Posted on 2月 13th, 2012 by IDAKA
ウソかホントか、わかりませんが、京都人は本音と建前をしっかり区別してると言われます。よく、引き合いに出されるのが、自宅への誘い。仲良くなった京都人に「いつでも遊びに来ておくれやす」と言われ、真に受けて遊びに行ったら、「この人、ホンマに来はったわ」と白い目で見られるという奴です。京都独特の“間”。いわば文化とも言えましょうが、めんどっくさいですよねえ~。己のような直球型には、高度過ぎて疲れます。しかし、最近、関東圏にも本音と建前を使い分ける文化が押し寄せている気ようながします。【知人A】「いい店ですよお~。今度、ご案内しますよ」【己(オノレ)】「酒の席での約束は当てにならないからなあ―」【A】「そんなことないです。絶対、ご案内しますよ」⇒その後、連絡無し【知人B】「そういう取材テーマなら私の知り合いに、適任者がいます。なんだったら、今度紹介しましょうか?」【己】「是非、お願いします」【B】「わかりました!!まかせといてください」⇒その後、連絡無し【己】「久々に情報交換しませんか?」【知人C】「了解。しかし、今月は時間が取れないので、来月にしましょう!再度、連絡いたします」⇒その後、連絡無し。トホホホ、書いていて、これは相手の問題ではなく、己の人望の無さ、不徳の致すところだと実感、若干、みじめな気分になってきました。しっかし、こういうやり取りが、己だけではなく、そこここで行われているとしたら、つまらんことです。己のモットーは、その場の勢いに任せて軽々に約束しない。しかし、一旦、約束したら、確実に果たすってことです。要するに、できない約束はしない。言葉に責任を持つ。それだけのことです。そうしないと、お互いに信頼できなくなり、人間関係が希薄化してしまう。結果、世の中全体が荒涼とした風に包まれてしまうと思うからです。アレ?失礼。今回は、すっかりおっさんの愚痴になってしまいました。
で、写真は、浪速のコテコテ芸人ジャーナリスト、渡邊陽司(ナベ)くんの結婚式!!!いやあ、素敵な時間を過ごさせていただきました。神父さんが読み上げた聖書コリント13章「愛の賛歌」。ジーンときて泣きそうになりました!!己の心は、それほど、殺伐としていたということか?(笑)-愛は寛容にして慈悲あり、愛はねたまず、愛は誇らず、高ぶらず、非礼を行わず、おのれの利を求めず、憤らず、人の悪を思わず、不義を喜ばずして、まことの喜ぶところを喜び、おおよそ事忍び、おおよそ事信じ、おおよそ事望み、おおよそ事耐えうるなり、愛はいつも絶ゆることなし―【抜粋】ジーーン(T_T)。
で、披露宴も厳かにいい感じで進行。しっかし、最後はナベの大学時代のギター部の友人たちが、赤褌で、AKBを踊って、完膚なきまでにムードを叩き壊してしまいました(^_^;)しかもですよ。新郎と言う大役を放り出し、いつの間にか、ナベも一緒に踊っている(笑)。やれやれ。ところで、この人たち。どこがギター部なんだ?おい。
Posted on 2月 6th, 2012 by IDAKA
ノバルティスファーマの三谷宏幸社長が「世界で通用するリーダーシップ」(東洋経済新報社、本体1600円)を上梓されました。この本。掛け値なしに面白い!!先週、一気に読み終えました。三谷社長と言えば川崎製鉄、スタンフォード大留学、ボストンコンサルティング、ゼネラルエレクトリック社を経て、ノバルティス社長に就任。日本の製薬企業トップの中でも、異色の経歴の持ち主です。一見すると、振幅が大きく、ひとつひとつの会社につながりを見つけるのが難しいんですが、本書を読むと、みごとにつながっているのがわかります。若い人たち、いや日本人全員に「挑戦せよ!」「狭い殻から飛び出せ!」「世界を見よ!」と訴えています。閉塞感溢れる最近の風潮を一喝、一服の清涼剤に出会った爽快感があります。製薬ビジネスに関する記述は、沢山ありませんが、経営指南書、啓発本として、かなり上質だと思います。なにしろ元気が出ます!!
一部、抜粋させていただきますと・・・・。まずは日本企業の社内評価を厳しく批判⇒年次を経るごとに、そうした狭い世界での“大人の対応”をする人間が増えていくことを私は知ることになる。それどころか、そういうフリをしていたほうが評価されたりもする。まわりの空気を読んで、何を言っているのか、言っていないのか、わからないような言い方で相手を丸めこんでしまう。他人のアイデアを、あたかも自分のアイデアでもあるかのように、堂々と披露したりする。(略)ははーん、と私は思った。こういう連中には逆立ちしても勝てそうにないと。こんな連中に負けたら頭にくるだろうなと思ったけれど、将来の勝負がつき始めていることはすでに見えていた。(33頁)
続いて“日本株式会社”を支えてきた「予定調和」も時代に合わないと、バッサリ。⇒
日本ではビルディングブロックは必要ない。事実ひとつを聞いたら、答えはすぐに出せる。なぜかと言えば、次にブロックを積み上げる場所がすでにわかっているからである。(略)これが“予定調和”だ。一個の事実が決まれば、結論までわかるのだ。これが日本の強さであり、実は弱さにもなっていた(41頁)
自らの出身校、東大教育の限界にも言及しています。⇒
東大の限界だと思っている。東大出身者は“答えがすでにある”偏差値教育の中の最強の勝ち組である。そのバランスのよさゆえに官僚的思考を持ち、かつての歴史にない変化や特殊性を排除することにきわめてたけている。答えはひとつしかない、そうでないものは排除するということを中心に訓練されて来た。残念ながらこういう思考は現在の競争には当てはまらない。(85頁)
で、写真は本書籍の装丁。明日7日はノバルティスの記者会見。久々にお会いできるのが楽しみです。
Posted on 1月 26th, 2012 by IDAKA
日本薬業政治連盟の代議員会で25日、民主党の前原誠司政調会長の講演を聴きました。人口減少、少子高齢化、デフレ脱却に向けた自らのビジョンを披露されたんですが、増税、原発再開、既得権益はく奪などなど。言っていることの論理は通っているんですが、なんかハラにすとんと落ちない。前原さんの講演、ほとんどユーモアもジョークもない。なんか切迫した空気が・・・・。1時間ちょっと。情緒的、感覚的なことを言って申し訳ないのですが、聴いているだけで、なぜか息苦しかった。もちっと明るく楽しい空気が欲しいですよね。で、もやもやした気分を吹っ飛ばす。すかっとするナンバーを一曲。女性サクソホーン奏者 キャンディ・ダルファの「サックス・ア・ゴーゴー」。近くのバーのマスターに教えてもらったアーティスト。
Posted on 1月 23rd, 2012 by IDAKA
「日本は『医は仁術である』という理念に拘泥し過ぎている。医療を産業として育てようとする考えが弱い」。民主党の仙石由人政調会長代行が20日に開かれた日本保険薬局協会の賀詞交歓会で、こう話しました。確かに民主党は10年6月に閣議決定した新成長戦略で、「医療産業の育成」を明記しています。それを見て、医療関係者、医薬品、医療業界も、大いに期待感を抱きました。しかし、これまでの具体策は、「日本の病院を、丸ごと経済途上国に輸出する」という経産省のプロジェクトくらい。それとて予算額は3億数千万円程度で、決して大きな額とは言えません。そもそも「医療産業」って、なに?医薬品や、医療機器は「産業」と言われますが、「医療産業」っていうと非常に曖昧になる。一体、どっからどこまでを指しているのか?定義さえ明らかになっていません。仙石氏は、前述の席上、「産業育成としての医療を議論する必要がある」と言っていましたが、いまさら?これから定義を議論するの?成長戦略を公表して、もう1年半ですぜ!!頼みますよお~。と、思った己(オノレ)でした。
で、写真はJR渋谷駅構内で。日清食品のカップめん「どん兵衛」シリーズだけを、メニューにしているお店がありました。全て200円。この日は急いでて入れなかったけど、今度は行ってみようと思います。あれっ?!なんか、ほとんど宣伝になってしまいましたあ~(笑)
Posted on 1月 16th, 2012 by IDAKA
米国のオバマ大統領も、日本の民主党も、いわゆるリベラル、改革派として華々しく、政権を取ったはずなんですが、いまや見る影もない。超コンサバティブ。前政権と、どこが違うんだよ!って、ふるまいが続いています。もっとも、それを受け入れているのは、己(オノレ)ら国民。現状は、己らが生み出したもの。文句ばっか言っても、天に唾するだけ。。。文句があれば、自らその根幹を探し当て、縮小に率先して動くしかない。ところが今は、まったく動かない人が、SNW(ソーシャルネットワーク)でつながった仲間内で、うじうじ、ぶつぶつ「つぶやいて」、生身の肉体がない脳化社会を押し広げている。不健康このうえない。とはいえ、リベラルだったらなんでもいいとも限らない。さて、どうするよ?己は?うーーんっ、と考える。が、そんな簡単に結論は出ない。ともかく、まずは、己の本分を全うするしかない。で、厚労省の鎌田光明経済課長が先週、日本医療機器工業会の賀詞交歓会で、ケネディ大統領の言葉を紹介。うる覚えですが、よかったんで書かせてもらいます。「小さなモノを失うことは、小さなモノを失うことでしかないが、信頼を失うことは大きなモノを失うことだ。しかし、勇気を失うことは、全てを失うことだ。思い切って悲惨な失敗をする勇気のある者は、大成功をおさめる」。
で、写真は己の道友。平成の武士(もののふ)、半田良太くん。最近、メガネからコンタクトに。己が「君、そっちのがいいんじゃない?モテるようになるよ!」って言ったら、「はあ?僕がいつ、『モテない』なんていいました?」って切り返してきました。それって、これまでだってモテてたってこと?(^_^;)。くうーっ!気づかなんだ己は。たぶん、異性には男版「ツンデレ」になると見ています。ダハッ(笑)
Posted on 1月 10th, 2012 by IDAKA
米国では、すでに遺伝子検査が民間ビジネスとして普及しつつあるようです。お金を払えば、がんなど疾患になる確率を、調べてくれるそうです。あらかじめ知っておけば食事や行動など日常生活を変えることによって、疾患発生リスクを軽減できるというわけです。サービスの利用は、比較的お金持ちの人に限られていますが、業者によって、請け負い金額や結果に差があったりで、精度や信頼性はまだまだ。また、罹患リスクを知ったがために、かえって不安感が増して生きにくくなるなど、新たな問題も発生しています。だから、検査を勧められても「敢えて知りたくないから、検査は受けない」という人もいるそうです。米国での流行は、遅れて日本に来るのが常なので、近々、遺伝子検査ビジネスも日本に上陸するでしょう。その時、日本の医療界は、どんな態度を取るのか?でも、よくよく考えると遺伝子検査が抱えている問題って、医薬品と、ほぼ同じようにも思えます。致死性の高いがん治療などで、軽々に批判や疑問を口にすると、「人でなし」扱いされますが、果たして、いまの薬がどれほどの効果があるのか?副作用はどのくらいなのか?まだまだわからないことだらけです。当たり前のことですが、リスクと、ベネフットを、冷徹に取材し、伝えるのが本来のジャーナリズムだと考えています。タイアップで、お金をもらって、いいことだけ書いているメディアは、メーカーの販促代行業。また、無責任にセンセーショナリズムを煽るのは、単なる、お騒がせ屋。どちらもジャーナリズムではありません。
で、写真は、この休みに訪れた浅草寺境内で撮影。おとそ気分も抜け、もう空いているかなと思ったら、甘かった。エンコの小道は、どこも、ものすごい人。しかし、空は澄み切って綺麗でした。では、みなさま。まだまだ寒い日が続きます。お体に気を付けて!
Posted on 1月 4th, 2012 by IDAKA
あけましておめでとうございます!!2012年がスタートしましたあ~!はてさて医薬・医療業界の行く手に、何が待っているでしょうか?!年末、薬価制度改革の内容が「あっけなく決着」と書きましたが、新薬創出加算は試行継続、長期収載品の追加引き下げも1%以内に収まり、製薬業界にとっては、まずまずの内容ではないでしょうか?確かに業界が要望していた保険医療上必要性の高い医薬品の薬価制度見直しは継続審議になりましたが、財務省が長期品の10%引き下げを主張していたことを考えれば、土俵際で“うっちゃり勝ち”と言っていいでしょう。「製薬産業を日本経済の牽引車にする」という認識が、永田町(立法府)、霞が関(行政府)にも定着してきているようです。業界の「底力」を感じさせる決着でした。幸先のいいスタートです。 今後、各社はどう動くでしょうか?研究開発は?新薬は?流通は?海外展開は?今年も、1年間、より精度の高い情報提供をしていく所存です。みなさま、ご指導、ご協力の程、よろしくお願いいたしまあ~す!!!
Posted on 12月 23rd, 2011 by IDAKA
12年度診療報酬改定はネットで、かろうじて0.004%のプラス。でもって、長期収載品薬価の追加引き下げは0.9%で、ほぼ厚労省の主張が通りました。診療報酬マイナス、長期品10%下げを、強く要望していた財務省の鼻息は、一体、なんだったのでしょうか?あまりにも、あっけない決着。大山鳴動(して)鼠一匹とはこのことです。つうか、己(オノレ)は、ジャーナリストなんで、途中経過を追わないわけにもいかず、大山鳴動の要因でもあったわけですが・・・。最終決着は、ただの財政的な帳尻合わせでしかない。要するに、哲学がまるでない。なんか改定論議がどんどん希薄化しているような気がします。
で、動画はチェッカーズの「ふれてごらんよ」。藤井フミヤさんが、第一子誕生を祝って作詞した曲。随分前の曲ですが、好きで、いまでもたまに口ずさみます。やさしい気持ちになれますよ。※埋め込み無効なんで、Youtubeで、観るをクリックしてください。それではみなさま。メリークリスマース!!
Posted on 12月 19th, 2011 by IDAKA
12年度改定論議が、いよいよ終盤に差し掛かりました。中央社会保険医療協議会も年内は21日で、終了予定です。当初予定していた薬価改定の検討項目は、概ね片付きましたが、残っているのが最後にして最大の課題、「長期収載品等」の引き下げ。21日に、どこまで明確な結論が出せるか?「等」については、新薬創出加算品か?後発品か?それとも、財源が足りなかった場合の単なる「保険」に過ぎず、今回は長期収載品だけで終わるのか?少なくとも、骨子案には、「長期収載品等」としか書いておらず、具体的な引き下げ率も盛り込まれていません。最終決着は、中医協終了後の政治折衝になりそうです。毎度のことながら、折衝は難航し、年末まで、もつれ込むかも知れません。まあ、世間はクリスマス。せめてイルミネーションや街の賑わいから、艶やかな空気だけでも感じたい。
で、写真は新橋駅前。おっさんの街も、すっかりクリスマス仕様です。iphoneで撮影。結構、きれいに撮れてるかも。
Posted on 12月 15th, 2011 by IDAKA
昨日14日の中医協薬価専門部会。日米欧業界4団体の意見陳述は各紙に報じられている通りですが、市場拡大再算定で、意味深な発言が飛び出しました。今回は、市場拡大再算定の対象品と、薬理作用が類似しているという理由で、一緒に、価格引き下げを受ける、いわゆる「共連れ」製品が、どこまで広がるかが焦点になっています。どうも、アステラス製薬の消炎鎮痛剤(COX2選択的阻害薬)「セレコックス」(一般名=セレコキシブ)は市場拡大再算定が、避けられないようなんですが、じゃあ、この薬の“薬理作用類似薬”はどこまでなんだ?というのが焦点のひとつです。「プロスタグランジン生合成阻害作用」に着目すれば、アスピリンやロキソニンまで「共連れ」の引き下げを受けますが、「COX2選択的阻害」に着目すれば、セレコックス以外になく、他製品には広がりません。そうした中、安達秀樹委員(京都府医師会副会長)が、昨日、議論の流れの中で「セレコックスとロキソニンと違う(薬理作用類似薬ではない)ということを、臨床上の評価を踏まえて、この場で、検証することが大事だ」と言ったんです。ってことは、セレコックスの「共連れ」はない?どうなの?どうなの?何とも、悩ましい発言でした(>_<)
で、映像はマーティン・ソルヴェグの「ビッグ・イン・ジャパン」。アングロサクソンから観た東京。かなりストレンジ(奇妙)。からかわれているようで、おいおいって言いたくなる。だけど、笑っちゃう(プッ!)。あ、おいおいって言えば・・・・。12月5日のブログに掲載したクリスマスツリーの写真。ホテルのロビーに寝転んで撮ったんですが、医薬経済の市川くんが、そのあられもない己(オノレ)の姿を激写。ついにRISFAX電子版の記者コラムに、UPしやがった!!こらこらあ~!しばらく、街も歩けないし、きっと一生、お嫁に行けない・・・(T_T)(当たり前!)。つか、記者コラムの写真と、ブログ写真を合わせてみると、面白いかもです。会員の方、どうぞお楽しみください。http://www.risfax.co.jp/