日本ケミファが毎年恒例の記者懇談会を開催!!!

 

みなさん、お元気ですか?東京は暑い日が続きます。西日本で大雨がありましたが、大丈夫ですか?御無事を祈ります。

    さて先週7月4日(水)、日本ケミファの記者懇談会が開かれました。同社は売上高300億円台で国内製薬企業のランキングも30番台と決して大きな企業ではないのですが、毎年、懇談会を開いてくれます。売上高1兆円を超えるアステラス製薬、3000億円超では、エーザイ、中外製薬、田辺三菱、大日本住友製薬、協和発酵キリン、1000億円超では大正製薬、小野薬品、MeijiSeikaファルマ、900億円台で持田製薬などが開いていますが、世の中の変化、グローバル化の進展に歩調を合わせるように、武田薬品、第一三共は、開催をやめてしまいました。

色々とご意見はあるかも知れませんが、私にとって懇談会は、主催企業の社長はじめ役員、幹部と直接お会いできる貴重な場です。開催はありがたく、感謝するばかりです。企業側にとっても、デメリットばかりでないと考えています。IT化が急速に進む中にあっても(というかIT化時代だからこそなお!!)やはり直接、お会いしてお話したことがあるか、ないか。人の印象、理解度というものは、軽視できないと考えるからです。

   日本ケミファは後発品ビジネスを収益基盤にしながら、高尿酸血症領域の先発品、創薬探索の3本を柱で事業を進めている1950年創業の会社です。事業環境は決して楽ではありませんが、懇談会を開いて我々、記者連と、真正面から向き合おうとする姿勢を前向きに評価したいです。新規作用機序の候補2件が数年以内に導出できそうな気配。同社の動きに注目します。

写真は先日食したヘルシーランチプレート。なかなかの御味でした(*^_^*)。それでは皆様、お身体に気を付けて。素敵な一週間をお過ごしください。

 

武田グローバル本社が始動!!!世界ランキングをどこまで上げられるか?

 

みなさんお元気ですか?先週末に、梅雨明け宣言があったようですが、今年、梅雨あったの?ほとんど雨も降らぬまま、夏に突入という感じです。【右写真、武田グローバル本社、グランドオープンセレモニーで鏡割り!!】

 

 

 

 

 

 

 で、7月1日、シャイアー買収で話題騒然の武田薬品が日本橋本町に建てた新しいビル、武田グローバル本社が始動しました。高さ124メートル、地下4階、地上24階。3階以上が武田のオフィスエリアです。日本国産のヒノキをふんだんに使用したアートワークを壁やロビーに施し、「和」の雰囲気を醸し出す落ち着いた空間を作り出しています。なんだか、大自然の中にいるようで安らぎます。【右はロビー】

 

 

 

 で、記者説明会後20階にある従業員用のカフェテリアで、ランチをいただきました。ヘルシーで、味も細やかで、非常においしかったです。ごちそうさまでした!!!シャイアー買収で、世界トップ10入りする武田薬品。グローバル本社の始動を機に、世界ランキングをさらに上げ、日本企業のレピュテーションを上げて欲しいです。

 

 

 

 

 

さて、先週29日に開催いたしました第4回、製薬ビジネス活性化セミナー。沢山の皆様にお越しいただき、無事終了することができました。もう少し会場の皆様と、やり取りする時間が欲しかったのですが、司会の不手際で、時間となりました。

 

 

 

 

交流会で、皆様にいただいたご意見、ご要望をもとに、さらにパワーアップする所存です。機会がございましたら、また、よろしくお願いいたします。イノベーティブなジャーナリスト活動を目指して、今後も研鑽を続けます、どうぞ、ご支援、ご指導の程、引き続き、よろしくお願いいたします。

それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください!!!

 

 

 

日薬連・保険薬価研、上出新委員長で、加茂谷前委員長の悲願、「捲土重来」なるか?!!!!

     はい!みなさんお元気ですか?今週、東京はスカッとした快晴で始まりました。

で、今回も業界団体のお話。保険薬価研究委員会の加茂谷佳明前委員長(塩野義製薬)が先日の総会で退任し、新委員長に上出厚志氏(アステラス製薬)が就任しました。加茂谷氏は3期6年、委員長を務められました。平野秀之副委員長(第一三共・執行役員営業企画部長)が中締めのあいさつで、加茂谷氏が在任中、よく使った四文字熟語を紹介しました。それは「粉骨砕身」「八面六臂」「東西奔走」の3つ。どれも、行為の主体が厳しく追い詰められているような言葉ですね(笑)業界の厳しい状況を表しています。で、遠くの方から加茂谷前委員長が大きな声で「捲土重来という言葉も使いたかったなあ」と言って、会場を沸かせていました。さすがです(笑)。※捲土重来=一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すことのたとえ(新明解四文字熟語・三省堂より)。加茂谷さん、ひとまずお疲れ様でした。上出新委員長のリーダーシップで、是非、捲土重来を実現した欲しいです!!!!

  さてもうひとつ。

  私が主催する第4回製薬ビジネス活性化セミナーの開催が、いよいよ今週末6月29日となりました。

 お時間、ご興味がある方は、是非、お越しください!!

〇詳細はコチラをクリック〇

 

 写真は、日薬連・保険薬価研究委員会の上出厚志新委員長、下は私、井高と、今回、セミナーでゲストスピーカーとしてご登壇される。MSAパートナーズの五島由佳子さんです。それではみなさま、素敵な一週間をお過ごしください!!!

 

厚労省保険局長も、医政局長も、日薬連理事長も、みぃーんな「俊ちゃん」!!「トリプル俊ちゃん」時代到来!!

みなさんお元気ですか?大阪の地震、大変でした。まだ余震があるようで。警戒が必要です。

さて製薬業界。4月の薬価制度改革から2か月が経過しました。日本製薬団体連合会の新理事長に宮島俊彦理事長が就任。業界最大の政策集団、保険薬価研究委員会(薬価研)の委員長、副委員長もガラッと変わりました。

宮島新理事長は、ご承知の通り、元厚労省の大臣官房審議官(保険・医療担当)、老健局長を歴任、医療保険、介護保険関連政策を進めてきた中心人物です。製薬業界泣かせの市場拡大再算定(売り上げが一定規模に達したら薬価を下げる)が導入された96年には、制度改革の総本山、保険局医療課の調査室長でした。「当時は、皆さんの敵のような立場にいたが、今度は味方。微力ながら力を尽くしたい」と意欲満々です。今年の制度改革は業界にネガティブに、かなり切り込まれました。新体制で、どこまで巻き返せるかが課題です。余談ですが、奇しくも今、厚労省の医療保険政策のトップが鈴木俊彦局長、医療提供体制政策のトップが医政局長の武田俊彦局長、そして業界団体、日薬連が宮島俊彦理事長で、製薬業界は「トリプル俊ちゃん」体制に遭遇しています。偶然とはいえ、中々ないことです。良い意味で、ドラスティックなイノベーションがさく裂する予兆と受け止めたいです。

で、写真は日薬連薬価研の懇談会であいさつする宮島俊彦理事長。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

 

 

【お知らせ】

みなさん、お元気ですか?いつも薬新カフェをお読みくださり、誠にありがとうございます。さて本日6月18 日月曜日に更新予定の本ブログ、所要により明日6月19  日火曜日に更新を延期させていただきます。

   引き続き、よろしくお願いいたします。

 

抗生物質の適正使用、安定供給は「厚労省の政策課題」でもある!!

 みなさん、お元気ですか?今週は、そぼ降る雨でスタート。といって明日は、またすごく暑くなるらしい。気温、湿度の変動激しきこの季節、お体にお気を付けください。

 さて、ここに来て、なお後発医薬品の出荷調整(一部医療機関への供給停止)が問題になっています。使用促進で現場ニーズが急増、後発メーカーの製造が追いつかないというケースが多いようです。しかし、ペニシリン系配合注射剤スルバクタム/アンピシリンの出荷調整は、ちょっと違う側面もあり、極めて深刻です【RISFAX18年6月8日号参照】。後発品のみならず先発品も不足しているからです。後発品は6社近く出していたんですが、昨年秋以降、次々に供給停止に。。。近くMeijiSeikaファルマだけになる見通しです。しかし、同社の工場もすでにフル稼働で、現場ニーズに間に合わない。後発品に市場を食われ、そろそろ撤退かと見られた先発品ユナシン(ファイザー)も増産しなければならないでしょう。ユナシンはG1品目(すでに80%以上後発品にシェアを奪われている長期収載品=メーカーの意思で撤退が認められる)なので、ファイザーは、やめようとしていたかもしれません。が、「やめたいです」なんて、言い出せる状況ではなくなってしまいました。

 後発品が出荷調整に陥った責任は、一義的にメーカーにあるのは確かです。しかし、スルバクタム/アンピシリンの場合、現場ニーズが急増した背景には、使用促進策ではなく、薬剤耐性(AMR)対策があります。抗生物質の不適切な使用で、AMRが世界的に問題となり、各国政府が対策に乗り出しました。日本でも厚労省がアクションプランを作成、学会も新たな使用ガイドラインを作り、スルバクタム/アンピシリンを肺炎(入院)第1選択薬にしたのです。AMRのアクションプランには、厚労省の取り組むべき課題として「抗生物質の使用量の継続的な監視」が明記されています。スルバクタム/アンピシリン後発品の供給停止は昨年秋頃から、現在まで段階的に起こった現象です。ある程度、時間があったわけです。厚労省は、こんなにひどい状況に現場が追い込まれるまで何も手を打たなかったのでしょうか?例えば、メーカーから原因や供給再開の目処を聴取するとか、他のメーカーに、増産を打診するとか。やっていたのでしょうか?今回のケースは、通常の供給調整とは違います。厚労省も「メーカーは怪しからん!!!早く何とかしろ!!」と言っているだけでは済まないです。

 写真は先ごろ開かれた日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)の懇談会で。右から日本製薬団体連合会の手代木功会長、GE薬協の澤井光郎会長、吉田逸郎前会長(現副会長)。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

日本製薬工業協会にも「Think Different(発想を変える)」を期待したい!!

 みなさん、お元気ですか?いやあ、よい天気!!!散歩日和が続きます。梅雨前の天の恵みです。

 さて先週5月31日、日本製薬工業協会の中山譲治会長(第一三共会長)による就任後初の記者会見がありました。内容は現状と課題を総花的にズラッと述べた感じ。前の会長とは違う、新たな主張、提案はほとんど見当たりませんでした。状況が状況だけに、これまでにない新たな取り組み、発想を期待していたんですが。。。。まあ、団体の会見ですから。トップが独走し過ぎてもまずいわけで。。。。「静かな滑り出し」というところでしょうか。

産業構造が大きく変化し、これまでのスタイルを温存するだけでは成長できなくなってます。製薬業界のみならず全産業が、イノベーション、イノベーションと連呼し、次のスタイルを模索しています。ご承知の通り、IT業界の雄、アップルの広告コピーは「Think  Different(発想を変えろ)」。はじめは衝撃的でしたが、今や、すべての企業が共感するようになりました。中山会長がいる第一三共の真鍋淳社長も4月に入社した新人に「常識を疑え」とメッセージを送っています。しかし、かりに人と発想が違っていたり、常識を疑うような人材が出てきたとして、その企業、団体は、その人材をしっかり受け止め、成果に結びつける風土を作っているのでしょうか?そもそもスティーブ・ジョブズ氏は、ヒッピー出身。しばしば「クレイジー」と呼ばれます。そんな人、マネージできますか?(笑)

 「Think  Different!」と従業員や、部下に発破をかけるのはいいですが、まずはトップから、型破り、常識外れで成果を出す範を示してもらいたい。じゃなきゃ安心して「Think  Different」できないです(笑)。仕事で色んな方とお会いしますが、日本では、まだまだ「Think Same」じゃないと偉くなれない。「Think  Different」すると、社内でパージくらうリスク高いですよ。まずは上から変わんないと。下ばっかに言ってもねえ。

と、なんだかひどく脱線しましたが、製薬協もこれまでにない新たな視点、角度で状況を打開して欲しいものです。実際、18年4月の薬価制度改革は、状来のやり方を無視した厳しい切り込みでした。業界からすれば不意打ちを食らったような形です。しかし、ある意味、官邸、財務、厚労省の方が製薬業界に先んじて「Think  Different」したともいえるのです。

 写真は中山製薬協会長。記者会見にて。それではみなさん。素敵な一週間をお過ごしください。

 

製薬協・中山新会長のファイティングポーズに、内藤副会長と日薬連・手代木会長が賛同!!

 みなさん、お元気ですか?今日は、なんとなく湿度が高いような気がします。梅雨が近づいてきていますね。

さて先週5月24日は日本製薬団体連合会(日薬連=医薬品関連団体の連合体)、日本製薬工業協会(製薬協=研究開発型製薬企業の団体)の役員交代がありました。日薬連会長には塩野義製薬の手代木功社長、製薬協会長には第一三共の中山譲治会長が就任しました。当日は大手町、経団連会館で、製薬協の50周年記念式典があって医療関係団体、官界、政界を招いて懇談会が開かれました。

 製薬協の中山新会長が、日薬連の手代木会長と製薬協の内藤晴夫副会長(エーザイ社長)に、いじられていたのが、非常に印象的でした。仲がいいというか。信頼関係があるからこそなんでしょうね(笑)。このコンビネーションが今後の運営にどう生かされるか。注目です。

 中山会長があいさつで「どんな産業も成長するには健全な市場の存在。中でも大事なのは製品の品質を適切に評価する価格メカニズムがあってこそだ」と強調、そのうえで18年4月の薬価制度改革で、いわゆる新薬創出加算の対象が絞り込まれたことについて「イノベーションの積極的な投資にブレーキがかかる。明らかに一線を越えた。制度の見直しに向け声を上げたい。業界は、踏ん張りどころ。日本の将来のためにも、我々が奮起しなければならない」と力強く語りました。その後、乾杯のあいさつに立った日薬連の手代木会長は「正直、中山さんがあれほど熱く語るのを観たのは初めて。これからの製薬協に非常に期待したい」と指摘、製薬協の内藤副会長も「これほどファイティングポーズをとった中山譲治氏ははじめて。中山会長に仕える副会長として楽しみだ」と述べました。

会場にいらしていた日薬連の前会長、多田正世氏(大日本住友製薬会長)は「勝負はこれから。新たな団体幹部の布陣はベストメンバーだ」と話されていました。さあ、手代木、中山ラインで、何を主張し、何を具現化するか!!今後の動向を期待をもって注視していきます。

 写真は中山製薬協会長。5月31日の会長記者会見が楽しみです!!それではみなさん。素敵な一週間をお過ごしください!!

 

 

有意義で、楽しく、刺激的なセミナーを開きます!!!テーマはズバリ!「米国と日本の製薬ビジネス環境」です。

 みなさん、お元気ですか?なんだか夏のように暑い日が続きます。

さて、先日、ご案内したセミナーの詳細が決まりました!6月29日金曜日午後16時から、日本橋のTKPカンファレンスセンターで開催します。今回のテーマは「米国と日本の製薬ビジネス環境」です!!

細はコチラをクリック

ご承知の通り、両国は世界第1位と、第2位の医薬品市場。片や自由主義経済、片や国民皆保険制度の国ですから「全く違う」と考えがちですが、最近は、様々な面で共鳴し合って見えます。例えば、米国はオバマケアの導入以降、紆余曲折を経ながらも医療、医薬への患者アクセスを広げる方向に推移しています。当然、日本も参考国のひとつになっています。一方、日本は、皆保険制度が少子高齢化による財政窮迫で破たん寸前。米国の民間保険会社が実施している各種の医療、医薬サービス抑制策を、今後の制度改革の中に活かそうとしています。例えば、いわゆる地域包括ケアといわれる施策の中で入院を少なくしたらご褒美を与えるなどの施策は、米国の民間保険会社がずっと前から実施しているアウトカム評価(成果に基づく対価)そのものです。
 今回のセミナーでは、改めて米国と日本の製薬ビジネス環境にスポットを当てます。双方の現状、そして将来を見通し、参加者の皆様とともに、製薬をはじめとするヘルスケア企業の明日の戦略を探ります。ゲスト講師に、米国の医療環境、市場環境に詳しいMSAパートナーズの五島由佳子氏をお招きしました。五島氏が米国環境、私、井高が日本環境についてお話します。私は、浅学も批判も恐れず、どしどし自分の見解、意見を発信します。最後の総合討論では、会場のみなさまの参加もできます。ハチの巣にしてください(笑)有意義で、かつ楽しく刺激的なセミナーにしたいと考えております!!みなさま、是非ともご参加ください。

写真は私と五島氏です。それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください!!!

 

武田薬品のシャイアー買収会見で思ったこと。考えたこと。

はい!みなさん、お元気ですか?いや~、先週は武田薬品のシャイアー買収で持ちきりでした!

武田は日本時間8日午後15時過ぎ、買収交渉成功のリリースを出しました。その後、夜23時まで。電話によるカンファレンスコールをメディア向け=同時通訳有り1回、無し1回、投資家・アナリスト向け=同時通訳有り1回、無し1回、合計4本開きました。日本と海外別々にやったわけですね。そして、翌9日、武田の東京本社ビルで、記者会見を開きました。まずは、同社広報のみなさん、そしてクリストフ・ウェバー社長はじめ幹部のみなさま、お疲れ様でした!!

 この大型買収、前にもこのブログで取り上げましたが、私自身は心情的に前向きに評価したいです。しかし、記者会見の内容は、すとんと腑に落ちるものではありませんでした。これだけの大型買収ですから研究開発候補品が増えたり、領域が拡大するのは当たり前のことです。むしろ、今後、将来にわたって、いかに新薬を出し続けることができるのか?その視点での説明が必要なのですが、ほとんどありませんでした。有利子負債が買収資金3挑円、シャイアー内部2兆円、武田1兆1000億円で、合計6兆円を超え、これをどう解消するかも焦点ですが、「有利利子負債は徐々に小さくなる。また、売上高や利益が拡大するから、相対的に薄まる」という程度の説明でした。すっきり感がないです。

 記者会見の冒頭、社外取締役で、取締役会議長を務める世界第二位の日本初建設機械メーカーコマツの坂根正弘元CEOが舞台に立ったのは意外でした。今回の買収の意義を述べたわけですが、ひとつだけ違和感を感じました。

坂根氏はこう述べました。「製薬は知らない分野ではじめ戸惑ったのだが、問題点は基本的には同じだと認識した。すなわち総花主義、平均点主義、自前主義。そこからの脱却が必要と判断した」。確かに製薬企業は「我々は、生命関連商品を扱う企業。他の産業と一緒にしてもらっては困る」と長らく変革、改革を拒否してきました。違いばかり強調して「変わる」努力をしなければ世の中から取り残されるのは目に見えています。しかしながら、他の産業と「同じ」か、「違う」か、という単純な二元論に陥るのも危険で、そうなると本質が見えなくなる。「同じ」ところもあるし、「違う」ところもあるというのが現実でしょう。だから、問題点は他産業と「同じ」と断じて、何でもかんでも切り捨てて行くのもまずい。坂根氏の話の中で、捨てちゃまずいんじゃないか?と思うのは「自前主義」です。研究開発で自前主義がなくなり、他社から買いあさるばかりになったら、商社になってしまう。すべてとは言わないまでも、「自分たち自身で新薬を生み出すんだ!!!」と。そういう強い意志を持ち続けることができなければ、もはや製薬企業ではないです。

坂根氏の後、社外取締役の東恵美子氏もスピーチに立ちました。ウェバー社長は、買収のメリットしか強調しまでんでしたが、東氏は「リスクがない買収はありえない。しかし、これを好機ととらえないと株式利益を最大限生かしていないことにもなる」と話したのが印象的でした。

武田薬品の買収会見後、そのまま塩野義製薬の決算説明会に参加しました。塩野義は経営計画に沿って、実直に企業運営し、業績を上げています。久々に手代木功社長のスパッと切れのいい話しっぷりを聞いて、なんだかほっとしました。武田の買収については「我々とはビジネスモデルがまったく違うステージにあるので論評は難しい」としながら、原則論として「私自身の考えだが、とどのつまり製薬企業は、研究開発でモノを出し続けなければ成長は難しい。一時的に(買収で)時間を買っても、会社が大きくなれば、さらにそれを維持するためにパイプラインを強化しなければならない。それができなければ大きくなっても仕方がない」と話されました。

武田薬品のシャイアー買収はまだ色々、ありそうです。しかし、閉塞感を抱えながら、遅々として突破口を見つけられずにいた日本の製薬業界に一石を投じたのは確かです。いろんな角度から、いろんな方たちが発言し、分析し出しています。そういう意味で、武田はトップ企業でありながら、リスクを抱えながら新たな一歩を踏み出すフロンティアです。そこに誰も異論はないでしょう。

写真は武田薬品のシャイアー買収記者会見で、その意義を強調する取締役会議長の坂根氏(上段)、社外取締役 東氏(中段)、そしてウェバー社長(下段)。それではみなさん!素敵な一週間をお過ごしください!

 
 
 
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