日医、横倉前会長の「コロナとかかりつけ医」論、岩波新書から発刊

 みなさんお元気ですか?21年もあとひと月ちょっと。9月まで約1年半はコロナ禍、緊急事態宣言で、毎日に大きな変化がなかったからか、今年はとくに早く感じます。

 さて今回は書籍の紹介。日本医師会の横倉義武前会長著、「新型コロナと向き合うー『かかりつけ医』からの提言」が岩波新書から発刊されました。実は、まだ斜め読みでしっかり読めてないのですが、情報は速さも大事なのでお伝えしたいと思います。

 横倉氏は2012年から20年6月まで4期8年間、日医会長を務めました。今回、発刊された著書は、横倉氏が医会長として新型コロナとどう向き合ったか。20年1月から6月までの半年間の活動をドキュメント形式で書き記しています。このような類の書籍や記事にありがちな自分を必要以上に大きく見せようとする「武勇伝」や「手柄話」に陥らず、うまくいったことも、いかなかったことも、あるいは現時点において社会的にも失敗、判断ミスとされていることも、自らが日医会長として携わった政策であれば、包み隠さず記しているように思います。遠慮がちというか、あまり多くはないのですが、ところどころ反省(?)らしき記述もあり、だからこそ本書は今後の政策課題を照らす提言にもなり得ると。。。私はそう受け止めています。

 中でも第3章の「『かかりつけ医』の果たすべき役割」では、横倉氏が理想とする「かかりつけ医」像が語られ、おそらく今後も発生するであろう新興感染症といかに向き合うか。自らの問題意識も述べられています。以下、3点、抜粋します。

 「かかりつけ医が一層、普及・定着していれば、新型コロナ感染症についても相談、検査、診断と治療、療養といった一連の医療を切れ目なく、適切かつ円滑に行えたのではないか」(226頁)

 「今回のような感染症パンデミックにおけるワクチン接種において、かかりつけ医がどのように関与していくことが求められるのか(略)、今後考えていく必要があります」(229頁)

 「感染症パンデミックなどの緊急時におけるかかりつけ医の関わりについて(略)さらに考えていく必要がある」(235頁)

 コロナ禍で、医師会幹部は、コロナの危険性を認識させるため国民に何度も何度も「警告」を発しました。しかし、コロナ禍で「かかりつけ医」は何をするのか、医師会は組織としてどんな取り組みをするのか。不安で一杯の国民に寄り添う発信はほとんどなかった。私は、医師会が国民に「安心感」を与えてくれることを期待していましたが、それは叶わなかった。

 そう考える私にとって横倉前会長の提言は「かすかな光明」となり、明日の希望となるのであります。

 写真は日本医師会の横倉義武前会長。それでは皆様、少しずつ冷えてきます。お体に気を付けて。素敵な一週間をお過ごしください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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