Posted on 11月 28th, 2011 by IDAKA
元万有製薬(現MSD)の社長、会長を務めた長坂健二郎氏が共同執筆された「成長産業としての医療と介護」(日本経済新聞出版社、税抜き2400円)が発刊されました。昨年も、東洋経済新報社から「日本の医療制度」という壮大なテーマの著作を発刊され、読んだら、ものすごく斬新な発想で現行制度を批判し、改善策を提案されていた。こりゃ一回お会いするしかないだろう、ってなことで、今年9月にインタビューさせていだきました。【医薬経済10月15日号掲載⇒http://www.risfax.co.jp/product/iyaku.html】そして、今回、共著という形で新本を発刊。ご引退されて、数年経ちますが、現状認識や将来予測、改善策に関するお話は、きわめて論理的で、シャープ。現役実務者にはない、柔軟な発想で、大胆かつ斬新な提案を打ち出しております。長坂さんは第5章「日本の医薬品産業をどう発展させるか」を担当、医薬品の許認可制度、薬価制度を根本から問い直す新たな提案を披露しています。長坂さん曰く、「近い将来、自動車、電機などに並ぶ、日本のリーディング産業に育って欲しいとの願いを込めて本章を書きました」。是非、ご一読をお勧めいたします。
写真は長坂さんの共著と、スタバのカップ。皆さま。寒くなってきました。ご自愛ください。
Posted on 11月 24th, 2011 by IDAKA
いやあ~22日の行政刷新会議の事業仕分け。先発品と後発品そして市販薬類似品の問題、かなり踏み込んだ提言を打ち出しましたね。【RISFAX11月24日号詳報⇒http://www.risfax.co.jp/】後発品使用促進どころか、それを飛び越えて、保険給付は後発品薬価まで、それ以上は自己負担にすべきだって。これは、かつて一度、白紙撤回になった参照価格制度そのものじゃないですかあ!みなさんよく「事業仕分けに法的拘束力はない」と言われます。しかし、たかが事業仕分け、されど事業仕分けですぜ。世の中の空気はしっかりリードしています。12年度改定、どうも長期収載品(特許が切れた先発品)の薬価引き下げは、避けられそうもない気配が漂ってきました。それから市販薬類似品、ビタミン剤は、将来、保険給付になんらかの制限が加えられるでしょう。事業仕分けの委員の発言には、製薬業界の胸をえぐる発言が多々ありました。先発と後発品の論議では「おんなじ物なのに、薬価が違うのはおかしい。公的保険制度の枠組みで考えれば、薬価の高い先発品を使った人は、薬価の安い後発品を使った人に負担を押しつけていることになる。どうしても先発品を使いたいなら、その差額は自己負担にすべきだ」、市販薬類似品では「薬局で買うより病院でもらった方が安いからと言って、どんどん使っていると、医療保険が窮迫し、結局、保険料を上げなければならなくなる。知らず知らずのうちに、自分で自分の首を絞める悪い仕組みだ」などなど。でも、正論ですよね。これ。さて中医協がどう反応するか。
で、写真は東京霞ヶ関午前6時45分。日比谷公園近くから、国会議事堂方面を眺める。まだ、ほとんど人がいない(笑)サブ!もうコートが要りますね。みなさん、風邪にご注意ください。
Posted on 11月 21st, 2011 by IDAKA
製薬企業各社は海外戦略のターゲットを、これまでの欧米中心から、発展著しいBRICS(ブリックス)に移しています。当然のことながら、成否のカギは、日本本社が、いかに上手に拠点業務をオペレーションするかです。ところがBRICS諸国。戦後日本が親しんできた欧米とは、価値観、文化、政治体制が全く異なる。ましてやロシア、中国なんて、共産圏です。「いいものを造れば、うまくいく」という単純なものではないでしょう。各社のマネジメント手腕が注目されるところです。
で、写真は代々木公園。20日、晴れやかな日曜日、テレっとそぞろ歩き。屋台がすっごい。
Posted on 11月 17th, 2011 by IDAKA
昨日の中医協総会。ノバルティスの希少疾病用薬イラリスの薬価収載を了承しませんでした。 【RISFAX11月17日号詳報⇒https://www.risfax.co.jp/】そもそも総会の開始の仕方が、おかしかった。報告者である薬価算定組織の長瀬隆英委員長(東大大学院教授)の“都合”で、薬価専門部会を中断して無理やり総会を割り込ませた。しかも、その時、すでに時計の針は11時30分近くを指していたのに、森田朗会長(東大大学院教授)が長瀬委員長の“都合”に配慮して「審議時間は11時50分までしかありません」と委員に言ったんですよ。薬事承認した医薬品は基本的に薬価収載するのが通例だとしても、中医協総会は、単なる追認機関ですか?曲がりなりにも、新薬を保険で認めるか否かを審議する大事な場ではないのですか?20分で、9成分10品目を審議しようなんて、手抜きもいいところですよ。いくら東大大学院教授で、忙しいからと言っても、看過できない。結局、嘉山孝正委員(国立がん研究センター理事長)が、イラリスに関する厚労省の説明を「官僚的」と撥ねつけ、次回の総会で再度、説明するよう要請。さらに、安達秀樹委員(京都府医師会副会長)が、旭化成ファーマの「テリボン皮下注」に「ピーク時の市場規模予測が2.5万人になっているが、こんな小さくおさまるだろうか」と疑義を挟んで、森田会長や、長瀬委員長が意図した“シャンシャン総会”にはなりませんでした。終わった時間も正午を回っていました(笑)。中医協は審議の場、めくら判(失礼)を捺す場所ではありません。これぞ、あるべき姿だと思います。
で、写真は最寄駅、午前5時30分ごろの風景。16日の中医協薬価専門部会・総会を傍聴するため、早起きしました。寒ぶっ!このくらい早く行けば、かなり上位だろうと思っていたら、医薬経済の市川君と、グッチ(坂口君)は、すでに来ていました(笑)。ただ、平成の武士(もののふ)、半ちゃん(半田良太君)には、僅差で勝ったあー!うれぴーっ!(失礼、こんなのも傍聴の楽しみなのです)しかし、この日は会場が厚労省講堂で、席に余裕が・・。並ばなくてもは入れた模様。うーん、中医協傍聴は読みが難しい!
Posted on 11月 15th, 2011 by IDAKA
武田薬品がきょう15日から、服薬サポートプログラム「アドポート」を開始し、患者とダイレクトにつながる考えです。【詳細はRISFAX11年11月15日号⇒http://www.risfax.co.jp/】このプログラムは薬の飲み忘れを防ぐために、患者さんの希望時間に携帯電話にメールを配信するサービスです。登録は無料。患者が積極的に治療に参加し、主体的に治療を継続する、いわゆるアドヒアランスの向上が狙いです。せっかく薬を処方しても、患者が勝手に途中で、服薬を中止し、十分な治療効果が発揮できないケースが多いと言われます。米国では、これによって年間約1兆5000億円の医療費増が生じているというデータがあるそうです。武田薬品は「アドポート」の活用を呼び掛け、治療効果を高める考えです。IT全盛、ジョブズ教信者が席巻する世の中にあって、それに惑わされず、敢えて進化が行き着いた「携帯電話」を用いる“合理的姿勢”が武田らしい。プログラムの開発経費は4~5000万円、発想から、わずか4カ月で実用にこぎつけたというから、驚きです。さりとて武田も、上場株式会社。当然、収益に結びつけるマーケティング戦略があるはずです。患者とダイレクトにつながるというのが、キーのようで、こっちから情報を送信することもできますし、逆に受けることも可能です。使いようによっては、いろんなマーケティングデータを集積できるでしょう。ただ、少なくとも、このプログラムで、アドヒアランスが向上した患者は、治療効果が高まるので、いまより早く疾患が治る。そうすると、無駄な投薬が無くなる分、製薬企業にとっては収益減につながる可能性も予測されます。
で、画像はサブリナ・スターケの「サニーデイ」。気持ちの良い秋晴れの日に、何も考えずに、ただただ生きていることの幸せを噛みしめて散歩する時、掃除する時、家事をする時などに最適です。ではでは、みなさま素敵な一日をお過ごしください。
Posted on 11月 14th, 2011 by IDAKA
後発医薬品の使用。なかなか進まないです。このままいくと12年度、数量ベースで30%以上という目標達成は、厳しい。そんな状況であるにもかかわらず、厚労省の武田俊彦政策統括官参事官は「30%以上の次は、さらに高いレベルの目標を設定する」と声高に叫んでいます。しかし、最近、改めてよく考えます。なぜ、後発品使用が進まないのか?そもそも後発品使用促進の狙いは何だったのか?そして、その狙いと施策は合致しているのか?と。。で、結論から言えば、使用が進まないのは、いまの価格と、ブランド力では、まだ後発品より先発品を使った方がいいと考える医師や患者が多いということでしょう。裏を返せば、いまの施策は、もう限界が来ている。狙いが医療費抑制であるならば、そろそろ施策を切り替える必要が出てきているんじゃないか。己(オノレ)はそう考えます。後発品は、各社努力によってジェネリックという通称で、国民に周知されるようになりました。かつてのように供給が急に途絶えたり、品質が不安定だったりすることもありません。良い意味で、十分、存在感を発揮している。だから、医療費抑制が狙いであるにもかかわらず、医療機関や保険薬局に「後発品を使え。使ったら金やるから」という、矛盾極まりない経済誘導策はもう終わりにした方がいい。で、どうするか?己は、先発品も後発品も同じ薬価にすればいいんじゃないかと考えます。そこで競争すればいい。そうなると、情報提供に力を入れる先発品は「医療機関や薬局に薬価差を出せないから、不利だ」という声が出るでしょう。でも、だったら出さなきゃいいじゃないですか。自分たちの製品を使ってもらえるところには、とことん情報提供する。その代わり薬価差は出さない。逆に、後発品は薬価差で勝負する。あるいは先発品に負けないように情報提供する。それでいいんじゃないでしょうか?特許が切れた先発品(長期収載品)と、後発品は、ライバル関係にあります。にもかかわらず、政府が片方だけを利するように、テコ入れするのは、おかしなことじゃないでしょうか?もう十分、後発品の知名度も信頼度も上がったんだから、後は先発品と後発品を同じ薬価にして、納入価(すなわち薬価差)と、情報提供と、信頼感を競い合い、医療現場、市場に委ねればいいのではないか。己は、そう考えます。
で、写真は荻窪のバー。入口に、なかなかインパクトのあるオブジェが。有名な建築家が造ったもののようですが、詳細は分かりません。この日は前を通っただけで入りませんでした。しかし、このオブジェ。何かこっちに訴えてくるものがあります。今度、中に入ってバーボンをロックで頼んでみようかと。ではではみなさま、素敵な1週間をお過ごしください。
Posted on 11月 7th, 2011 by IDAKA
11月2日の中医協薬価専門部会で、安達秀樹委員(京都府医師会副会長)が、厚労省が提出した資料の不備を激しく責め立てました。【RISFAX11月4日号詳報http://www.risfax.co.jp/】きっかけは過去に市場拡大再算定の対象になった製品の一覧表。再算定の対象になった理由が明確に記載されていなかったからです。安達委員は吉田易範薬剤管理官に「こんな不完全な資料で、我々に議論させるのか?冗談じゃない!!」と激怒し、理由を明確にした資料を再提出するよう求めました。市場拡大再算定は「売上高が当初予測の2倍以上で、150億円を超えた場合」が条件ですが、類似薬効比較方式で算定された医薬品の場合、実はもうひとつ条件があります。それは、「使用実態の著しい変化」です。一つ目の条件である「2倍以上150億円超」に該当しても、本来、「使用実態の著しい変化」がなければ再算定の対象にならない。しかし、どうも2番目の条件が怪しい。製薬業界は「使用実態は何ら変化していないのに、売上高が当初予測の2倍以上150億円超となっただけで再算定の対象になったものがある。単に売り上げが大きいからと言って、再算定の対象にして薬価を下げるのは反対」と主張してきました。これに対して厚労省は、ダンマリを決め込んできました。これまでずっと敢えて口をつぐんできた。ところが今回の安達委員の要請で、厚労省も、もうダンマリを決め込むわけにはいかなくなりました。安達先生、厳しいですねえ。さて厚労省。どんな資料を出すか?注目です。ただ、逃げ道がないわけではありません。「当初予測の2倍以上150億円を超えたこと自体が、使用実態が著しく変化したことの証明だ」と言っちゃうのです。まあ、そうなると究極の屁理屈にも聞こえてしまいますが(笑)。まさかねえ。
今週は書きたいことが沢山あるので、あと最低一回は更新します。お暇な時には是非、遊びに来てください!
で、写真は近所の日本そばやを出る時、暖簾越しに撮影。鴨南そばを食して、外に出ようとしたら、そぼ降る雨が。。。秋の雨も、なかなか風情がありまする。傘をさして、そろりそろりと、参りましょうぞ!!
Posted on 10月 28th, 2011 by IDAKA
昨夜テレビを、観ていたらコマツの親分さん(株式会社小松製作所・坂根正弘会長)が「攻撃は最大の武器。内にこもっていてはいけない!!政府が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉に参加しないなら、私は日本を脱出する!!」と息巻いていました。TPP参加をめぐる議論は錯綜して、まだ着地点は見えませんが、ごくごく単純化すると、電機、機械など輸出型産業は「賛成」、医療、農業など内需型産業は「反対」という構図になっています。で、己(オノレ)もこれを機会に、勉強しているのですが、ふと、考えてしまいます。実質的な交渉は誰がするんだろうと。おそらく外務大臣と、外務省の役人でしょう。コマツの親分じゃないんです。同友会の長谷川さんでもないんです。みなさん期待できますか?結局、TPPは「交渉事」なんです。国と国の国益をかけた「真剣勝負の場」なんです。言ってみれば、「血を流さない戦争」です。高度な駆け引きや、ディベート能力がいるんです。そんなタフネゴシエーターが日本にいますか?いないでしょう。そう考えると、情けない気分になる。TPPにメリットがあるか、ないか。デメリットがあるか、ないか―。そんな旧態依然のマスコミがやってきた二元論で議論してても、らちが明かない。だって、メリットだけじゃなくてデメリットもある。デメリットだけじゃなくてメリットもある。そんなのは、はじめから歴然としているんですから。必要なことは、どうやってメリットを大きくして、デメリットを小さくするか。そういう国家としての戦術論なんです。いまの外交には、それが全くない。政治家も、官僚も、マスコミ人も、国民も、小さなときから「みんな仲よくね!!」って言われて育って、「議論」と「諍い」を一緒くたにして回避してきた。その結果、他人とまともに向き合わない。みんな、なあなあで、「言わなくても、わかるよね?ね?そうだよね?」ってごまかしてきた。時々出てくる異論には目をつぶり、場合によっては排除してきた。そういう文化だから、組織も事なかれ主義が根強い。時々、弾の飛んでこない隅っこに隠れて黙ーって、ボーっとしていた奴が、「一番すぐれている!!」って持ち上げられ、突然、偉くなっちゃったりして(みなさんの会社にも、一人くらいいるでしょ?笑)。経済成長期は、それはそれで「日本人のいいところ」って言ってれば済んだけど、これだけ経済が衰退し、国際化が進むと、もう駄目でしょう。そのツケが、いま来ている。いまの現役世代は、もう手遅れでしょうから、次代を担う、学生、子供たちには「隣の人と仲よくしましょう」だけでなく、「お互いの意見を尊重しながら、情緒を排して論理的に話し合いましょう」というメッセージを伝えていくべきだと考えます。何しろ、日本は四方が海に囲まれた「国境がない国」(本当はあるけど海域だから、意識化しにくい)。他人はみんな黙っていても、なんとなくわかりあえると勝手に思い込んでいる。生き馬の目を抜く「国と国の交渉ごと」に臨む「基礎体力」が、圧倒的に不足しているんです。これから、そこを強化する必要があります。もちろん己もです。え?手遅れ?でもいいんです(^ ^)
で、画像はArctic Monkeys のBaby I’m Yours。訳詞はスペイン語?フランス語?わかんないんだけど、写真がラブラブで、すっごくいいから、使わせてもらいましたあ~。リバプールのマージーサウンドを彷彿させるスタンダードな展開のラブソング。天気が良くて気持ちがいい!!秋の散歩に最適です!では、みなさま!よい週末を!
Posted on 10月 24th, 2011 by IDAKA
次の薬価改定。はじめて収載される後発品の薬価算定ルールの見直しは、ほぼ確定的です。議論の焦点は、すべての薬価を下げるか、限定的に下げるか―。後発品専業メーカーの事業体質や、バイオシミラー開発に与える影響などを考えると、落とし所は、後者が妥当ではないかと、己(オノレ)は、考えています。RISFAX10月20日号http://www.risfax.co.jp/の解説でも書きましたが、いま後発品は「ひとつの先発品に数十を超えるケースがある。いくらなんでも多すぎる」という批判に晒されています。だから、参入品目が多い場合に限定して、収載時の薬価を低めにするのです。後発品専業メーカーも、これには文句が言えないでしょう。実は、現行のルールでも、参入品目数を、けん制する仕組みがあります。2回目以降に収載される後発品で、初回と合わせて20品目を超える場合は、既収載後発品の最低薬価の9掛けで、薬価算定するというものです。これを初回収載時にも適用するのです。そうすると、初収載後発品の薬価は先発品の7掛け。さらに20品目を超える場合は、その9掛けで、先発品の6.3掛けになります。飽くまでも現時点での予測で、まだまだ変動要素はありますが・・・・。中医協薬価専門部会から目が離せません。
で、写真は週末に訪れた岩手県盛岡市の「岩手公園」で撮影。残念ながら小雨ぱらつく空模様。が、美しき紅葉を見ることができました。市内は、震災の影響をほとんど感じられず、ほんわかした地方都市独特の平和な雰囲気に包まれていました。で、「盛岡じゃじゃめん」ってのをはじめて食したのですが、こいつがなかなか美味!!!でも写真はありません。食い意地が張っているので、出てきたらすぐ食らう!!写真なんか撮ると、撮っているその瞬間分、うまみが逃げてしまう気がするのです。なはは。失礼(^ ^;)そして、映像は宮澤賢治先生の「雨ニモ負ケズ」。
Posted on 10月 17th, 2011 by IDAKA
小宮山厚労相が、年金の支給開始年齢を将来的に68から70歳程度まで引き上げる方針を正式に表明しました。先日、とある厚労官僚と、面会した際、これが話題になりました。【己(オノレ)】「高齢者が増え、若年世代の人口構成比が先細りするのはわかってたんだから、厚労省がもっと早く手を打つべきだったという批判が多いです。」【某官僚】「我々も手をこまねいていたわけではない。例えば昭和55年改正では、支給開始年齢の“引き上げ”と、給付額“切り下げ”を提案した。しかし、自民党政調を通して国会に法案として出てきた時には、いつの間にか、給付額の“引き上げ”になっていた。」【己】「しっかし、若年世代は年金が受け取れるかどうかもあやしくなってきました。」【某官僚】「年金制度はそもそも保険。すべての人が受け取れるような仕組みではない。平均寿命がこれだけ伸びているのだから、支給開始年齢引き上げは当然。」【己】「年金は国民の老後の生活を支援するものではないのですか?」【某官僚】「違う。思いがけず長生きしてしまった人のための保障だ。いまは給付対象の人が多すぎる」。。。いやはや何とも、もう行政や、政治批判だけしててもしょうがない。こういう政治、行政状況を生み出した責任の一端は、他ならぬ己を含めた国民自身にもあるわけですから。。原発政策だってそうだったじゃないですか?気が向いた時、気がついた時だけ、適当に批判をして、文句を言ってりゃあ、結局、政治と行政がなんとかしてくれんだろう。そんな甘えた根性でいたから、いつの間にかとんでもないことになっていた・・・。とにかく、もう政治や行政に、寄りかかってはいられません。個々人が、自分の日常の中で、何を考え、どう動くか。それこそが一番大事な時代になりました。
で、写真は都内散策中に撮影。日曜日、とてもよい天気。かわいらしい2匹の紋黄蝶(モンキチョウ)が花の周りで、無邪気に戯れていました。写真に収めようと思ってバッグからカメラを出し、急いでシャッターを押したんですが、時すでに遅し。画像を確かめたら花しか写っていません。いつも間にか、2匹ともどっかに飛び去っていました(笑)