「モンスター耐性菌」の退治に23社が結集

   みなさん、お元気ですか?

 新型コロナウイルス感染症の拡大が止まりません。

 しかし、感染者は若者が多く、重症者の割合は前ほど増えていない。「楽観」は許されませんが、「悲観」する状況ではないのではないでしょうか。前回にも記しましたが、私は新型コロナの感染状況を100年前のスペイン風邪と比較して考えているので、1日単位、週単位の状況変動に一喜一憂せず冷静でいられます。この感染症がいつまで続くのか。いまはまだわかりません。少なくとも私はスペイン風邪同様、「3年」は固いと見ているので、短期収束は期待していない。だからイライラすることも少なくすみます。

 その疾患を治す医薬品も、予防するワクチンもない。しかもその疾患は感染症を引き起こし、あらゆる人に伝播していく。そんな事態がいかに人の世に混乱をもたらすか。。。。。今回の新型コロナで私たちはつくづく思い知りました。

 とはいえ、実はこわいのはコロナだけじゃない。今、医薬品が、全く効かない細菌がどんどん増えてきているんです。ウイルスではなく、細菌です。

 この細菌に感染すると、その人の健康は害され、時に死に至らしめる。そしてその細菌は次々に人に伝播していく。細菌による感染症は、これまで抗生物質で治ったのですが、それも効かない。細菌が悪さをしていないのに「念のため」と抗生物質を過剰投与したり、細菌を完全に撃退する前に抗生物質をやめたりしたことが多々重なり、ちっとやそっとの抗生物質ではびくともしない細菌ができ、やがてその細菌は抗生物質がまったく効かない「スーパー耐性菌」になってしまったんです。スーパーというより、いわばモンスターです。

 メーカーが新薬を開発することはできなくはないようでが、一度、その耐性菌を退治してしまえばその新薬はお蔵入り。だからお金はあまり稼げない。逆に成功するまでに投資したお金が回収できず、つぶれた会社もあります。なんでみんな及び腰。企業活動はボランティアではないんで、1社で耐性菌開発に取り組むのはリスクが高いんです。

 そこでこのたび世界の製薬企業23社が共同で10億ドルを投資、耐性菌の研究開発を支援する基金(ファンド)を創設しました。先週7月10日、日米欧のトップ企業代表が集い記者会見しました。新型コロナのような恐ろしい感染拡大を、もう二度と生み出さないように。今度のファンドが実を結びますように。心から応援したいです。

 写真は近所で。夕暮れの街はコロナ禍でも変わらず。。。。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

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