Posted on 2月 28th, 2011 by IDAKA
医薬品価格交渉は10年度も難航。卸が苦しんでいるようです。でも、結局、医療機関は、粘れば粘るほど価格が安くなると思っているし、実際にそうだから交渉が長引くんですよね。だったら、単純な話、逆に妥結が遅ければ遅いほど価格を高く、早ければ早いほど価格を安くすればいい訳です。卸さんが「自分達は相手が怖くてなかなかできない」と言うなら、診療報酬で対応できないでしょうか?例えば、妥結期間の長短に応じて、薬剤給付を一律、減算あるいは加算する!!「長期未妥結減算」とか、「早期妥結加算」とかどうでしょうか?導入するには医療保険上の理論構築が必要になりますが、なかなかいい案だと思いませんか?(自画自賛)(エヘン!笑!)
で、写真は大阪のビジネスホテル。朝一のインタビュー前、起きてすぐ調子がイマイチのデジカメチェック。ぐちゃぐちゃ頭は己(オノレ)です。
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Posted on 2月 21st, 2011 by IDAKA
2月8日のノバルティスの記者会見で、日経BP・がんナビhttp://cancernavi.nikkeibp.co.jp/の記者の方が「グリベックと同じ効能で、さらに効果が高いタシグナが承認されたんだから、グリベックの薬価は下げてもいいんじゃないか?」という質問をされていました。薬価制度上の問題でもあり、当然、一企業であるノバルティスから明確な回答は得られませんでしたが、なるほど一理あります。この問題提起は、抗がん剤にかかわらず、あらゆる領域に当てはめることができるのではないでしょうか?今後、中医協で是非とも議論していただきたいテーマです。
で、写真は世田谷区八幡山にある大宅壮一文庫http://www.oya-bunko.or.jp/。土曜日、ふと思い立って久々に訪問。古い雑誌、資料を読みふけっていたら、あっという間に、時間が経過してしまいました。閲覧室には好奇心が肥大化して、ちょっとバランスが崩れたような感じの人たちが、ほかに2、30人。おそらくほとんど記者、ライター、物書きでしょう。同類だからわかります(笑)バランスを崩さず、仕事を続けるのが私の理想なんですが、実は、この仕事、物事に淡白な人には向いていません。ある種の“過剰さ”が絶対に必要だと思います。だから、己のメインテナンスが結構難しいんですよ。これが。(^_^;)
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Posted on 2月 14th, 2011 by IDAKA
外資系日本法人の存在感がかなり強まっています。国内の売上高ランキングも上位だし、新薬の数も多いし、広報を始め様々な部門に、才能のある素敵なパーソンが沢山います。しかし、ひとつだけ残念なのは、主力製品の売上高を公表しないこと。IMSの発表資料とか、ほかの手段でおおよその見当をつけることができるのですが、これだけ国内でプレゼンスが高まる中で、なぜ、自ら公表しないのか。みなさん、本国の方針といいますが、なんとかならんものでしょうか?やはり信頼感と言う意味で、内資系企業に負けてしまうと思います。本国を説得して欲しいです。そうすれば、またひとつ。国内での存在感がアップするはずです。
で、写真は近所で撮影。久々に降った雪は、やがてみぞれとなり、最後は雨に・・・。植え込みの葉のうえで、綺麗な水滴がキラキラ揺れていました。きっともう今頃は、みんな太陽の熱で空に戻ったことでしょう!
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Posted on 2月 7th, 2011 by IDAKA
メディパル、東邦、アルフレッサが11年3月期の業績予想数値を、こぞって下方修正しました。11年9月の乖離率は大丈夫でしょうか?前々回6.9%、前回8.4%。さて今度はどうなるか?卸連の別所芳樹会長は昨年末、「少なくとも前回より広がることはない」と、おっしゃっていましたが、ここにきて医療機関、薬局のバイイングパワーがかなり強まっているようです。もっとも、下方修正したといえども、かろうじて営業利益は増益を維持しています。少なくとも減益はまずいですよね。がんばれ、医薬品卸!!
で、写真は駿河台交差点近くの古本屋「文庫 川村」さんで、許可を得て撮影。武者小路実篤、直筆の書。84歳とあります。何とも温かい、やさしい筆致。私が大好きな同氏の言葉。「この道より 我を生かす道なし この道を歩く」
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Posted on 2月 2nd, 2011 by IDAKA
いまさらですが、MRって、やはり単なる物売り営業マンではいけません。先日、親しくしていただいている広告代理店の方と、いろんな話をしていて、その方が、とても、いいこと言っていました。「医薬品情報は良くも悪くも隠さず100%伝えるべき。だが、ついつい良い情報に偏りがち。しかも、100%でいいのに、120%にしちゃっている場合がある。余分な20%は削って、100%に戻す必要がある」と。自動車とか、家電とか、アパレルとか、他の製品なら、その製品が持つ本来の性能に加え、デザインや色彩など、イメージが、消費者にとって大きな製品選択要素になります。要するに、100%(製品の性能)以上の価値が認められ、そこにこそ営業マンの腕の見せどころがあるとも言えます。しかし、MRは違います。医薬品の価値はあくまで、効能効果。イメージで売り込むものではないからです。と考えると、MRがやるべきことはひとつ。正確な情報の提供。他製品の営業マンと比べて、腕の見せどころが極端に狭い。ある意味、営業手腕を思う存分発揮したい方には、不適切な業種かも知れません。
で、写真は、3年数カ月も前のプライベートショット。整理してたら出て来たので、読者のみなさま限定、特別公開!!!語学留学で、NYに行った時のもの。ブラジル人イラストレーターが住んでいたソーホーのロフトハウスで。一緒に写っているクラスメイトの国籍はスイス、ブラジル、イタリア、ポルトガル、フランス、韓国。一番前にいるのが先生。もちろんアメリカ人。全体的に、ちょっとピンぼけ。人種の坩堝、NYサイコー!また行きてぇーっ!!
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Posted on 1月 31st, 2011 by IDAKA
イレッサの係争問題で、抗がん剤による副作用を救済制度の対象にしようという機運が高まっています。しかし、現状では致死的な病である、がん。しかも末期となると、副作用による被害か、もともとの病によるものか、の判断が難しい。救済給付の基準づくりが焦点になります。
で、写真は首相官邸の裏の道。ものすごくきれいに舗装されていてビックリしました。陽の光を浴びて小川がサラサラ流れていました。
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Posted on 1月 27th, 2011 by IDAKA
米国では近くサンシャイン法というのが施行され、医師、研究者と、製薬企業の間の金銭授受は、すべて政府のホームページで、公開されるそうです。ニューヨークを拠点に、医薬品国際情報を発信するMSAパートナーズの朋友が言っていました。日本製薬工業協会も、利益相反のガイドライン作りを進めているようですが、果たしてどんな内容になるでしょうか?実際に作業に携わっている業界人に聞いたら「米国は、やり過ぎ」とのこと。日本独自のものになりそうです。
さて、MSAパートナーズはものすごい底力を持っている知的集団。http://www.msapr.com/main2/。数年前から仲良くしてもらっています。雑誌、医薬経済1月1日号に、彼らが書いた米国の承認状況の記事が載っています。⇒http://www.risfax.co.jp/shop/backnumber.html?year=2011&string=1%8C%8E1%93%FA%8D%86 是非、お読みください!!
で、写真は先週の日曜日。近くの喫茶店で。写っている雑誌は、古本屋で偶然見つけた、いまはなき幻の「月刊 噂」。文筆エンターテナーとして、私が尊敬する梶山季之先生が70年代に創刊、数年で廃刊になった雑誌です。味わい深い珠玉の記事の数々。勉強になります。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%B6%E5%B1%B1%E5%AD%A3%E4%B9%8B
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Posted on 1月 18th, 2011 by IDAKA
今年は診療報酬、介護報酬のダブル改定だけでなく、薬事法改正論議もあります。厚労省が3月までに検討会を設置して、具体的な内容を詰めます。薬害肝炎の再発防止検討委員会が昨年まとめた提言を具現化する改正です。ですから、薬事法は前々回が、「製造販売承認改正」、前回が「OTC販売制度改正」、今回は「薬害防止改正」になります。しっかりウォッチしていきます。
で、写真は東京駅八重洲口付近で撮影。スカッと晴れた空。気持ちいいです!!いつもこんな心で、いたいもんです。
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Posted on 1月 17th, 2011 by IDAKA
前回、このブログでも紹介しましたが、文藝春秋に載った慶応大、近藤氏のアンチ抗がん剤レポート。かなり話題になっているようです。今度は週刊文春が国立がんセンター研究中央病院の勝俣範之氏ら、専門医の反論を載せました。発刊元は同じ会社なんで、いささかマッチポンプのきらいがないわけじゃないんですが、各方面からの反響がすごいみたいです。私が近藤氏のレポートを、このブログで紹介しただけで、数人の業界人に苦言をいただきました。内容は「あんな批判は取り上げるべきではない」「なぜ、近藤氏の肩を持つのか」というものでした。なぜ、紹介したか。理由は単純です。業界ジャーナリストの立場ですと、企業のみなさまや、専門医の先生からお話を聞く機会が多く、研究開発情報は、どうしても肯定的な見解に偏りがちになります。それに対して、近藤氏の意見は、逆に批判で、わかりやすく新鮮だったから・・・。単純に業界の方々にも、目を通していただきたかったのです。別に近藤氏の肩を持つわけではありません。が、データを基にした批判であり、それなりの説得力があると考えました。情けないことに、私は近藤氏のデータの読み方が「正しい」「間違っている」と判断する統計知識を持ち合わせておりません。しかし、それと全く同様に、企業や専門医が発表するデータが「正しい」「間違っている」と判断することもできないんです。だから、これまで開発データについては聞いた通り右から左に、ただ漫然と情報を流してきただけでした。そういう情報は、それなりにニーズがあり、無意味とはいいません。しかし、記者または編集部の検証も考察もない。相手の言ったまんま。それは、どちらと言えばニュースではなく、コマーシャルでしょう。発信者も、受け手も、なんの疑問も抱かず、それをゴッチャにしてしまっているところに、日本の医薬業界ジャーナリズムの混乱と閉塞感があります。もちろん、批判してりゃいいと言っている訳ではありません。発信者にも、是々非々を判断する検証と考察が必要だと思うのです。ジャーナリズムを標榜しながら、営業部隊が肥大化して威張り腐っている組織は要注意!!タイアップでコマーシャルだけやって、手っ取り早く金儲けしたいなら、広告代理店に鞍替えすべきです。
で、写真は近所を散歩中に撮影。寒梅です。身を切るような寒空の下、春を待たず、どんな花より早く平然と開花しようとしています。厳しく、切なく、神々しいまでの美しさです。 寒梅や 先んずる身に 迷いなし (恭)
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Posted on 1月 11th, 2011 by IDAKA
製薬企業各社が研究開発のターゲットにする「アンメットメディカルニーズ領域」で、最優先課題の抗がん剤―。分子標的薬などがどんどん出てきて、上り調子に見えますが、慶応大医学部の近藤誠氏が文藝春秋で、痛烈な批判を展開しています。同氏によると、固形がん治療の試験で、ほとんどの分子標的薬は無増悪生存率(PFS=悪化しないで生きる率)が伸びても、全生存率(OS=生存期間率)は伸びていない。しかもPFSでさえ「データに人為的操作の介入が推認できる」というのです。もしこれが本当なら、製薬企業の研究開発を根底から揺るがします。近藤氏の指摘の根拠は、すべて公表データをもとにしています。全然気づきませんでした。というか全く読めませんでした。医薬ジャーナリスト気取りで、いい気になっていても、統計のひとつも読めないんですから、お恥ずかしい限りです。近藤氏の批判は文藝春秋1月号にレポート、最新号の2月号では立花隆氏との対談形式で掲載されています。昨年承認された武田薬品のベクティビックスもやり玉に挙げ、「固形がんを対象にした分子標的薬の効果は、すべて落第」と言いきっています。業界のみなさん。是非読んで見てください。これにどう答えますか?
で、写真はグランドプリンスホテル赤坂一階のロビーで撮影。このホテル、1955年10月1日にオープン。今年3月31日に閉鎖してしまうんだそうです。そのモニュメントです。ところで毎年ここでやってきた薬業四団体賀詞交歓会。今度はどこでやるのでしょうか?
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