後発品を調剤したら「ご褒美」が、調剤しないと「お仕置き」に変わる?!

   はい!みなさん、お元気ですか?1日遅れのアップ。失礼ました!

 都内は緊急事態宣言が明け、まん延防止措置に移行。すっきりしない日常が続きます。「あんときは大変だったね」と。。。そんな思い出話ができる日が来ることを願って、新型コロナ様の収まるのを待つ。ワクチン、治療薬が開発されるのを待つ。それしかなさそうです。

 

 さて先週18日、政府の「経済財政運営と基本方針2021」(いわゆる骨太の方針)が公表されました。いつものことながら医薬品産業関連の言及は、それほど多くない。また年末までの議論に幅を持たせるために、ぼやっとした表現でしかないです。それでもあえて私見を言えば、ひっかかるのは後発品を調剤した薬局へのご褒美、「後発医薬品調剤体制加算等の見直し」という文言。

 政府は23年末までに価格の安い後発品の数量シェア(全体の使用量に占める割合)を「全都道府県で80%以上」とすることを目標に掲げています。いま現在、日本全体で80%以上となっていますが、都道府県ごとに見ると濃淡があります。その濃淡を解消して、全都道府県押しなべて80%以上にしようとしているのです。その目標達成に向けた「後発医薬品調剤体制加算等の見直し」です。

 これまでは「後発品を調剤したらご褒美をあげるよ」(加算)というものだったんですが、それを見直すといっているのです。もしかしたら、全く逆の政策が打たれるかもしれません。すなわち「後発品を調剤しなかったら報酬を減らしますよ」(減算)と。よく飴と鞭といいますが、これまでは飴、今度は鞭というわけです。診療報酬、調剤報酬による政策誘導ではよく使われる手法です。今後も動静をしっかり見守りたいと思います。

 写真は都内カフェにて。それでは皆様、素敵な1週間をお過ごしください!

 

コメント

現在のコメント

コメントを書く

 
  (公開されません)
 
 
 
 

 
© 2024 薬新プラザ|医薬品業界の「本質」を発信するサイト