流改懇またも「つつがなく」終了
Posted on 7月 29th, 2010 by IDAKA
やはりと言うか、またかと言うか。28日の医薬品流通改善懇談会。ほとんど現状報告に止まり、核心を突いた議論のやり取りにはなりませんでした。「18年度と20年度を比べて仕切価も割戻し・アローワンスも縮まったけど、卸の一次売差は拡大した」。そういう報告が出たんだから、「何で売差が広がったのか」とか、「経済合理性のある取り引きとは何か」とか、流通改善の本質について真正面から議論すべきだと思うのですが、全然そうなりません。そもそも日本の医療用医薬品流通の歪みは、メーカー、卸、ユーザーの「もたれ合い」が原因。懇談会という公開の場で、率直に議論を戦わすことによって、「もたれ合い」から脱却すべきなのに、懇談会そのものに「もたれ合い」ムードが漂っています。それぞれ個別にお話しを伺うと、相手の問題を厳しく指摘するのに、懇談会で直接、顔を合わすと、お互いがお互いを慮って、何にも言いません。「まあ、まあ、公開の場だし、お互い厳しいこと言うのはやめましょうや」って感じです。だから、せいぜい順番に一方的に意見を言うだけで終わってしまいます。厚労省も、資料作って説明するだけじゃなくて、もっとリードして欲しいです。あんまり踏み込んだら、“官製談合”のそしりを免れないんで、慎重になるのもわかりますが、せめて議論のテーマぐらい投げかけてもいいんじゃないでしょうか?これじゃあ、この懇談会。年に一度の「顔見せ余興」になってしまいます。
で、写真は品川駅のアトレ入り口にあるカフェ。ちょっとだけニューヨーク。。。