスで、他社に先駆けて新たな一歩を踏み出したわけです。主導権や看板などメンツを第一に考えるか。それとも明日の医療を見つめて、そこに貢献できるビジネスを考えるか。田村社長の判断は間違いなく後者ではないでしょうか。ヴィスコンティ監督の古い映画「山猫」に出てくる「変わらずに生き残るためには、自ら変わらなければならない」という言葉を思い出します。沢井製薬、東和薬品は今後、どう動くでしょうか。残された道は、日医工同様、外資と組むか、大手国内新薬メーカーと組むか、それとも同業他社と組むか。いっそのこと、両社で合併するか。選択肢は限られています。
で、写真は恵比寿ガーデンプレイスタワーの地下。ファミリーマートです。ちょっと近未来的。欧州の地下鉄構内みたいです。看板に「ファミマ!!」って書いてあります。いつもながら、文章とは全く関係ありません(笑)



