厚労省保険局長も、医政局長も、日薬連理事長も、みぃーんな「俊ちゃん」!!「トリプル俊ちゃん」時代到来!!

みなさんお元気ですか?大阪の地震、大変でした。まだ余震があるようで。警戒が必要です。

さて製薬業界。4月の薬価制度改革から2か月が経過しました。日本製薬団体連合会の新理事長に宮島俊彦理事長が就任。業界最大の政策集団、保険薬価研究委員会(薬価研)の委員長、副委員長もガラッと変わりました。

宮島新理事長は、ご承知の通り、元厚労省の大臣官房審議官(保険・医療担当)、老健局長を歴任、医療保険、介護保険関連政策を進めてきた中心人物です。製薬業界泣かせの市場拡大再算定(売り上げが一定規模に達したら薬価を下げる)が導入された96年には、制度改革の総本山、保険局医療課の調査室長でした。「当時は、皆さんの敵のような立場にいたが、今度は味方。微力ながら力を尽くしたい」と意欲満々です。今年の制度改革は業界にネガティブに、かなり切り込まれました。新体制で、どこまで巻き返せるかが課題です。余談ですが、奇しくも今、厚労省の医療保険政策のトップが鈴木俊彦局長、医療提供体制政策のトップが医政局長の武田俊彦局長、そして業界団体、日薬連が宮島俊彦理事長で、製薬業界は「トリプル俊ちゃん」体制に遭遇しています。偶然とはいえ、中々ないことです。良い意味で、ドラスティックなイノベーションがさく裂する予兆と受け止めたいです。

で、写真は日薬連薬価研の懇談会であいさつする宮島俊彦理事長。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

 

 

【お知らせ】

みなさん、お元気ですか?いつも薬新カフェをお読みくださり、誠にありがとうございます。さて本日6月18 日月曜日に更新予定の本ブログ、所要により明日6月19  日火曜日に更新を延期させていただきます。

   引き続き、よろしくお願いいたします。

 

抗生物質の適正使用、安定供給は「厚労省の政策課題」でもある!!

 みなさん、お元気ですか?今週は、そぼ降る雨でスタート。といって明日は、またすごく暑くなるらしい。気温、湿度の変動激しきこの季節、お体にお気を付けください。

 さて、ここに来て、なお後発医薬品の出荷調整(一部医療機関への供給停止)が問題になっています。使用促進で現場ニーズが急増、後発メーカーの製造が追いつかないというケースが多いようです。しかし、ペニシリン系配合注射剤スルバクタム/アンピシリンの出荷調整は、ちょっと違う側面もあり、極めて深刻です【RISFAX18年6月8日号参照】。後発品のみならず先発品も不足しているからです。後発品は6社近く出していたんですが、昨年秋以降、次々に供給停止に。。。近くMeijiSeikaファルマだけになる見通しです。しかし、同社の工場もすでにフル稼働で、現場ニーズに間に合わない。後発品に市場を食われ、そろそろ撤退かと見られた先発品ユナシン(ファイザー)も増産しなければならないでしょう。ユナシンはG1品目(すでに80%以上後発品にシェアを奪われている長期収載品=メーカーの意思で撤退が認められる)なので、ファイザーは、やめようとしていたかもしれません。が、「やめたいです」なんて、言い出せる状況ではなくなってしまいました。

 後発品が出荷調整に陥った責任は、一義的にメーカーにあるのは確かです。しかし、スルバクタム/アンピシリンの場合、現場ニーズが急増した背景には、使用促進策ではなく、薬剤耐性(AMR)対策があります。抗生物質の不適切な使用で、AMRが世界的に問題となり、各国政府が対策に乗り出しました。日本でも厚労省がアクションプランを作成、学会も新たな使用ガイドラインを作り、スルバクタム/アンピシリンを肺炎(入院)第1選択薬にしたのです。AMRのアクションプランには、厚労省の取り組むべき課題として「抗生物質の使用量の継続的な監視」が明記されています。スルバクタム/アンピシリン後発品の供給停止は昨年秋頃から、現在まで段階的に起こった現象です。ある程度、時間があったわけです。厚労省は、こんなにひどい状況に現場が追い込まれるまで何も手を打たなかったのでしょうか?例えば、メーカーから原因や供給再開の目処を聴取するとか、他のメーカーに、増産を打診するとか。やっていたのでしょうか?今回のケースは、通常の供給調整とは違います。厚労省も「メーカーは怪しからん!!!早く何とかしろ!!」と言っているだけでは済まないです。

 写真は先ごろ開かれた日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)の懇談会で。右から日本製薬団体連合会の手代木功会長、GE薬協の澤井光郎会長、吉田逸郎前会長(現副会長)。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

日本製薬工業協会にも「Think Different(発想を変える)」を期待したい!!

 みなさん、お元気ですか?いやあ、よい天気!!!散歩日和が続きます。梅雨前の天の恵みです。

 さて先週5月31日、日本製薬工業協会の中山譲治会長(第一三共会長)による就任後初の記者会見がありました。内容は現状と課題を総花的にズラッと述べた感じ。前の会長とは違う、新たな主張、提案はほとんど見当たりませんでした。状況が状況だけに、これまでにない新たな取り組み、発想を期待していたんですが。。。。まあ、団体の会見ですから。トップが独走し過ぎてもまずいわけで。。。。「静かな滑り出し」というところでしょうか。

産業構造が大きく変化し、これまでのスタイルを温存するだけでは成長できなくなってます。製薬業界のみならず全産業が、イノベーション、イノベーションと連呼し、次のスタイルを模索しています。ご承知の通り、IT業界の雄、アップルの広告コピーは「Think  Different(発想を変えろ)」。はじめは衝撃的でしたが、今や、すべての企業が共感するようになりました。中山会長がいる第一三共の真鍋淳社長も4月に入社した新人に「常識を疑え」とメッセージを送っています。しかし、かりに人と発想が違っていたり、常識を疑うような人材が出てきたとして、その企業、団体は、その人材をしっかり受け止め、成果に結びつける風土を作っているのでしょうか?そもそもスティーブ・ジョブズ氏は、ヒッピー出身。しばしば「クレイジー」と呼ばれます。そんな人、マネージできますか?(笑)

 「Think  Different!」と従業員や、部下に発破をかけるのはいいですが、まずはトップから、型破り、常識外れで成果を出す範を示してもらいたい。じゃなきゃ安心して「Think  Different」できないです(笑)。仕事で色んな方とお会いしますが、日本では、まだまだ「Think Same」じゃないと偉くなれない。「Think  Different」すると、社内でパージくらうリスク高いですよ。まずは上から変わんないと。下ばっかに言ってもねえ。

と、なんだかひどく脱線しましたが、製薬協もこれまでにない新たな視点、角度で状況を打開して欲しいものです。実際、18年4月の薬価制度改革は、状来のやり方を無視した厳しい切り込みでした。業界からすれば不意打ちを食らったような形です。しかし、ある意味、官邸、財務、厚労省の方が製薬業界に先んじて「Think  Different」したともいえるのです。

 写真は中山製薬協会長。記者会見にて。それではみなさん。素敵な一週間をお過ごしください。

 

製薬協・中山新会長のファイティングポーズに、内藤副会長と日薬連・手代木会長が賛同!!

 みなさん、お元気ですか?今日は、なんとなく湿度が高いような気がします。梅雨が近づいてきていますね。

さて先週5月24日は日本製薬団体連合会(日薬連=医薬品関連団体の連合体)、日本製薬工業協会(製薬協=研究開発型製薬企業の団体)の役員交代がありました。日薬連会長には塩野義製薬の手代木功社長、製薬協会長には第一三共の中山譲治会長が就任しました。当日は大手町、経団連会館で、製薬協の50周年記念式典があって医療関係団体、官界、政界を招いて懇談会が開かれました。

 製薬協の中山新会長が、日薬連の手代木会長と製薬協の内藤晴夫副会長(エーザイ社長)に、いじられていたのが、非常に印象的でした。仲がいいというか。信頼関係があるからこそなんでしょうね(笑)。このコンビネーションが今後の運営にどう生かされるか。注目です。

 中山会長があいさつで「どんな産業も成長するには健全な市場の存在。中でも大事なのは製品の品質を適切に評価する価格メカニズムがあってこそだ」と強調、そのうえで18年4月の薬価制度改革で、いわゆる新薬創出加算の対象が絞り込まれたことについて「イノベーションの積極的な投資にブレーキがかかる。明らかに一線を越えた。制度の見直しに向け声を上げたい。業界は、踏ん張りどころ。日本の将来のためにも、我々が奮起しなければならない」と力強く語りました。その後、乾杯のあいさつに立った日薬連の手代木会長は「正直、中山さんがあれほど熱く語るのを観たのは初めて。これからの製薬協に非常に期待したい」と指摘、製薬協の内藤副会長も「これほどファイティングポーズをとった中山譲治氏ははじめて。中山会長に仕える副会長として楽しみだ」と述べました。

会場にいらしていた日薬連の前会長、多田正世氏(大日本住友製薬会長)は「勝負はこれから。新たな団体幹部の布陣はベストメンバーだ」と話されていました。さあ、手代木、中山ラインで、何を主張し、何を具現化するか!!今後の動向を期待をもって注視していきます。

 写真は中山製薬協会長。5月31日の会長記者会見が楽しみです!!それではみなさん。素敵な一週間をお過ごしください!!

 

 

有意義で、楽しく、刺激的なセミナーを開きます!!!テーマはズバリ!「米国と日本の製薬ビジネス環境」です。

 みなさん、お元気ですか?なんだか夏のように暑い日が続きます。

さて、先日、ご案内したセミナーの詳細が決まりました!6月29日金曜日午後16時から、日本橋のTKPカンファレンスセンターで開催します。今回のテーマは「米国と日本の製薬ビジネス環境」です!!

細はコチラをクリック

ご承知の通り、両国は世界第1位と、第2位の医薬品市場。片や自由主義経済、片や国民皆保険制度の国ですから「全く違う」と考えがちですが、最近は、様々な面で共鳴し合って見えます。例えば、米国はオバマケアの導入以降、紆余曲折を経ながらも医療、医薬への患者アクセスを広げる方向に推移しています。当然、日本も参考国のひとつになっています。一方、日本は、皆保険制度が少子高齢化による財政窮迫で破たん寸前。米国の民間保険会社が実施している各種の医療、医薬サービス抑制策を、今後の制度改革の中に活かそうとしています。例えば、いわゆる地域包括ケアといわれる施策の中で入院を少なくしたらご褒美を与えるなどの施策は、米国の民間保険会社がずっと前から実施しているアウトカム評価(成果に基づく対価)そのものです。
 今回のセミナーでは、改めて米国と日本の製薬ビジネス環境にスポットを当てます。双方の現状、そして将来を見通し、参加者の皆様とともに、製薬をはじめとするヘルスケア企業の明日の戦略を探ります。ゲスト講師に、米国の医療環境、市場環境に詳しいMSAパートナーズの五島由佳子氏をお招きしました。五島氏が米国環境、私、井高が日本環境についてお話します。私は、浅学も批判も恐れず、どしどし自分の見解、意見を発信します。最後の総合討論では、会場のみなさまの参加もできます。ハチの巣にしてください(笑)有意義で、かつ楽しく刺激的なセミナーにしたいと考えております!!みなさま、是非ともご参加ください。

写真は私と五島氏です。それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください!!!

 

武田薬品のシャイアー買収会見で思ったこと。考えたこと。

はい!みなさん、お元気ですか?いや~、先週は武田薬品のシャイアー買収で持ちきりでした!

武田は日本時間8日午後15時過ぎ、買収交渉成功のリリースを出しました。その後、夜23時まで。電話によるカンファレンスコールをメディア向け=同時通訳有り1回、無し1回、投資家・アナリスト向け=同時通訳有り1回、無し1回、合計4本開きました。日本と海外別々にやったわけですね。そして、翌9日、武田の東京本社ビルで、記者会見を開きました。まずは、同社広報のみなさん、そしてクリストフ・ウェバー社長はじめ幹部のみなさま、お疲れ様でした!!

 この大型買収、前にもこのブログで取り上げましたが、私自身は心情的に前向きに評価したいです。しかし、記者会見の内容は、すとんと腑に落ちるものではありませんでした。これだけの大型買収ですから研究開発候補品が増えたり、領域が拡大するのは当たり前のことです。むしろ、今後、将来にわたって、いかに新薬を出し続けることができるのか?その視点での説明が必要なのですが、ほとんどありませんでした。有利子負債が買収資金3挑円、シャイアー内部2兆円、武田1兆1000億円で、合計6兆円を超え、これをどう解消するかも焦点ですが、「有利利子負債は徐々に小さくなる。また、売上高や利益が拡大するから、相対的に薄まる」という程度の説明でした。すっきり感がないです。

 記者会見の冒頭、社外取締役で、取締役会議長を務める世界第二位の日本初建設機械メーカーコマツの坂根正弘元CEOが舞台に立ったのは意外でした。今回の買収の意義を述べたわけですが、ひとつだけ違和感を感じました。

坂根氏はこう述べました。「製薬は知らない分野ではじめ戸惑ったのだが、問題点は基本的には同じだと認識した。すなわち総花主義、平均点主義、自前主義。そこからの脱却が必要と判断した」。確かに製薬企業は「我々は、生命関連商品を扱う企業。他の産業と一緒にしてもらっては困る」と長らく変革、改革を拒否してきました。違いばかり強調して「変わる」努力をしなければ世の中から取り残されるのは目に見えています。しかしながら、他の産業と「同じ」か、「違う」か、という単純な二元論に陥るのも危険で、そうなると本質が見えなくなる。「同じ」ところもあるし、「違う」ところもあるというのが現実でしょう。だから、問題点は他産業と「同じ」と断じて、何でもかんでも切り捨てて行くのもまずい。坂根氏の話の中で、捨てちゃまずいんじゃないか?と思うのは「自前主義」です。研究開発で自前主義がなくなり、他社から買いあさるばかりになったら、商社になってしまう。すべてとは言わないまでも、「自分たち自身で新薬を生み出すんだ!!!」と。そういう強い意志を持ち続けることができなければ、もはや製薬企業ではないです。

坂根氏の後、社外取締役の東恵美子氏もスピーチに立ちました。ウェバー社長は、買収のメリットしか強調しまでんでしたが、東氏は「リスクがない買収はありえない。しかし、これを好機ととらえないと株式利益を最大限生かしていないことにもなる」と話したのが印象的でした。

武田薬品の買収会見後、そのまま塩野義製薬の決算説明会に参加しました。塩野義は経営計画に沿って、実直に企業運営し、業績を上げています。久々に手代木功社長のスパッと切れのいい話しっぷりを聞いて、なんだかほっとしました。武田の買収については「我々とはビジネスモデルがまったく違うステージにあるので論評は難しい」としながら、原則論として「私自身の考えだが、とどのつまり製薬企業は、研究開発でモノを出し続けなければ成長は難しい。一時的に(買収で)時間を買っても、会社が大きくなれば、さらにそれを維持するためにパイプラインを強化しなければならない。それができなければ大きくなっても仕方がない」と話されました。

武田薬品のシャイアー買収はまだ色々、ありそうです。しかし、閉塞感を抱えながら、遅々として突破口を見つけられずにいた日本の製薬業界に一石を投じたのは確かです。いろんな角度から、いろんな方たちが発言し、分析し出しています。そういう意味で、武田はトップ企業でありながら、リスクを抱えながら新たな一歩を踏み出すフロンティアです。そこに誰も異論はないでしょう。

写真は武田薬品のシャイアー買収記者会見で、その意義を強調する取締役会議長の坂根氏(上段)、社外取締役 東氏(中段)、そしてウェバー社長(下段)。それではみなさん!素敵な一週間をお過ごしください!

 

製薬ビジネス活性化セミナーを開催します!!4回目、6月29日金曜日です!

みなさん!お元気ですか?ゴールデンウィークも終了、各社決算ピーク、株主総会、社会保障の予算編成と、こっから業界、政策、市場の動きが一気に加速化します。みなさんに負けないよう、私も気を引き締めてまいります!

さて来る6月29日金曜日午後16時から、株式会社、薬新主催の第4回、製薬ビジネス活性化セミナーを開催いたします。

今回は米国の医薬品マーケットと、日本の医薬品マーケットの現状と将来分析を徹底的に行います。もうだらだら表面化する変化だけに対応していても製薬企業は、じり貧です。私説を交えて思い切って行きたいと思います。講師は米国ニューヨークを拠点に医薬品市場、産業関連情報を収集提供するMSAパートナーズの五島由佳子氏。ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、しっかりした調査、取材に基づく迫力のある講演をしてくださいます。米国マーケットに精通した日本では数少ない演者です。そして、不肖、私、井高恭彦が日本のマーケットについてお話します。おそらく私説の部分は、突っ込みどころ満載になります(笑)。もちろん、最後に討論会、懇親会も開きますので、会場からの参戦大いに結構です!!

このセミナー。第1回は日本経済を牽引する自動車産業界と製薬産業の現状と将来分析、2回目は医療保険制度と薬価制度改革、3回目は製薬企業と広報活動の在り方をテーマに開催、第4回目も、問題意識と当事者意識をもって元気よくがんばります!場所は日本橋、八重洲州周辺。詳細が決まり次第、お知らせします。お問い合わせは、メール=idaka@yakushin-iryou.co.jpまで。

写真は私と謎の美女。いかにも私の右側に写っている謎の美女が今回、セミナー講師をしていただく五島氏です。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください!

 

ダイナミックに「新陳代謝」を続ける武田薬品

  みなさん、お元気ですか?先日は4月にもかかわらず気温25度(はじめ30度と書いたのは飽くまで基礎体温が高い私の勘違い。訂正します。(笑))を超え、夏のような日でした。思わず泳ぎたくなりましたが、当然ながら、泳げるところなどまだないですね。しかし、近くの蕎麦屋が、早くも冷やし中華を始めていて感激!!酢醤油の甘酸っぱいそばをすすって溜飲を下げた次第です(笑)

  さて武田薬品がアイルランドのシャイアー買収に動いています。シャイアーは株式時価総額4兆円で、武田薬品と同規模もしくはわずかに上回るほどの企業ですので、この買収提案は国内のみならず海外でも注目を集めています。シャイアーはどうも乗り気でないようで、うまくいくかどうかはわかりませんが、武田のダイナミックなチャレンジを、素直に評価したいです。閉塞感溢れるのこの世の中ですから、旧態依然としたスタイルを維持するだけでは新しい流れは何も生まれません。

それにしても武田は国内でも、このところ話題に事欠きません。つい先日は、武田の研究所を外部にも開放し、医薬品研究を活性化させる湘南ヘルスイノベーションパークの開所式を大々的に開催、その前はジェームズ・キーホー最高財務責任者(CFO)の突然の辞任、そしてグループ企業、武田コンシューマーヘルスケアの杉本雅史社長の突然の辞任などがありました。(キーホー氏と杉本氏の辞任については雑誌、医薬経済18年4月15日号で「武田薬品「突如退任」の背景」という記事を書きましたので、是非、ご一読ください。)武田は良きも悪しきも企業体として大きな新陳代謝を続けています。そのたびにジャーナリズムが様々な視点で武田情報を発信し、結果、メディアの活性化にもつながっています。これからもダイナミックな動きで世の中をにぎわせて欲しいです。もちろん、最終関門は、画期的新薬を世に出し、収益アップを実現し、経済の活性化に結び付けることですが。。。。

  写真は4月13日に開かれた湘南ヘルスイノベーションパークの開所式で。クリストフ・ウェバー社長(中央)、黒岩祐治神奈川県知事(向かって右)、藤本利夫ジェネラルマネジャー(左)です。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください!!!

 

 

米国製薬団体トップのロバート会長が来日し、日本の密室論議を強く批判!「オープンな議論を」と訴える。

みなさん!お元気ですか?多少変動はあれど、概ね過ごしやすい小春日和が続きます。

さて、先週は12日(木)に世界最大の医薬品マーケット、米国から米国研究製薬工業協会(PhRMA)のロバート・A・ブラッドウェイ会長(アムジェン最高経営責任者CEO)が来日し、記者会見しました。18年4月の薬価制度改革について「決定プロセスに不明瞭な点がある」とし、開かれた議論を求めました。ご承知の通り今度の制度改革は、これまでにない新しい仕組みがいくつも組み込まれました。この案が、11月末に初めて公表された時、取材を積み上げてきた私自身、「え?一体、いつこんな議論した?」と面食らったものです。厚労省は公表する前に、外資系企業を含む主要製薬企業のトップを内々に都内ホテルに集めて、全体概要を説明したのですが、その時点で、もう既に改革案はガッチリ固まっていた。

  そもそも公表前に業界、しかも一部の企業だけ集めて概要を説明するのもおかしいのですが、公の場で議論したこともない仕組みが突然、改革案に盛り込まれることはもっとおかしいです。これも一政権、一極集中の政策運営が続いているからこそのことでしょう。ロバート会長は、こうした不透明は政策決定を強く批判し、オープンな議論を求めたのです。とくに米国エゴを感じさせる提案ではなく、国内企業も同感しているでしょう。

日本の医療財政の健全化については「医薬品だけでなく医療費全体の見直し」を提案、薬価制度については、今後、さらに特許が切れた医薬品から後発品に切り替える施策を強化し、これまでの治療を変える超画期的新薬については「効いたらもらう」、すなわち成功報酬型の支払い方式も念頭に議論する考えを表明しました。

  写真は来日したPhRMAのロバート会長。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください!

 

 
 
 
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