2020年、医薬品業界は「価格交渉」と「製造」で信頼を失った。21年の最優先課題は失地回復!

 みなさんお元気ですか?なにがなんだかわからないにうちに2020年も暮れていきます(笑)

    新型コロナ感染拡大で大混乱の中、大手医薬品卸4社の談合問題で医薬品の「価格交渉、取引」の信頼性が揺らいでいます。また、小林化工が水虫薬(イトラコナゾール)の製造過程で睡眠薬(リルマザホン)を混入させ健康被害者が続出するという前代未聞の事件が発生。「製造、生産」の信頼性も揺らいでいます。

 大手卸の談合は、市場競争を無視するとんでもない行為ですが、薬価制度の「一定許容幅」とか、メーカーの不透明なリベート、アローワンス(バックマージン)とか、医療機関の厳しい値引き要求などがあって、業界をよく知る者からすればもともと「本当にパキッパキの交渉、競争ができているのか?怪しいんじゃないか」という疑問がありました。ある程度、想定の範囲だったわけです。

◆小林化工の事件は「経営管理エラー」

 一方、小林化工の睡眠薬入り水虫薬バラ撒き事件は、想像を絶する事件で言葉を失います。経営トップは「ヒューマンエラー」(ヒトの間違い)と言っているようですが、「ヒューマンエラー」が起こり得るからこそ、GMP(製造基準)で何重にもチェックする体制が求められているわけです。初めに関わった人にミスがあったしても、本来、行わるべき何重ものチェックがGMP通り行われていれば、初めのミスが修正されずに完成品となり、市中に出回るなんてことはあり得ない。小林化工の事件は「ヒューマンエラー」ではない。「経営管理エラー」です。

医薬品の「価格交渉、取引」と「製造、生産」で失った信頼をいかに取り戻すか。21年の最優先課題となります。

 写真は新宿歌舞伎町に設けられたPCR検査センター。かなりの人が並んでいました。それでは皆様、20年の年の暮れ、21年のお正月を厳かにかつ健やかにお過ごしください!!!次回の更新は1月12日の予定です!

【お知らせ】21年の中間年改定の総括記事「中間年改定が引き寄せる『薬価新時代』」が医薬経済21年1月1日号に掲載されます。ご興味のある方は是非、お読みください。

 

 

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