大手医薬品卸の入札談合を機に、保険薬価の決め方を本気で見直す必要がある!

  みなさん、お元気ですか?じめっとグズついた空気。今週も曇天でスタートしました。

 さて先週6月30日。医療用医薬品の入札を巡る談合事件で、日本を代表する大手医薬品卸、アルフレッサ、スズケン、東邦薬品に有罪判決が下りました。もう1つの大手メディセオは当局に最も早く事前に談合を認めたため、起訴を免れましたが、実質的には4社の談合が明るみに出ました。

 このブログで何度も取り上げましたが、医療保険で使われる医療用医薬品の保険支払い価格(保険薬価)は、医療機関への卸の納入価格を基に決められています。その納入価格を卸が談合で決めているとしたら、私たちが保険料、税金、自己負担で支えている医療保険財源が、不当に使われていることになります。

 厚労省は7月2日に「医療用医薬品の流通の適正化に関する懇談会」を開催。医薬品卸の委員がその場で、コンプライアンスを徹底する意思を表明し、二度と談合が起こらないようにすると誓いました。しかし、実は、この懇談会。2004年の初回開催以来、すでに31回。17年も議論を続けています。それでもまだ「昭和の悪しき慣習」ともいえる談合が残っている。しかも日本を代表する大手4社が手を染めていたのです。

 勿論、医薬品卸4社は悪いのですが、こうした談合が起こる背景には、医療機関の入札方式、医薬品メーカーと卸の取引形態も影響しており、ある種の構造問題です。

 医療保険で支払う医薬品の価格(保険薬価)を、卸の納入価で決める現在の方式は、もはや限界に来ているのではないでしょうか。今回の入札談合事件を機に、値決めのルールを根本から問い直すべきではないでしょうか。

 写真は三越前で。二階建ての赤い観光バスが入っていると、エキゾチックな感じがしますね。それではみなさま、素敵な1週間をお過ごしください!

 

【テレビ出演のお知らせ】

◆先週6月30日夜にBS11の「報道ライブ インサイドOUT」に出演しました。

その映像が7月13日まで無料配信されております。

反省点多々あり。未熟さを露呈していますが、御笑観いただけますと、うれしく存じます。

BS11オンデマンド|報道ライブ インサイドOUT|「コロナ治療薬に高まる期待 開発の現状と課題は?」

 

 

 

 

 

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