医療保険の薬剤給付率、再び議論になるか?

みなさん、お元気ですか?じめじめとした天気が続いています。部屋にこもって仕事にするにはもってこいですわあ。外勤は、ちょっとうっとおしいですかね。

で先日、ある識者とお会いしました。そこで医療保険、薬価制度改革が話題になったのですが、その識者は「早晩、薬剤の保険給付のあり方が議論の遡上に載るだろう」と予測していました。まあ、これまでも漢方とか、パップ剤とか、目薬とか、一般用医薬品として薬局で販売されているものについては「何も医療保険で給付しなくてもいいんじゃない?少なくとも給付率を下げたら?」って提案が上がっていたんですが、今度はいよいよ議論が本格化すると見ているようです。確かに少子高齢化のこのご時世ですから、これまで通りの大盤振る舞いはできないわけで。。。。医療用医薬品も「何を」「どの程度」「いつまで」医療保険で認めるのか。議論があって当然だし、むしろしっかり議論して欲しいと私は考えます。と今回はここまでで。

 写真は日本橋の薬祖神社で。りりん、かりりん、りりりん。風鈴がいい音色で揺れていました。それではみなさま。素敵な一週間をお過ごしください!!!

 

 

 

製薬企業は薬で健康を取り戻した高齢者に何ができるのか?

みなさん、お元気ですか?やっと梅雨らしくなってきました。じめじめじめーっと(笑)。こうなると色々、不都合もあるのですが、これも日本列島ならでは風物詩。いい感じに味わいたいです。

 さて先週6月26日、日本製薬工業会の定例会長会見がありました。中山譲治会長(第一三共会長)になって「多面的価値に基づく評価」とか、「薬価改定に頼らない社会保障財源確保」とか、より直接的な新たな言い回しが出てきて、新鮮です。時節がら記者の質問は薬価制度関連に集中しましたが、私が「やるなあ」と感じたのは「医薬品」は社会保障の「支える側」を増やすって言ったところ。医薬品の適正使用は「社会的投資」と言い切ったところです。当日の資料に、画期的な医薬品をどんどん生み出して「新たに『支える側』にまわる65~74歳の人々が、~(略)~健康に働くことができるよう医薬品が貢献していく」と明記しています。とてもわかりやすい。しかし、と待てよ???と思うわけです。65~74歳が健康でまだまだ働けるようになったとして、どんな仕事をするの?と。。。。競争率が激しくて記者会見では聞けなかったので、懇談会でお聞きしたところ中山会長の応えは「それは働き方改革の課題」とのことでした。まずは製薬企業各社が率先して65~74歳を再雇用する流れを作っていくと、製薬協の主張はさらに説得力を増すように思うのですがいかがしょうか?(=^・^=)

来る19年7月26日金曜日、薬新主催の第5回製薬ビジネス活性化セミナーを開催いたします!!!

夏の暑い盛りですが、みなさまとともに熱いが、しかし爽やかなひと時を過ごせるよう誠意を尽くしますので、是非ともご参加ください!!!よろしくお願いいたします。

写真は中山会長。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

 

夏真っ盛り!!第5回製薬ビジネス活性化セミナーでスカッと爽やかな「熱い時」をお過ごしください!!!

 

みなさんお元気ですか?先ほど大きな地震があって、ああ日本は島国なんだなあと改めて実感しました。

で本日は皆様にお知らせです。

来る19年7月26日金曜日、薬新主催の第5回製薬ビジネス活性化セミナーを開催いたします!!!

今回のゲスト講師は昨年に引き続き、米国ニューヨークを拠点に製薬ビジネス情報を発信するMSAパートナーズの五島由佳子氏をお招きします。トランプ政権はなんだかんだ言われながら21年1月の一期満了まで続きそうです。医薬品価格に厳しいと言われるトランプ大統領は何を考えているのか。製薬各社、その他ステークホルダーはどう対応するのか。最新情報をお伝えいただきます。

そして日本。消費税改定、20年度薬価制度改革、少子高齢化、高額薬剤問題、情報提供ガイドライン、新たなMR活動などへの対応などなど。課題満載の現状と将来について私、井高恭彦がお話させていただきます。

 

 最近は、猫も杓子もAI、IOT、ビッグデータ、デジタルメディスン、ソリューションビジネスと、カタカナばかり並べて「変わらなければ生き残れない」的な言説が世の中に溢れていますが、ほとんどが、ギャーギャー騒いで上から目線で説教しているだけ。結局、何がどう変わるのか。企業としてできることは何か。具体的な道筋を全く示さない。私自身、そういう風潮に欲求不満と憤りを感じるので、今度のセミナーでは、そこにも焦点を当て、五島さんの力を借りながら私のセミナーらしい現状認識、将来の方向性を示したいと考えております。会場の皆様との、ざっくばらんな意見交換の場も設けていますので、夏の暑い1日、是非ともスカッと爽やかな熱いセミナーにご参加いただけますよう、よろしくお願いいたします!!!!⇒詳細はコチラ◎

写真は第4回セミナー風景。下は第1回にご登場いただいたジャーナリストの井上久男氏との総合討論風景。井上氏は今、日産VSゴーン問題の取材執筆で超多忙を極めています。それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

 

20年度改革論議が本格的にスタート。製薬業界の主張を国民、患者にどこまで分かりやすく伝えられるかがカギ。

 みなさん、お元気ですか?窓の外は夏のような光で溢れています。一体、梅雨はどこに行ってしまったのでしょうか?(笑)

 さて20年度の薬価制度(医療保険で支払う医薬品の価格を決めるルール)改革に向けた議論がいよいよ本格的にスタートします。日本製薬団体連合会の保険薬価研究委員会(薬価研)も理論武装を固めています。上出厚志委員長(アステラス製薬上席執行役員渉外部長)はじめ薬価研のメンバーが先週14日、記者会見を開き、薬価研の基本スタンスを説明しました。18年度改革で対象品が大幅に絞り込まれた新薬創出加算をどこまで元に戻せるかが最大の焦点です。医療保険財政が窮迫する中、産業エゴを排してどこまで説得力がある主張を展開できるかが成否の分かれ目になるでしょう。

とかく薬価制度は一般国民から見て複雑で理解しにくい。だからこそ、ひとつひとつの主張を国民患者目線に立って誰にでもわかるような言葉に落とし込むことが大事になります。例えば新薬創出加算の対象が絞り込まれると、国民、患者にとって何が損なのか?逆に対象を拡大すると、国民、患者にとって何が得なのか?それがわかりやすくスッキリ説明できて、国民、患者に伝われば業界の主張は間違いなく通るはずです。逆を言えば、それをできないあるいはしないでいるうちは中々、受け入れられないということです。そういう観点で、私も業界の皆様の動きをしっかりウォッチして、主張、説明を受け止めていく所存です。

 写真は薬価研の上出委員長。それでは皆様、日々の気候変動が激しき今日この頃。お体に気を付けて。素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

日米欧代表がAI、IoTによる医療の効率化、質の向上を提言!!薬価制度だけに偏向した政策提言はもう終わった!!

 みなさん、お元気ですか?本格的な梅雨が到来しました。窓の外に微かな雨音を聞きながら起床、これはこれで風情があります。

 さて先週6月4日、日米欧の新薬メーカーの代表が医薬品産業政策のあり方に関する座談会を開きました。それもただの座談会ではなくて「報道関係者向け座談会」。メディアの反応も上々で、会場の帝国ホテルは報道陣で一杯になりました。同日、日本で開かれていたG20会合に合わせて、業界の提言を社会にアピールしたのです。

 「まあ、業界の提言だから、どうせまたイノベーションを評価しろ、薬価をもっと上げろって言うんだろうなあ」と、タカをくくって行ったのですが、今回はそうではありませんでした。とくに薬価制度について、自分たちからはほとんど何も触れませんでした。代表らの主張を簡略化すると「AI、IOTで医療制度の効率化を進め、患者メリットを高めるべきだ」というものでした。もちろん、その背景には「もっと効率化できるだろ?効率化を進めないで薬価ばかり叩くなよ」という裏のメッセージがあるわけですが、提案のすそ野が広く、薬価制度への偏向がなかった。

産業政策に関する業界の提案というと、これまでは「薬価制度のここを直してほしい。ここを追加して欲しい」というテクニカルな主張に陥りがちでしたが、今回の座談会は、そこから脱し、医療保険全体を見渡した内容になっています。もう薬価制度だけを拠り所に押したり引いたりしても何も出てこない。薬価制度だけで主張すると単なる業界エゴと切って捨てられかねない。患者への貢献を徹底して考え、全体を見て主張しないと、説得力がない。今回の座談会から、そんな気迫が感ぜられました。どうやら新たな医薬品産業政策の時代が来たようです。

座談会のメンバー以下。日本製薬工業協会の中山讓治会長(第一三共会長兼CEO)▽国際製薬団体連合会(IFPMA)のデイビット・A・リックス会長(イーライリリー会長兼CEO)▽米国製薬工業協会(PhRMA)のオリヴィエ・プランディクール会長(サノフィCEO)▽欧州製薬団体連合会(EFPIA)の次期会長ジャン・クリストフ・テリエ氏(ユーシービーCEO)。

 写真は座談会風景。右からテリエ氏、プランディクール氏、中山氏、リックス氏。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。時に雨音に耳を澄ませて。。。。

 

 

田辺三菱が欧州でASL進行抑制薬の申請を取り下げ

 みなさんお元気ですか?晴れてるのか曇っているのか。はっきりしない空模様ですが、これはこれで過ごしやすいですね。

 さて先週5月30日、田辺三菱が、欧州で申請していたASL(筋委縮性側索硬化症)進行抑制薬エダラボンの申請を取り下げたと発表しました。日米では6か月間の試験(プラセボ(偽薬)との比較試験)で承認されていましたが、欧州当局は12か月試験をしないと認めないと指摘され、田辺三菱は諦めて申請を取り下げてしまいました。残念です。

ASLは筋肉がどんどんやせ細り、最後は身体が全く動かせなくなる難病。世界的に有名なイギリスの理論物理学者ホーキング博士(18年3月没)、私が大好きだった俳優サム・シェパード氏(17年7月没)を苦しめていました。ところがエダラボンを含めて薬はまだ世界に2種類しかない。しかも、疾患の進行を遅らせる薬であって、疾患を治療する効果は認められていない。1日も早く疾患そのものを治す。治療薬が出てきてほしいです。いまバイオジャンという会社が開発中です。

 写真は田辺三菱の三津家正之社長です。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。九州で梅雨入り宣言があったようです。

 

大原薬品が「きらりと光る原石」のような提携を次々に締結

  みなさん、お元気ですか?昨日は息つく間もないくらいの惨状で更新できませんでした。すいません!!

で各社の決算発表がピークを迎える5月中旬、「うあ~、面白いなあ」「ユニークだなあ」「やるなあ」と心底感動したニュースがありました。

 大原薬品がアフリカ・ナイジェリアの最大手フィドソン ヘルスケアと資本提携したのです。大原がフィドソンの株式20%を取得して今後、様々な業務連携を手掛けます。

アフリカの人口は現在12億6000人で世界人口の約17%を占めていますが、2050年には倍増して約25%になると予測されているそうです。そこで「フィドソンを通じて何かできることがあれば貢献したい」(大原誠司社長)と考えたそうです。大原薬品は資本金13億6,995万円、売上高174億7,323万円(18年3月期)で、いわゆる大企業ではありませんが、このところ大企業がやらないきらりと光る原石のようなユニークな業務提携、研究開発提携に次々に乗り出しています。アフリカの医薬品市場は未知数で、リスクも多いかもしれませんが、健康で幸せに暮らしたいと思う人々の願いは我々と変わらないはすです。今回の提携で是非ともうまく事業を開発し、発展させていって欲しいなあと思いました。

 写真は大原薬品の大原誠司社長。それでは皆様、素敵な1週間をお過ごしください!!!

 

お知らせ!

みなさん、お元気ですか?私も元気元気です!

本日は都合により更新できません。遅れます。すみません!!

ではでは!

 

 

武田ウェバーCEO、利益が大幅減でも「好調」をアピール。

みなさん、お元気ですか?うららかな春も一段落、東京の空気も湿気を帯びてきました。もうすぐ梅雨ですね。

さて製薬企業各社の18年度決算発表が概ね終了しました。6兆円を超えるという借金を背負ってシャイアー買収を手掛けた武田薬品は売上高が大幅に伸びましたが、営業、経常、当期利益はマイナスでした。19年度予想も売上高は伸びますが各利益項目はマイナスです。まあ、大きな借金を背負った時点で、この数値は予測できていたことではありますが、クリストフ・ウェバー代表取締役社長兼CEOは記者会見で、この点については、ほとんど何も触れませんでした。それどころかシャイアー買収で開発パイプラインが増えたことなどを改めて強調し、「非常に喜ばしい。業績は順調」と話しました。18年度実績、19年度予測の利益マイナスを、どう考えているのか?いつプラスに転じると考えているのか?決算会見なのに何も語らない。相変わらずの「ウェバー節」でした。与党アナリストは武田を持ち上げ続けていますが、株価は低迷したまま。株式市場ははしっかり見抜いているのかも知れませんね。

写真は武田のウェバー社長です。それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください!!!

 

 

次のインフルエンザ治療トレンドは「ゾフルーザ」と「タミフル」の併用か!?

みなさん、お元気ですか?爽やかな気候が続きます。

さて先週、塩野義製薬が決算を発表、1度の服用で効果を発揮するインフルエンザ治療薬ゾフルーザの18年度(18年4月~19年3月)売上高は263億円になりました。18年春に新薬として登場、冬にインフルエンザの本格的な流行を迎え、急激に売り上げを伸ばしました。承認当初のピーク時売り上げ予測は9年後140億円でしたが、登場してすぐその倍近くまで成長しました。

ゾフルーザは効く人には大いに効いて、すぐに症状が改善するので間違いなく薬としての存在意義が高い。ただ、試験の段階から投与しても効かない耐性ウイルスが一部にあることがわかっていました。承認後に売り上げが急上昇する中で改めてこの耐性ウイルスの存在がクローズアップされ、臨床現場が混乱しております。どのような患者で、どのような頻度で耐性ウイルスが発生し、その耐性ウイルスが発生するとどんな悪影響が生じるのか。まだわからないことが多いからです。

塩野義は次のシーズンが始まる秋くらいまでに、これまで蓄積したデータの分析結果を発表する予定です。

 インフルエンザ治療薬の開発は、どんどん耐性を付けて、その薬の効果を無化してしまうウイルスとの飽くなき闘いでもあります。例えば、ゾフルーザより前から出ている中外製薬(ロシュ)のタミフルも使い続ければ耐性ウイルスが出ます。塩野義製薬の手代木功社長は決算会見で「幸いなことに現段階では、ゾフルーザとタミフルの両方に耐性を持つウイルスは見つかっていない」と説明しました。要は、耐性ウイルスと言えどゾフルーザとタミフル双方を投与すれば、どちらかは効くということです。と考えると、来シーズンのインフルエンザの薬物治療トレンドは、ゾフルーザとタミフルの併用でしょうか?それでうまくいけば将来は両薬剤の配合剤なんていうのも出て来るかもしれませんね。

 写真は塩野義の手代木社長と、週末、偶然で食わした神田祭。祭りを観るのは久しぶり。みなさん気合入っていて神田全体が活気に溢れていました\(~o~)/ それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください!!!

 

 

 
 
 
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