「あっちもこっちも科学技術、AIの話ばかりだあ~!」と嘆くふりをしながら便乗する(笑)

 みなさん、お元気ですか?2019年も3週間目に突入、調子はいかがですか?

 で、唐突ですが、みなさんどう思います?最近のメディア。科学技術、人工知能(AI)の話で持ちきりです。1月1日の新聞なんか各紙が1面で、科学技術、AIでこの先、世の中がどう変わるか―。というテーマを取り上げていました。ほとんどエビデンスもないまま、SF(サイエンスフィクション)のごとく、好き勝手に書きなぐっている記事もあって笑えました(笑)。10年前と比べると、隔世の感があります。

 「科学技術が急速に進化し、近く人間の能力の限界を超える。従ってその後の世界は我々人間さえ全く予測できない」(シンギュラリティ=技術的特異点)とか。「いやいやだからこそ、その科学技術を使いこなして、我々人類はさらに神に近づくのだ」(「河出書房新社「ホモデウス」ユヴァル・ノア・ハラリ著)など、諸説入り乱れて、たいそう面白い。正解が見えないんで、なんだか怖い気もしますが、我々、日本人も大きな変化の波にさらされているのは間違いないです。少なくとも、明治時代以降、「近代」を経て、第二次大戦後の「現代」まで、脈々と息づいてきた川の流れは、そのスピードを急速に上げ、水嵩を増やしています。やがて川自体、全く姿を変えるか、消滅してしまうでしょう。

 「金さえ儲かりゃそれでいい」。そんな風潮もますます強まり、「効率化」「生産性向上」なんて言葉が今以上に、跋扈するでしょう。そんな時代だからこそ、人の細やかな心情、非合理的なそれぞれの思い、時代の波に押しつぶされそうな声に耳を傾けることが、重要なのではないかと。。。。科学や計算では、割り切れない、あるいはやりきれない現実。その深淵を覗き込んで目をそらさずに直視したい!!!!前傾姿勢で気持ちのエンジンをブンブンふかしながら、そんなことを思うのでした。昭和生まれの文系ジャーナリストのつぶやきということで。。ご容赦を(笑)。と、この辺りで。。。お後がよろしいようで。。。

写真、撮りためておらず。ネタがありません(^_^;)とりあえず、近所の喫茶店にて。それではみなさま、素敵な1週間をお過ごしください!!!

 

 

 

 

新年の御挨拶

    みなさんお元気ですか?2019年がスタートしました。おそらく本日7日からお仕事が本格的に始まる方が多いのではないでしょうか?さて、何が待っているやら。。。時の流れは前進あるのみ。後退はないです。一歩一歩、着実に進んでいきたいものです。今年もよろしくお願いいたします。

 

皆様、よいお年を!!!!

                   

 みなさま、いかがお過ごしですか?

 2018年も本日で終わり。。。

 良いお年をお迎えください!!!

 

医薬品・技術の費用対効果に関する議論が大詰め

みなさん、お元気ですか?

 医薬品や医療技術に投じた費用と、成果のバランスを見極める「費用対効果評価」の議論が始まってもう5年(議論開始12年5月)経ちますが、中々出口が見えません。

政府は18年度中に結論を得て19年度から、医薬品や、医療機器の価格調整に活用するよう求めていますが、いきなりバッサリ価格を下げるようなことはなさそうです。

評価に使うICER(増分費用効果比)という指標が、本当に普遍的な価値を図れるのか。突き詰めて考えると、普遍的とは言い難い。「費用対効果評価」は、どうしても対象医薬品や、技術の価値を価格に置き換えなければならない。例えば、既存品より効果が勝り、患者の生命を一年伸ばしたとすると、その金額的な価値は、いくらが適切なのか?価格の適切性を図る手法がない。いまのところICERという手法を使って「まあ、大体、既存品の価格に上乗せする費用が500万円以内に収まっているなら、費用対効果が優れていると言えるんじゃないか」と。。。そう仮置きして、医薬品や、医療機器の価格調整を始めようとしています。しかし、製薬業界、医師会の反対で、実施対象、範囲は極めて限定的。「評価にかける時間、ヒトの費用が、価格調整で抑制される費用を上回ってしまう」と指摘する学者もいます。19年度の実施まで、残り数か月。議論をしっかり見つめていきます。

写真は中医協・費用対効果評価の合同部会。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

 

武田のシャイアー買収と、19年10月の消費税改定は「大嵐の前触れ」。

みなさん、こんにちは!お元気ですか?

さて先週12月5日、武田薬品のシャイアー買収と、19年10月の消費税増税に伴う薬価改定が決定しました。前号でお伝えした通り、いずれも国内製薬企業に大きな影響を及ぼす決定です。しかし、決まったからといって、めでたしめでたしで終わらない。これから大波が待っています。

武田は買収で7兆円近くまで膨らんだ負債を今後、どう縮めていくのか?当初計画通り新薬を生み続けることができるのか?ウェーバー社長は最低2020年までは社長を続けると言っているので、後2年で、誰もがわかるような明るい道筋を示さないといけません。

消費税改定は、製薬業界の要望通り19年10月に、消費税引き上げと同時に改定することになったのですが、その後20年4月に通常改定が待ち受けています。消費税改定は、もう少し議論が過熱化すると思ったのですが、あっけなく業界の要望が通った。ってこれ!!どうですか?かえって怖い。業界に敢えて「勝たせてあげた」と考えたらどうでしょう?次の20年4月改定は、薬価引き下げ。業界への圧力が増すかも知れません。

嵐の前の静けさに身を浸しながら、次の動きを待ちます。

写真は中医協で意見陳述に立つ日薬連の手代木会長、欧州製薬団体連合会のベック会長。それではみなさん、素敵な一週間をお送りください。

 

 

 

「武田の巨額買収」と「消費税増税に伴う薬価改定」が今週ヤマ場を迎える!

みなさん、お元気ですか?いつも冷静沈着な先生(師)さえ、忙しくてどたばた走り出してしまう12月に突入。18年も残りひと月を切りました。やりたいこと、やるべきことが多すぎて1年365日じゃ足りない(^_^;)毎年おんなじようなことを言っている私でございます(笑)

さて今週は国内製薬業界の明日に影響する2つの重要な決定が下されます。

ひとつは武田薬品のシャイアー買収の件。武田が買収に絡む新株発行について、5日の臨時株主総会に諮ります。臨時株主総会が了承し、新株発行が認められれば、買収手続きに入ります。総額約7兆円で、負債総額も数兆円に膨らむという買収ですからリスクも大きい。かねてから武田OBは反対、最近、同社の創業家で会長、社長を務めた武田國男氏も、一般紙に「賛成できない」と意見表明しました。しかし、國男氏の意見表明も、時期が、あまりに遅すぎて、大きな影響はないのではないかとの見方が強いです。また、OB株を全部集めても10%に満たないため、臨時株主総会は承認される公算が高いとされています。

もうひとつは、消費税増税に伴う保険薬価の改定。5日に中央社会保険医療協議会が開かれ、消費税増税と合わせて来年10月に薬価改定するという決定を下す方向です。これまで保険薬価は診療報酬と合わせて2年に1回4月に改定してきましたが、今回は谷間年(2年に一回の間の年)で、しかも4月ではなく10月。イレギュラーな改定です。しかし、財務省はこのイレギュラーな改定をバネに、今後の薬価制度改革を進めようとしています。

長年国内業界でトップを走っていた武田の巨額買収の行方は、成功しても、失敗しても、日本の製薬企業の事業運営に大きな影響を及ぼすでしょう。また、来年10月の消費税改定に伴う薬価改定は、将来の薬価制度改革の方向性に大きな影響を及ぼすでしょう。いずれも12月5日。製薬業界を左右する大きな決めごとです。

写真は武田薬品のクリストフ・ウェバー社長。日に日に気温が下がってきます。みなさん、体調管理に気を付けて。素敵な一週間をお過ごしください。

 

「イノベーションとは何か?」、 今度こそ業界の統一見解を明確に示すべき!!19年初旬に公表する製薬協の新提案への期待。

 みなさん、お元気ですか?本日は晴天なり!!スカッとした秋晴れでの幕開けとなりました。

 さて、先週11月21日の記者会見で日本製薬工業協会の中山譲治会長(第一三共会長)が、製薬産業の研究開発の基盤整備と、その成果を評価する仕組みについて「中長期的な提案」をまとめ、19年の念頭に内容を明らかにすると発表しました。19年の消費税引き上げ、20年4月の薬価制度改革を前に、業界のスタンスをあらかじめ明確化しておくことは非常に大事です。いまのうちに業界の考え方を示しておけば、各方面の議論を呼び起こし、官邸トップダウンの政策決定をけん制することにもなります。

提案は、どんな内容になるでしょうか?やはり注目されるのは、日本での製薬ビジネスにとってかかせない保険薬価(医療保険で支払われる医薬品の価格)の設定、改定手法です。C型肝炎がほぼ完治してしまうソバルディ、ハーボニー(ギリアド)、これまでとは全く違ったアプローチで、肺がんを治すオプチーボ(小野薬品)は「価格が高すぎる」ということで、大きな議論を巻き起こし、最終的に薬価が大きく引き下げられました。そして間もなく、自分の細胞をもとに作った薬を患者に投与するCART療法(ノバルティスファーマ)が日本でも承認されます。この療法は若い人たちの白血病で著しく効果を発揮するが、米国で一回数千万円とされ、日本の薬価制度でどう対応するか注目されています。

 これまでにない画期的な新薬で、しかも効き目がいいとなれば、保険薬価が高いのはやむを得ない。がしかし、財政には限りがあるので、どこまでも高くというわけにはいかない。日本の薬価制度は、そういうジレンマを抱えています。製薬協が年明けに発表する「中長期的な提案」には、このジレンマを解消する内容を期待したいです。大前提は「イノベーションの明確化」です。業界はこれまで「我々のイノベーションを評価しろ」「イノベーションが軽んぜられている」とことあるごとに強調してきました。しかし、業界が言う「イノベーション」とはなんなのか?たびたび、指摘されてきましたが、一度として明確な説明をしていません。業界内で意思統一を図り、今度こそ国民、患者にも理解できるはっきりした説明をして欲しいです。

 写真は製薬協・中山会長。記者会見で撮影。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。昼夜の寒暖差が大きくなってきました。お気を付け下さい。

 

 

 

ノバルティス元社員の2審判決も「無罪」に、ホッとする

 高血圧治療薬を巡る研究と広告の問題で、裁判にかけられていたノバルティスファーマと、その元社員に、東京高裁が19日午後、無罪判決を言い渡しました。

「研究データを操作して、自分が所属する企業の製品が、さも競合品より優れているかのように偽り、売り上げが上がるように仕組んでいた!!!」。ノバルティスと元社員はそう疑われ、検察に裁判にかけられていました。しかし、今回、東京高裁は、検察の訴えを退けました。―データの操作は全くなかったわけじゃないが、そのデータに基づく論文が、そっくりそのまま広告効果を発揮したとは言えず、それで売り上げを大きく押し上げたとはいえない―。そんな結論です。

17年3月に、東京地裁が1審で、同様の判決を出していました。裁判は、これで地裁の1審、高裁の2審とも無罪となりました。検察が控訴しなければこれで終わり。控訴すれば、最高裁にかけられます。

医療用医薬品の研究と広告の問題は、数年前に次々に明るみに出ました。15年6月、ブロプレスの広告宣伝活動が、医薬品、医療機器法の禁止する「誇大広告」に当たると認定され、武田薬品に業務改善命令が下されています。ノバルティスも、今回、東京高裁で判決が下ったディオバンの広告宣伝活動が、日本製薬工業協会に「不適切」と認定され、一定期間の会員資格停止処分を受けていました。その後、企業と、医療機関の研究活動を適正化するための法整備も進んでいます。

 こうした問題がなぜ生じたのか?私は、研究機関、製薬企業、そしてジャーナリズムの仮面を被った広告宣伝メディアのもたれ合い体質が生み出した「構造問題」と位置づけてきました。ゆえに、特定企業の社員だけをやり玉に挙げて、罰すれば済む問題ではないとの立場です。もちろん、問題がなかったわけではないです。問題は大ありです。ただ、特定の社員の問題にするな。問題を矮小化するなと言いたいのです。

 これを機に、研究機関、製薬企業、広告宣伝メディアは猛省し、長年続いた悪癖を払しょくして、環境改善への弛まぬ努力を続けていくべきです。

 何はともあれ、今回の東京高裁の判決で、企業に属する一社員に、全ての責任を押し付けるような流れにはならないことが、見えてきたわけで、よかったです。医薬経済で2013年に行った座談会の記事がありますので、ご興味のある方は是非、ご覧ください。私の見解は、当時とほとんど変わっておりません。⇒【ディオバン問題の本質は何か?(上)(中)(下)

 写真は有楽町にて撮影。イルミネーションで夜の街が輝く季節になりました。みなさま。寒くなりますので、お身体に気を付けて。素敵な一週間をお過ごしください。

 

ジャーナリストとアナリストは全く別の職業、質問の角度が違って当然

みなさんお元気ですか?

 国内製薬各社の19年3月期決算の上期(18年4~9月)業績発表が、先週で概ね終了しました。

 「井高さんの質問は長い!ベテラン証券アナリストがイライラしいていたよ」。ある企業広報の方にご指摘を受けました。その企業の決算発表に伺うのは久しぶりだったものですから、毎度の前傾姿勢が、さらに前のめりになってしまったようです(^_^;)。ただ、私は飽くまでジャーナリストですから「ベテランアナリストが云々・・・」って言われたところで、全く意に介する気はありません。なぜなら、アナリストとジャーナリストは全く違う職業だからです。

ざっくりいうとアナリストは、その会社の株を買うべきか、売るべきかを判断するための情報集めのために質問します。一方でジャーナリストは、自らが国民の一人であるとの認識に立ち返って、その企業の活動が適切か否か、有用か、有用でないかを見極めるために質問します。もちろん、企業活動が適切で、国民にとって有用であれば、結果的に、株価は上向くので「買い」となりますし、不適切、有用でないとなれば、株価は下がり、「売り」となるので、ジャーナリストとアナリストの質問が、同じような内容になることもままあります。しかし、前述したように、最終的に何を検証し、何を見極めるのか?アナリストと、ジャーナリストは、全く違うんです。その全く違う目的を持った業種を同席させるわけですから、双方が聞きたい質問に違いが出ても、それはそれで仕方がないことだと、私は考えています。

 写真は、先日、ランチに付いてきた抹茶とお菓子。思いがけないサービスだったので、ほっこりしました(*^。^*)それではみなさま。素敵な一週間をお過ごしください!!!!

 

 

 

 

新薬の研究開発で、日米欧団体が共同記者会見を開催!!!が、踏み込みはイマイチ。

  みなさん、お元気ですか?

さて先週2日、日本、米国、欧州の製薬団体が研究開発の現状を紹介する共同記者会見を開きました。認知症、がん、希少疾患分野での治療薬創出に、製薬企業がいかに真剣に取り組んでいるか。それをアッピールするための舞台で、私の目算で100人近い記者が来ていました。発表、質問含めて1時間程度のコンパクト記者会見。メリハリの利いたプログラム設定でした。少子高齢化による財政難で、製薬業界への風当たりが強まっている昨今。こんな時だからこそ、コソコソ身を縮めてないで、自ら堂々と積極的に一歩前に出る。こういう記者会見は、どんどんやって欲しいです。

   ただ、やはり、全体を通じて自画自賛、我田引水の感が消し去りがたく、何が問題で、今後、どうしていこうとしているのか?今一つ、踏み込みが浅く、インパクトが弱かった。自らの失敗例や、社会保障の仕組み、財源との折り合いなどまで突っ込めば、もっと奥深い会見になったのではないかと思います。発表者の一人は、アルツハイマー病の治療薬開発に絡んで「科学は進展しているが、ヘルスケアシステムはそれに追いついていない」と、予防や早期診断に力を入れる必要性を強調しました。しかし、日々、進展している科学の「実用性」「実効性」は十分、証明され、我々に、還元されているでしょうか?まさに、科学の「実用性」、「実効性」を新薬という形で、世に出していくのが、製薬企業です。難局を乗り越え、治療だけではなく、予防、診断分野で、大いに活躍して欲しいです。

 写真は共同会見の模様。秋も深まり、夜になると時々、冷たい空気が肌を刺すようになりました。皆様、くれぐれもお体に気を付けて。素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

 
 
 
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