国産ワクチン vs 海外ワクチン!「ガチンコ勝負」にKMバイオロジクスが挑戦

 

 みなさんお元気ですか?今週はいわゆる“飛び石連休“でちょっと落ち着きませんが、いかがお過ごしですか?

 さて新型コロナ感染。ワクチン接種も浸透し、数値上は若干、落ち着いてきましたね。いずれにせよ、ウイルス性感染ですから、今後も感染者数は季節とか、変異とかで、上がったり下がったりするでしょう。もう、そのたびに一喜一憂しているわけにはいきません。

 で、ワクチンはファイザー、モデルナ、アストラセネカと、いまのところ外国産だけなんですが、国内メーカー、塩野義、KMバイオロジクス(MeijiSeikaファルマの子会社)も開発を急いでいます。

 KMバイオロジクスの永里敏秋社長は18日に熊本市で開いた市民公開セミナーで、不活化ワクチンの治験(最終試験)を10月から開始すると発表しました。不活化ワクチンは、感染力を削いだ病原体を体内に投入して免疫力を高めるワクチン。この技術は、すでにインフルエンザワクチンで広く使われており、有効性、安全性は高いと期待されています。

 しかも今度実施する治験は、プラセボ(偽薬)との比較ではなく、ファイザーやモデルナなどすでに承認されているワクチンとの比較試験だそうです。要するに、外国産ワクチンと「1対1のガチンコ勝負」に挑むわけです。有効性、安全性が同等以上なら承認されます。もし有効性、安全性が同等どころか、上回るようなら日本のワクチン技術が極めて優秀であると証明することになります。期待をもって試験結果を待ちたいと思います。

 写真はKMバイオロジクスの永里社長です!それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください。

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