流通無くして薬価無し
早いものでもう7月ですね。厚労省関係のニュースが例年、少なくなる、いわゆる「ネタ枯れ」の季節ですが、今年はそうでもなさそうです。 例えば、28日の「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」(以下、流改懇)。07年秋に、厚労省が流通改善の緊急提言を出したにもかかわらず、09年秋の薬価調査結果では薬価差が拡大していました。未妥結・仮納入の是正で、妥結を急いだがために納入価にしわ寄せが行ったとか、メディパルとアルフレッサの大型合併計画(最終的に破談)の浮上で、卸間の価格競争が激烈化したとか、色々言われていますが、この辺りがどうジャッチメントされるか。注目されるところです。 また、4月に試行が始まった新薬創出加算。卸の説明に対して、医療機関側から「値上げに利用している。けしからん!」という不満の声が上がっています。これを受け、厚労省は「新薬創出加算と価格交渉は切り離すように」と業界に忠告しました。しかし、日本の医薬品流通と薬価制度は、そもそも「許容幅」という緩衝地帯を挟んで、常に隣り合わせにあります。「流通無くして薬価無し」、「薬価無くして流通無し」の状態です。前にも書きましたが、そんな中で、ホントに、新薬創出加算と価格交渉を切り離すことなんてできるでしょうか?私自身は疑問に思います。果たして流改懇では、どんな意見が飛び出すでしょうか?
で、写真は3日土曜、渋谷センター街のアジアン食堂で撮影。隣の席にいたドイツ人留学生ノルメン君と、セルビア人留学生のガールフレンド。食べる前にきちんと「いただきます」と言うし、箸を上手に使うし、店員にもとても礼儀正しい。感動して、思わずブロークン英語で話しかけると日本語もペラペラでビックリ。日本の国際化も知らぬ間にかなり進んでいるみたいです。なんだか少しずつ世界が広がっていくような感じで、楽しいですね!!