後発品の銘柄処方を、医師会「当然」!医薬品卸「困る」!健保連「怪しい」!と指摘

IMG_1219みなさん!お元気ですか?食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋etc。。。満喫していますか?

さて先週9月30日(水)の中央社会保険医療協議会では、医師が後発医薬品の銘柄を指定することについて議論を呼びました。医薬品卸は、使用促進で倉庫が後発品で一杯!!だから同じ後発品なら、できるだけ銘柄を絞り込みたい。しかし、特定の医療機関から意表をついて、自分の在庫にない銘柄の後発品処方が出ると、取引は少ないのに、それも取り寄せないといけないので、それが負担だと言います。一方、医師会は「同じ後発品でも、私たち医師が納得したメーカーの銘柄を指定する場合がある。それの何が悪い」と言っています。支払い側は「薬局がメーカーと結託して、特定銘柄を大量に購入。医療機関に『この銘柄で処方を出してくれませんか』とお願いしているケースがあると聞く。事実関係を調べるべき」と指摘しています。

三者三様の意見。どれが正解、間違いということはないでしょう。医療保険、患者にとって何が大切か。その観点に立って、今後の議論で、いかに折り合いをつけるかが大事です。注目していきます。

で、写真はちょっと前、新宿で撮影!秋は「お祭りの秋」でもありました!それでは、みなさん!穏やかで、素敵な秋を満喫ください!!

 

ジェネリック(後発医薬品)の公定価格(保険薬価)一本化を、いかに制するか。注目の議論が始まる!!!

IMG_1228みなさん、お元気ですか?今週の木曜日で10月に入ります。ということは今年も、残すところあと3か月!!ひぇーっ!!!!時間は老若男女、万人に等しく公平に与えられているのに、年を重ねるごとに「ちょっ、ちょっ、待ってよお~!ウソだよね?そんなはずないよね?!ね?」って確認したいくらい、速く感じるのはなぜでしょうか?50歳の1年は、人生の50分の1ですが、5歳の1年は5分の1。なんで、5歳の頃「10日」と感じていた時間が、50歳になると「1日」に感じてしまうんだって(^_^;)。これを心理学的にはジャネーの法則というんだそうです。なんとなく説得力あると思いませんか?この法則によれば、実は速くも遅くもない。結局、「気のせい」ってことにしてもいいみたいです(笑)

まあ、それはともかく、16年4月の診療報酬、薬価制度改革もあと3か月で、片を付けないといけません。公開討論の大舞台、中央社会保険医療協議会(中医協)今秋から急速に議論が進展します。医薬品関連の制度政策論議は、「後発医薬品(ジェネリック=GE)の使用促進」が「台風の目」になって、全ての政策論議を巻き込んでいきます。

GEの業界団体、日本GE製薬協会が、今週、中医協で意見陳述します。医療保険からの支払われるGEの公定価格(保険薬価)は、今、低、中、高の3段階に設定されていますが、中医協内は「GEは製品として、効能効果が、みんな同じなんだし、医療機関には公定価格よりも安く売っているんだから、低、中、高の3段階なんて煩わしいことをやめて、公定価格は一本化してしまえ」って意見が多いです。これに対してGEの業界団体は「確かに医療機関には公定価格より安く売っている。けれど、企業によって価格はまちまち。製品も、飲みやすくするために剤型を工夫したり、飲み忘れにしないように包装を工夫したり、各社が、それぞれ努力してんだから、その努力は認めて欲しい。『みんな同じなんだから、公定価格も一本化』というのは乱暴だ」という立場です。でも、一度、議論の遡上に載ってしまうと「現状維持」は許されない。どうあれ、自らの身を切る新たな提案が求められているのです。関係者は、いま、おそらく背水の陣で、準備を進めておられることでしょう。己(オノレ)も、身を引き締めて真摯に取材に臨みます。

で、写真は新宿三丁目のブルックリンパーラー。行くと毎回、行列で、見送ってたんですが、先日、並んでようやく入れました!!!なかなかいい感じでした(^_^;)

急に肌寒くなって来ましたね。行きつけ飲み屋のマスターの粋な一言を紹介します。「秋の深まりは、夏より早いよ」。。。それでは、みなさま。穏やかで素敵な楽しい1週間をお過ごしください!!!

 

バイオ医薬品ビジネスの「遅れ」は、もはや企業任せでは取り戻せない!!政産官学の連携が必要!

IMG_1187[1]   みなさん、お元気ですか?いやあ〜、先週の大雨。すごかったですねえ~。窓の外を見ていたら、嵐の海を漂う難破船に乗っているような気になりました。ホントに!!大きな被害に遭われた地域の、いち早い復興をお祈りいたします。  

 さて9月4日に厚労省がまとめた「医薬品産業強化総合戦略」。ようやく出してくれたかあ〜。と、己(オノレ)が感慨深く思うのはバイオ医薬品施策。「バイオ医薬品の培養から品質評価まで全プロセスを国産化し、高品質なバイオ医薬品の製造を目指す」(9頁)と明記されました。いまや世界市場での売上高上位10製品中7製品がバイオ医薬品。しかし、日本企業初(オリジン)の製品は一つもなあーい!しかも、上位バイオ医薬IMG_1188[1]品の特許が、向こう数年、次々と切れるので、後続品(バイオシミラー)を出せば儲かるチャンスなのに、日本企業の反応は鈍い。というか中外製薬を除く、“純”日本企業で、国内で製造設備を持っているのは、協和発酵キリンくらいなのです。

 お隣の韓国は、2010年に策定した政府戦略で「バイオシミラーで20年に世界でトップになる」という目標を掲げ、国を挙げて生産体制を強化しています。日本も何とか、遅れを取り戻してほしい。このままだと、日本は、バイオ医薬品「後進国」になってしまいます。政府も「やるかやらないかは企業の勝手」なんて言っている場合じゃないです。バイオ医薬品が国内で製造できないのはまずいです。政産官学の連携が不可欠です。

今度の「総合戦略」。今後、どのような形で、具現化するか。期待を持って見つめていきます。この辺りの己の見解は医薬経済15年9月1日号の記事をお読みください⇒コチラをどうぞ!!

先週11日金曜日。大雨も上がって晴天!!IT企業テクマトリックス社主催ファルマフォーラム「戦略的くすり相談CRMのあり方」での講演、パネルディカションも盛会裡に終了しました!!くすり相談室業務は、「縁の下の力持ち」。今後、ますます重要性が増していくでしょう!!

 写真は浜辺にて!!若者たちが砂浜にピンを立てて競争で取るゲームをしていました!!無邪気!微笑ましく、清々しい!!(笑)ではみなさん!穏やかで、素敵な一週間をお過ごしください!!

 

 

 

地域医療にMRを送り込まないと製薬企業は締め出される!業界自主基準を公開せよ!MR認定センターが「刺激的な」シンポジウムを開催!

 

MR認定センターのシンポジウム

MR認定センターのシンポジウム

 みなさんお元気ですか?愚図ついた天気が続きます。洗濯には困りますが、原稿執筆、読書などには却って都合がいい。とかく物事は一面的ではありません。見方によって、良くもあり悪しきもある。いま起きている事象を深くしっかり見つめ、うまく自己調整を図りたいものです。

さて、このところ9月5日(土)、8月30日(日)と2週連続休日に、MRを対象にした催しがありました。中でも9月5日に開かれたMR認定センター主催のシンポジウム「地域医療とMRの役割」は、ものすごく内容が濃かったです。国内6万5000人のMRにターゲットを絞ったビジネスは沢山あります。しかし、MRビジネスの主催者が企画した催しは、本質からずれていたり、変に奇をてらっていたり、ほっぺたを撫でさすっているだけだったり、釈迦に説法に過ぎない薄っぺらな思い付きを独りよがりに押し付けたりで、目も当られないケースが多いのが実情です。しかし、今回、MR認定センターが開いたシンポは違いました。地域医療の担い手である医師、薬剤師が歯に衣着せぬ物言いで、MRへの希望、課題を提起しました。詳しくはRISFAX15年9月7日号に報ぜられているので、ご覧ください。

で、焦点になったのはMRの将来。ひとつのヒントは地域包括ケアで、酒寄医院(東京都品川区)の酒寄亨院長が医師、薬剤師だけでなく、歯科医師、看護師、介護ヘルパー、理学療法士、作業療法士などを訪問し、いかに連携を取っていくかが大事だと述べました。そうなると、課題が鮮明になります。MRは、果たして、多種多様な職種の方々と、今後、どこでどうやって絡み、つながっていくか。業界の自主規制、公正競争規約(公競規)で許されるのはどこまでなのか。そもそも、規約があるのか。早急に検討し、整備し、規約があるなら内外問わず公表すべきでしょう。製薬業界ならびにMRのみなさん!!顧客からの要請を受けて、なんでもかんでも「公競規があるからできないんですよ」と言って逃げるのは、もうやめにしましょう!!さもないと、病院だけでなく、地域医療からも締め出をくらいますよ。この辺りの己の主張は医薬経済15年4月1日号「規制で雁字搦めの製薬業界」をお読みください。

今週9月11日(金)、製薬業界の現状と今後について講演します!IT企業テクマトリックス主催。参加は無料です。先週、パネルディスカションの打ち合わせを終了、精一杯のお話をします。是非とも、ご参加ください!

 

 

米製薬協のアルバレス委員長が流暢な日本語で薬価制度改革についてプレゼン!!

みなさんお元気ですか?急に肌寒くなってきましたが、風邪などひいていませんか?

 さて先週26日、中央社会保険医療協議会の製薬業界ヒヤリング。日米欧の代表が、新薬創出加算の継続、基礎的医薬品の薬価維持、消費増税改定の最小限化など基本見解を示しました。いよいよ議論のゴングが鳴ったわけです。詳細は、業界各紙で報道されている通りですが、なかでも米研究製薬工業協会(PhRMA)在日執行委員会のトニー・アルバレス委員長(MSD社長)が日本語でプレゼンしたのは、驚きでした。自社やPhRMAの会見は、毎回英語でしたから、アルバレス氏がこんなに流暢に日本語を話すとは思ってもいませんでした。細かい制度用語もしっかり使いこなし、自らの主張をわかりやすく伝えました。非常に、感激しました!次回は、欧州製薬団体連合会(EFPIA Japan)のカーステン・ブルン会長(バイエル薬品社長)も、お願いしまーす!!!

で、写真はアルバレス氏(右)、ブルン氏(左)。

製薬産業の今と明日について講演します!このセミナーは無料です。

詳細はコチラ

 

 

 

16年度薬価制度改革の論議が、季節に逆行し、年末に向け、どんどん熱くなる!!

みなさん!お元気ですか?8月も終盤、小学生はフウフウ言いながら夏休みの宿題で追い込みをかけてる頃ではないでしょうか?この夏は、ずっとノージャケット、ノータイで来てしまったから、そろそろスーツを着ようかなあ〜と思っている今日この頃です。

 IMG_1132今週は、厚労省の中央社会保険医療協議会で製薬業界の意見陳述があります。16年度の薬価制度改革をどうするか?製薬業界が意見を述べるのです。その後、年末まで、議論がどんどんヒートアップしていきます。で、大体、薬価論議は毎回、傍聴席が一杯!!!相当、早起きして並ばないと、席が取れない。病院、薬局、製薬企業、メディアの関係者が会場の前にずらっと並びます。軽く2、300メートルくらいになるんじゃないでしょうか?一般の人が見たら「なんじゃこりゃ」って、びっくりするでしょうね。きっと。というか、もういい加減、IT化が進んでいるんだから、ネット中継ぐらいしてくれてもよさそうなもんですが。。そうはならない。数年前に、少し議論になりましたが、「委員の発言の柔軟性に影響する」という理由で、ダメになりました。まあ、それもわかるような気もします。やっぱライブで聞かなきゃね。

愚痴はこれくらいにして、薬価制度。10年に導入した新薬創出加算、14年に導入した長期品引下げのルール化で、大きな枝振りは、もうほぼ完成といっていいくらいにできあがっています。年末までの議論は、その運用を巡り、より一層、高度なやり取りが続くでしょう。

 季節は夏から秋、冬とどんどん寒くなりますが、中医協論議は逆にどんどん熱くなります。しっかり見届けていく所存です。みなさま、どうぞ、よろしくお願いします。

 で、写真は麻布十番で撮影。週末、お祭りでした。屋台がズラッと並び、沢山の人たちが「食べ歩き」を楽しんでいました。とまれ、先週、かなり酒席が続いた己(オノレ)は、当日、「休肝日」を誓っていましたので、ミネラルウォーターで我慢!!!初志貫徹しましたあ!!(笑)それでは、みなさん、素敵な一週間をお過ごしください!

製薬企業の現状と未来について講演します。無料セミナーです。是非、ご参加ください!詳細はコチラ

 

 

 

「遺伝子編集」「iPS細胞」で、神の領域に突入した我々、人類は、どこに行くのか?!

IMG_1095[1]みなさんお元気ですか?ザーッという雨音で目覚めた月曜の朝。静かな雨がカラカラに乾いた地上を癒すように降り注ぎます。

さて今回は技術革新のお話。とうとう、そこまで、やっちまったかあ〜!!と、つくづく思うのが最近、話題になっている「遺伝子編集」という技術。すでに実験動物で実証済みで疾患研究、医薬品の研究開発に使われているそうです。簡単に言えば、特定の遺伝子を切断して、生命の特定の機能、部位を増強したり、無くしたりすることができる。理論的には、脳や、筋肉を、通常のヒトの倍にした「カスタマイズド・ベイビー」を生み出すことも可能です。まさに、人類の科学技術は「神の領域」に介入してしまったのです。

原子力にせよ、iphoneにせよ、私たち人類は、一度発見した技術を封印したり、捨て去ったりすることはできません。そういう性なのです。技術は前に進むばかりで、後戻りはない。「遺伝子編集」。私たち、人類は、この技術を、どこまで許容し、応用すべきでしょうか。iPS細胞でノーベル賞を取った山中伸弥教授は「倫理的な議論が、科学技術の進展に追いついていない」と、危機感を示していたことを思い出します。研究者や政治家など、一部の専門家だけにまかせていればいいという問題ではありません。私たち一人一人が、真剣に考え、議論する時代なのです。

 で、写真は池袋西武。ちょっと前にブログで、書店リブロが撤退すると、愚痴をこぼしましたが、な、な、なんと三省堂が引き継いでいました!!ひゃほーい!うれしい!!では、皆様!素敵な一週間をお過ごしください。

医薬品業界の現状と未来について講演します!無料セミナーです!

 

 

これでいいのか?「東芝の不正会計」と、ソックリの妥結率!!長期収載品20%時代へのカウントダウン!

みなさん!お元気ですか?先週末から、ちょっとだけ気温が下がったような。昨夕、都内某所を歩いていたら一瞬、ふわっと涼しい風が頬を撫でたので「おお!」と、思わず声を出して感動しました。ここ数か月、涼風は、エアコンや、扇風機など工業製品から取っていなかったので「やっぱ自然の風は違うねェ~」とかいいながら、がふがふ貪るように深呼吸したのでありました!

さて今年7月、政府が新たな後発品使用促進目標を出したのは承知の御通り。で、一般紙、専門誌がこれを取り上げ記事を掲載したり、特集を組んだりしているんですが、ほとんど全て、見出しがダサあ~い!!!ダサすぎます!どこもかしこも金太郎飴のように「GE80%時代」ってやっちゃってるんです。「それって、そのままやん?」って突っ込みたくなります。GE80%は政府が出した目標!!それを、そのまま見出しに使ってどうすんの?安易だねぇ~。せめて「長期収載(特許切れ)医薬品“ひん死の危機”~迫りくる20%時代~」とか、「長期収載医薬品20%時代、~もうピークの5分の1しか売れない~」とかくらいは、やってくれよ。政府の広報誌じゃないんだから。僭越ながら、そう思う今日この頃です。GE問題に関する己(オノレ)の見方は、医薬経済7月1日号を是非をご覧ください。

 IMG_1092[1]で、東芝の不正会計。四半期ごとの決算が近づくと、損失を隠すために、取引先に高値で部品を購入してもらって営業利益をかさ上げし、完成品で買い戻す時に、帳尻を合わせる。だから四半期ごとに見ると利益は一旦、高くなるが、完成品を買い戻す時に、急激に下がる。これを何度も繰り返してきた。この「押し込み」「借金」という行為が「不正」として、大問題になっています。【写真右=NHKクローズアップ現代の画面から

 

 

IMG_1093[1]

何気なくテレビ見ていたら、「あれ、これ、なんか見たことある!」という図表が。。。。医療用医薬品の妥結率!薬価調査の対象となる改定前年の9月に、急激に上がり、その後下がる。そして決算を〆る3月に、また急激に上がる。東芝の不正会計の図表と、そっくりじゃないですか?【写真右】業界では「まあ、これは昔から、こんなもんだから」ってことになっていますが、果たして本当に、このままでいいんでしょうか?!^_^;

 

 

IMG_1089[1] で、写真右下は医薬経済社のみなさんにもらった旅行のお土産!今年は残念ながら行けなかったんですが、会社に行ったら、己の机に「お土産です」の附箋付きで、。。。うれしい(*^_^*)です!!では、みなさま。素敵な一週間をお過ごしください。

製薬企業は国民とどう向き合うべきか?講演します。無料セミナーです。

 

 

製薬企業は「新薬」だけでいいのか?地域包括ケアはビジネスチャンス!骨太の方針32頁「公的サービスの産業化」を活かせ!

IMG_1085[1] 「子供のいない社会って、さびしいと思いませんか?」。厚労省のOBがグラス片手に、ポツリと、つぶやきました。

休みに区営の屋外プールに行ったら、年配者(かくいう己も、笑)が多く、子供が少ない。夏と言えば灼熱の太陽!プールと言えば真っ黒に日焼けして燥ぎ回る子供たち!そんな先入観がグラつく光景を目の当たりにして、1年前、新宿の高層ビルのレストランバーで、交わした少子化論議を思い起こしたのです。  

 少子高齢社会。支える現役世代が減り、支えられる高齢世代が増える。ご承知の通り社会保障制度にとっては危機的状況です。長期的視点で見れば、一過性なのか、ずっと続くのか。諸説ありますが、いずれにせよ制度を現状のまま維持するのは無理。負担と給付にメスを入れなければいけません。

製薬企業も曲がり角です。いま、各社、新薬の研究開発に努力しています。メディアもアナリストも「新薬が大事」「新薬を出せ」ってうるさいことこの上ない。しかし、技術ターゲットはバイオ、遺伝子。領域ターゲットは希少疾患、がん。おまけに世界各国財政難で、承認のハードルが上がっている。かつてのように、ポンポンと、簡単に新薬は出ない。晴れて出せても必ずしもビッグに稼げない。とはいえ、日本の製薬企業人口は約17万人。うち管理部門と営業部門が10万人だ。新薬が出なきゃ、間違いなく、ここにメスを入れなきゃいけなくなります。

最近、かねて親しくさせていただいている業界の方と熱い議論になりました。確かに製薬企業が最も重視すべきは「新薬開発」です。しかし、それだけでいいのだろうか?と。いま製薬企業は、人が疾患になって初めて“お助けマン”として登場するのですが、もっと前。健康づくり、体力づくり、予防領域にも、ビジネスのすそ野を広げていいのではないかと。その視点に立てば、国が進めている地域包括ケアは絶好のチャンスです。骨太の方針2015の32頁に「公的サービスの産業化」という項目があるのを、ご存知ですか?  

 そこには、地域包括ケアを支えるために「社会保障に関連する多様な公的保険外サービスの産業化」や「民間事業者による生活関連サービスの供給促進」が明記されています。製薬企業がスルーする手はないでしょう。これはビジネスチャンスです!!  

 で、写真はとある駅のホームから。ショーウインドウ、衣装替え中!!それではみなさん。暑い日が続きます。体調管理に気を付けて、穏やかで素敵な一週間をお過ごしください!!

製薬業界は国民に誤解されています!!その誤解をどう溶かすか!講演します

このセミナーは無料です!どしどしご応募ください!!

 

 

「新薬モドキはいらん!」「売れたら下げろ!」「MR活動を見直せ!」と、薬価算定組織が言いたい放題

IMG_1052 みなさん!元気ですかあ?夏真っ盛り!どうですか?この暑さ。とろけそうです(笑)

さて16年度薬価制度改革を前に先週7月22日(水)、厚労省の専門家集団、薬価算定組織が改革に関する意見を公表しました。ところが今回は、例年になく、かなり踏み込んだ内容になっています売り上げが大きくなったら、問答無用に薬価(医療保険から給付する価格)を下げろ!とか、後発品対策だけのために既存品の化学構造式をちょっとだけ修正した新薬は薬価を低くしろ!とか、MRによる過剰な影響・宣伝活動を改め、真に医療に貢献しろ!とか。。。。これまでの提案(意見)には見られないほど「先鋭化」した文章が目立ちます。薬価算定組織の役割は、現行ルールに基づいて適正に薬価を算定し、専門的な見地から問題点を指摘することにあると認識しておりますが、今回の意見は、文章の端々から、製薬業界に対するエモーショナルな苛立ちが垣間見えるようです。算定組織の本来の位置づけから逸脱しているようにも見えますが、製薬業界は、保険薬価という側面から見て「まだまだ緩い」と受け止められているのです。年末までの議論は、製薬業界にとって、かなり厳しい流れになりそうです。

もうひとつ。お知らせです。来る9月11日(金)、製薬企業向けのセミナーで講演とパネルディスカッションの座長を務めます。このところ製薬業界に対する世間の目は「儲けるために疾患を作っている」「効かない薬を作っている」「不都合なデータを隠している」など、ネガティブな見方ばかりです。そんな中、製薬企業は、国民、患者とどう向き合うべきか。私見を交えてお話します。また、パネルディスカションでは、各社の皆様と、新時代に向けた戦略的くすり相談室のあり方を探ります。主催は、製薬各社のくすり相談窓口業務サポートするIT企業テクマトリックス。セミナーテーマは「戦略的くすり相談室への道(仮称)」。

ナント!このセミナーへの参加は無料です!!

どしどしお申し込みください。

 で、写真は都内のとあるレストランで撮影。ずっと前から、食べたかったサラダ!!先日、ようやくTRY。いくつもの野菜とチキンを細かく切って、特性のドレシングで和えています。ヘルシー&ボリューム満点。サイコー!お腹いっぱいになります。では皆様、素敵な一週間をお過ごしください。

 
 
 
© 2025 薬新プラザ|医薬品業界の「本質」を発信するサイト