Facebook、Twitterの批判的考察

                                              みなさあーん!お盆休み、楽しんでますかあ~?己(オノレ)は、水泳、ヨガ、読書三昧です。それから、ここ数ヶ月、何人かの方から「君もFacebookとか、Twitterやんなよ。やった方がいい」と薦められているので、どうするか。ゆっくり考えたりしています。まず、Facebook。書店で「ビジネスに活用する法」といった類の、本が沢山、出ていますね。でも、なんだか、いまさら、その波に乗るのは、恥ずかしい。それにFacebook自体、会社がビジネスで運営している。そんなボードに載って、自分もビジネスに活用しようなんて、ちょっと虫が良すぎやしないか?人のビジネスボートのうえで、自分のビジネスを語る、みたいな。なんか、筋が良くないんじゃないか?ビジネス根性丸出しの人同志が、Friendとかいって、うわべだけで友好的に交流したところで、発展的な関係に結びつくか?お互い客を欲していて、自分が客になる気は更々ないんだから、ビジネスが膨らむわけもない。そんなこと考えて、いまんとこ遊びでしか使っていません。で、Twitter。まずもって「つぶやく」とか、「なう」とか、「~だん」とか、奇妙な言葉が飛び交ってて、おっさん、正直、気持ち悪ルイ。そもそも「つぶやく」って、本来、独り言ではないか?なのに、なんで、人に見えるところにアップするのか?えっ?なんで?人を意識していないようでいて、その実、横目でしっかり人を意識している。その、あざとい自意識がいやらしい。あと、覗いてみると自分の行動ばっか、一日何度も、逐一アップしてる、痛くて淋しい人が沢山いる。憐れ。「あなた、よくそんな時間あるね?でもTwitter書くために生まれたわけじゃないでしょ?もっといま、自分のやるべきことをしっかりやんなよ!」っておっさん言ってやりたくなる。日常生活でわれわれは言語化できない、いくつもの感覚に襲われる。そこにはいくつもの貴重なメッセージが潜んでいるはずだ。それを謙虚に受け取って、静かに消化する時間が大事だと思う。なのに、Twitter使って、のべつ幕なし、自分語りしてる。孤独で淋しいのはわかるけど、そんなことばかりしてると、やがて感性は摩滅してしまう!下手すりゃ人格壊れる。しかし、Twitter。情報収集提供ツールとして優れている面が多々ある。使い方を間違わなければ、やってみる価値は大いにあるかも。。んなことをとうとうと考えて、己(オノレ)の夏休みは終わってしまうのでありました。

で、映像はOmar Sosahttp://www.bluenote.co.jp/jp/artist/omar-sosa/幸運にも、数年前、米サンフランシスコで、無料野外コンサートに遭遇、それ以来のファンです。新米(笑)。Facebook、Twitterに己(オノレ)が吐いた毒に当たった方、解毒剤にしてください(笑)

 

どうする?沢井、東和

 インド後発品大手ドクターレディーズラボラトリーズ社(DRL)が、富士フィルムと提携しましたね。国内で合弁会社を設立して、後発品を開発、製造し、富士フイルムファーマを通じて、販売するそうです。DRLが、数年前から、国内後発品専業メーカーに、提携を打診して回っていたのは有名な話です。大洋薬品は、テバが買収してしまったので、残るは沢井製薬か、東和薬品か、と衆目が集まっていましたが、結果は富士フィルムでした。同社は後発品事業ではまだ参入して日が浅い企業です。これをどう見るか?「沢井、東和は外資の買収、提携攻勢に屈しなかった」「DRLでさえ、やはり老舗は買収できなかった」。果たしてそうでしょうか?国内で後発品使用促進の風が吹いていると言ったって、限界があります。今のうちに、海外市場を意識した体制作りを進めておく必要があります。沢井にしても、東和にしても単独ではできないでしょう。このご時勢、外資から提携を持ちかけられて、ただただ突っぱねているばかりでは、将来間違いなく壁にぶち当たります。有利に交渉を運んで、新しい提携を具現化させる位の気概が欲しいです。沢井も、東和も、あまりに単独路線にこだわると、いつか上位から転落してしまうでしょう。

で、写真は札幌の清華亭。明治天皇の休憩所や、芸術振興などに使われたようです。有形文化財。中に入ると、静寂が身を包み、俗世から遮断されたような気分になります。床の間には、明治天皇の和歌を書いた掛け軸があります。「あさみどり 寿み渡りたる 大空の ひろきをおのが こころともかな」。浅緑色に澄みわたる、一点の曇りもない大空のような、清浄で広い度量を、己の心の手本にしたい。そんな意味でしょうか?すっきりした気持ちの良い歌です。己以外、誰もいなかったので左奥の座布団に座って、しばし瞑想。穏やかな気分に満たされました。

 

薬局の課題は「訪問服薬」

 次の改定で、薬価とともに、厳しい引締めが予測されるのが、調剤報酬。昨年来、医薬分業批判を基盤に、調剤基本料の一本化、服薬用歴管理指導料の無用論が沸き起こっています。でも、後発品調剤体制加算や、在宅の訪問服薬管理などは、プラスになる可能性が大なので、そこにどう力を入れるかが成否の分かれ目になりそうです。中でも、己(オノレ)が一番注目しているのは訪問服薬管理。これができると、保険薬局の社会的位置づけが大きく上昇すると考えております。ただ、ジャーナリストやコンサルタントは、口先だけで簡単に言うけど、ひとたび実行しようとすれば、そんなに甘くない。人並み外れたボランティア精神、人間愛が根底にないと、きっと途中で、心が折れてしまうでしょう。最近、「訪問服薬というお仕事」(池田尚敬著、出版文化社)という本を読んで、そんなことを考えました。

      

 

        で、週末、札幌に上陸。狸小路という商店街は、何やらお祭りめいた風情でした。医薬経済社の福島君に紹介してもらった海鮮の店。結局、見つからず、別の店で一杯。んでもって、最後はラーメンで〆ました。カウンターの前がピカピカのアルミ板だったので、己をパシャリ。

 

価格交渉は真剣勝負!!

  先日、ある病院組織の交渉担当者のみなさまのセミナーで、講演させていただきました。終了後の懇親会で、色々、お話を伺って感じたのは、やはりメーカー、卸の方々とは、視点がまるっきり違うということ。「卸は、いつまでもメーカーの販売代行やってないで、われわれ側に立ってメーカーと交渉する購入代行になるべきだ」、「MRは処方医を抱き込めばいいと思っているかも知れないが、特定のメーカーに偏向した薬剤選択はすぐわかる。そういう薬剤は切る」などなど、シビアなプロのご意見が聞けて大変、勉強になりました。やはり医薬品と言えども、収益を左右するんですから、価格交渉は切った張ったの真剣勝負。結果は勝ったか、負けたかしかない。変な理屈や理念で、お茶を濁すより、その方がよっぽど、すっきり爽やかですね。交渉のプロのみなさまの気風に触れて、そんなことを思った次第です。

で、写真はクラシコ書店の店主、田邉くん(2回目の登場)。ちょっと前、この書店主催のパーティーに伺ったんですが、彼、すごいんです!!赤ちゃんを抱っこしたまま、みんなに、つまみを出したり、お酒を出したり。八面六臂の大活躍。天才イクメンぶりを、発揮してくれました!!尊敬。カックイ!己(オノレ)にはとてもとても。神々しいまでの一コマ。残念ながら、少しブレました。                                                  クラシコ書店。行ってみてくださいね!和みますよお。⇒http://www.clasicoshoten.com/

 

昇天!合掌!!

 

原田芳雄の坂本龍馬。まっこと、しびれたぜよ!!お肌スベスベのアイドル俳優の龍馬と比べたら、                                               まっこと、月とスッポンぜよ。獣の匂いを放つ侠(オトコ)を演じられる最後の役者。昇天!合掌!!

 

見捨てられた白内障治療薬

 がん、糖尿病、精神疾患で、新薬開発が活発化しているのは、もちろん喜ばしいことなんですが、全く見向きもされず、放置されたままの疾患領域も沢山あります。例えば、白内障。いまだ根本的な「治療薬」はなく、何十年も前に、「進行抑制」で承認された医薬品が数品目あるだけ。しかも、その薬さえ、2003年に厚労省の研究班が「効能効果に科学的根拠なし」と結論付けています。一方、濁った水晶体を取り除く手術は年々、増加。水晶体の代わりに入れる眼内レンズは、どんどん新しいいいものが出てきています。要するに、現代医療は、白内障になったら、何もせずに放置し、思いっきり悪くなるのを待って最後に手術で眼内レンズを入れる。それしか方法が無い。こんな状況なのに、不思議と製薬企業各社のパイプラインに、白内障治療薬がひとつもない。おっかしいですよ、これ。患者にとっては間違いなく手術で眼内レンズ入れるより、薬で治ったほうがいい。もし、治療薬の開発に成功すれば、それこそ「画期的な新薬」間違いないのに・・・・。もっとも、白内障治療薬が出てきちゃうと、眼内レンズメーカーは壊滅的な打撃を受ける。手術件数も減って、眼科医院の収入も減ってしまうかもしれません。そんなことに配慮して、開発を控えている。なんてこと・・・ないですよね?

で、写真は己(オノレ)の親友、岸浩。なんだかんだ、知り合って、もう30年以上経ちます。だから、一緒にいてホント楽ちん。いまでも時間を見つけては、ダラダラ飲みます。ありがたいことです!!彼は、渋谷区桜ヶ丘でRAIN FROG(レイン フロッグ)というBARをやっています。セルリアンタワーの裏辺り。身びいき無しで、とても雰囲気のいい、素敵な店です。それも、彼の「和みキャラ」のなせる業。お近くに行ったら寄ってみせください!!!(ちなみに写真に写っているのは、彼の店ではありません (^。^)

 

SU剤の人気再上昇!!

 スルホニルウレア(SU)剤の処方件数が増えているそうです。価格も安く、患者の経済的な負担が軽いほか、昨年、発売ラッシュだったDPP4阻害薬との併用で、非常によい効果を発揮するので、以前よりさらに使われているようです。ただし、DPP4阻害薬との併用は少量で十分なので、全体の使用量は激減、従ってメーカーの売り上げは減少が避けられない模様です。業界が「薬価維持」を主張している長期間安定的に供給を継続している医療上不可欠な医薬品に入るのかどうかわかりませんが、SU剤は、対象にふさわしいように思います

で、写真は赤羽駅構内で帰宅途中に撮影。満員電車に乗る前の一瞬、夕空がものすごく綺麗に見えました。みなさん!暑い日が続きますが、楽しく凌ぎましょうね!!

 

偉大なる日本の経営者

 

えっ?!いまどきドラッカー?んっ?ジョブズ?またまたあー、ご冗談を・・・(笑)。売らんかなの出版プロデューサーが仕掛けたトラップに嵌って、書店で山済みになった本を手にした時点で、もうすでに相当、遅れていると思ったほうがいいです。混迷深めるこの時代。だからこそ今、己(オノレ)は本田宗一郎。カックイイ!

 

アクトス使用制限を巡る考察

  武田薬品の糖尿病治療薬アクトスと、膀胱がん発症リスク。少なくとも使用制限を打ち出したフランス、ドイツ、米国、日本当局は、リスクを認めたと言えます。しかし、以前にも触れましたが、フランス、ドイツの新規患者への投与禁止というのはどうでしょうか?薬には、ベネフィットがあれば、リスクもあるなんてことは、誰だって知っていることです。まるでアクトスには、リスクしかないような措置で、ややヒステリックな印象を受けます。米国、日本は、新規、継続に関わらず、膀胱がん患者だけ禁止、既往歴のある患者には慎重投与という措置を打ち出しています。フランス、ドイツと比べて、非常に冷静で、妥当な気がします。ただ、こうなると、個別患者ごとに、投与のベネフィットとリスクを見極める医師の技能、患者に説明と同意を得る能力が大変、重要になります。日本の先生方、よろしくお願いしますよ!!ところで、この話はともかく、もともと糖尿病とがんは何らかの関係があるのではないかという意見が以前からあるのも事実です。インスリンやSU剤でも、「一部のがんの発症リスクを高める」という発表が過去にもチラホラありました。本当のところ薬が原因なのか、糖尿病そのものが原因なのかわからないのが実情なのです。アクトスも疫学的にリスクがあるとは言え、リスクを生み出す作用メカニズムが科学的に解明されたわけではありません。ひょっとすると、がんの発症リスクを高めているのは薬ではなく、糖尿病かも知れないし、両方かも知れない。まだはっきりわからないわけです。日本糖尿病学会と、日本がん学会が、今年から、両疾患の関係解明に向け、共同で基礎、臨床研究を開始することになりました。結論は数年先になりましょうが、しっかり見守って行きたいです。

で、写真は帝国ホテル、玄関脇の禅庭。あまり目に付くことも無く、ひっそり小さくあります。石が綺麗に掃き清められています。この模様は、「水を表している」とか、「雲を表している」とか、「そうではない何も考えないのが正しいのだ」とか、諸説があるようです。己(オノレ)は黙するのみ。静かにゆっくり息を吐く。

 

行雲流水

                                行雲流水(こううんりゅうすい)。行く雲のごとく何ものにも執われることなく無心に、また流れる水にも似て、きまった形にこだわらない本当の意味での自由を体得する。行く雲も、流れる水もそれら自身は、別に無心だとか無執着だと自覚しているわけではない。雲はただ雲のままに、水はただ水のままに去来し、流れ去る。無心無形に、そのときそのところに生き、そのときそのところを生かす。(松原泰道著 「禅のこころに学ぶ 行雲流水」より抜粋)             こんな風に生きていけたらいいです。何もすべてお任せして、人の言うとおりに生きろということではないでしょう。自我に惑わされることなく、澄み切った心で、その時、その時の状況を的確に見極めて、人を活かし、己(オノレ)を活かす。そう解釈しています。まだまだ・・・。

 
 
 
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