Posted on 3月 25th, 2010 by IDAKA
4月の薬価収載品は話題の新薬揃いです。ましてや、新薬創出加算の試行が始まって初めての収載でもあり、各社の研究開発努力に対して、どんな薬価が付くのかに気になるところです。
私事で恐縮ですが、何カ月も迷った末、仕事用バッグを、ちょっといいのに買い替えました。結構、値が張ったので、もったいぶって、「使い始めはちょっとでも雨が降りそうな日は避けよう」と、何日も、使わないで日を選んでいたいんですが・・・。連休明けの月曜23日に、「もういい、えいやあ!」と使い始めたとたんに、夕刻から雨が、ザアー、ザアー。で、今日も終日、雨・・・。こんなとき、以前なら、「んっだよ、んったっく」、とひとりごちたのですが、今回は、意外にもそうならず、「まあ、そんなこともあるわな」と静かに受け止めることができる。いつの間にか、そんな「お年頃」になりました。 この心持で、いい取材ができ、いい記事が書けるといいのですが、製薬業界や医療現場が、そんな単純で、センチメンタルで、甘くないのは百も承知のこと。精進あるのみです。
とは言え、今夜は、しっくり、いい酒が飲めたから、明日(すでに今日だが)も最高の日なるでしょう!!根拠もなく、どこまでも前向きになれるのが、私の特技です。あっちゃん、遅くまで、ありがとう!
で、写真は家の前の路面。雨粒を激写するつもりが、全然、写らず。悪しからず。
Posted on 3月 21st, 2010 by IDAKA
薬価改定の前年は中医協をはじめとする政策審議が活発化します。しかし、翌年は、薬価改定後の価格交渉を見守る感じで、前年と比べると、表面的に静かになるのが常でした。が、今年度は、そうもいきそうにありません。新薬創出加算の試行(製薬企業)、医薬品価格交渉(医薬品卸)、未承認薬・適応外薬解消(厚労省、PMDA)、後発品使用促進(後発企業、薬剤師)など、政策課題が目白押し。しかも、今年度と来年度が正念場と言えるものばかりです。そこに民主党の新経済成長戦略、製薬協会長交代が重なります。おそらく、向こう10年を決定する重要な年になるでしょう。
何もかもが大きく変化し、新しい時代が来る。そんなスリリングな予感と期待を抱いています。昨年の今頃より。ましてや、一昨年の今頃より。春の気配が、その予感と期待に、追い打ちをかけ、一層、大きく拡がっていきます。
で、写真は雑貨屋ヴィレッジヴァンガード。なんでもありのアナーキーな品ぞろえが魅力。サブカルショップとでも云いましょうか。ドンキホーテもアナーキーで知られていますが、ヴィレヴァンの陳列はカオスの中にも、一定の秩序が感じられて、好きです。新しいインスピレーションが欲しい時、頭の中を、空っぽにして、ふらっと立ち寄ります。
Posted on 3月 16th, 2010 by IDAKA
この先、後発品専業メーカーも試練にさらされるかもしれません。後発品の使用促進が国の政策目標になって、追い風が吹いているように言われていますが、実際、収益がいいいのは上位数社だと聞きます。
日薬の山本副会長が「後発品は数が多いので調剤薬局の在庫負担が大変だ」と、繰り返し発言しているのは知ってのとおりです。しかし、13日、都内で開かれた臨床経済学研究会のシンポジウムで、医薬品卸代表の中医協薬価専門部会委員、松谷氏(東邦薬品会長)も「卸だって大変。配送センターが後発品で一杯になってしまう。同じ成分の後発品が20も30もあるのは問題。しかも価格格差が激しい。後発品は1つになってもいいくらいの施策が必要」と強調しました。厚労省保険局医療課の磯部薬剤管理官も「同じ成分の後発品でどうしてこうも価格がばらつくのか」と問題意識を表明しています。医薬経済社・RISFAX3月15日号詳報⇒http://www.risfax.co.jp/
後発品は今後、品目絞り込みに向けた何らかの施策が打ち出される可能性があります。先発品メーカーや、外資系メーカーの参入も活発化し、後発品専業メーカーも厳しい競争時代を迎えそうです。
で、写真はサンフランシスコ。路面バスの中です。車内の電灯がいい感じだと思いませんか? ちなみに、いつもながら、本文と写真は、まったく関係ありません。悪しからず(笑)
Posted on 3月 15th, 2010 by IDAKA
このところ何やかやあって、土日もなかったんで昨日の日曜日は、久々に休日に充てました。自分の住んでいるマンションの理事会総会に参加した後、プールに泳ぎに行って、家でたまっていた本を読みました。といっても、冊数が尋常ではないので、読み切れず、今回も睡魔と格闘の末、矢尽き刀折れ、いつの間にか朝を迎えました。
さて、きょうは月曜日!春の気配がしてまいりました。コートを着ていくべきか、置いていくべきか。非常に悩ましい時期です。今週も色々、ありそうです。しかし、忙しくても最近、それが全く苦にならず、すがすがしいばかりです。支えてくださっているみなさまのおかげだと思っております。感謝。
どんなに忙しくても、花鳥風月を感じる心は大事にしたいです。で、写真は私の最寄り駅。階段を登りきる数歩手前、ちょっと目線をあげたら、意外におもしろい建築意匠だったんで、写真に収めました。
Posted on 3月 11th, 2010 by IDAKA
「ペンは剣よりも強し」なんて寝ぼけたことを一体誰が言ったんでしょうか。ヒロイズムと、感傷と、偽善の極致で、全く共感できません。この仕事を始めて間もないころ、「記事を書くときは語尾を濁すな、言い切れ。断定しろ」と焚きつける大先達もいましたが、それも違和感があって受け入れられませんでした。なぜか―。善と悪、本物と偽物、真実と嘘は常に表裏一体。それぞれ、ギリギリの薄い膜を隔てて隣り合わせにあるのに、世の中の事象をなんでも簡単に二元論で切って捨てるわけにはいかないと考えるからです。(もちろん、被害者と加害者が明確な殺人事件などは別です) 自分のDNAや、これまでの生活、慣習で培った情緒や先入観に委ねて、筆を進めるだけなら、そんなに楽で気ままな仕事はない。とはいえ、誰かが言ったことを右から左に書くのも、論外、そんなのICレコーダーと同じでしょう。自分の情緒や先入観を疑い、できるだけ、そこから離れる。もちろん、限界があるのは承知で、なお、その限界に抗って抗って抗った末に、行き着いた場所から、いかに自由にありのままに事象を見て、他者に伝えられるかが、この稼業だと考えています。知らぬ間に、ゴテゴテにまとわりついた情緒や、先入観を振り払うには、徹底的な取材活動しかない。とことん人に会って話を聞くしかない。
自分の名前と顔をさらして、この仕事をすることはどんなことか。一昨年、お知り合いになり、色々とご指南いただいたジャーナリストの井上久男さんが、文藝春秋の最新号(2010年3月号)で「世襲トヨタ『覇者の誤算』」を書いています。トヨタのリコール問題を、政治、世襲、産業、技術、外交というさまざまな角度からスポットを当てて取材、執筆しています。記事の裏に、取材にかけた膨大な時間と、会った人の数、層の厚さを感じます。文体に派手さも、断定もありませんが、とてもわかりやすくスッキリとしていて、ものすごく読み応えがあります。国際事業展開に力を入れる製薬業界も他人事ではないことがわかります。是非、ご一読をお勧めします。
井上さんは同い年です。私も日々研鑽です。
そういえば、1月に開かれた武田薬品の記者懇談会で、長谷川社長に「トヨタのリコール問題をどう見ておられますか?」とたずねたことがあります。長谷川社長はすかさず「ナイストライ!」と反応してくださったのですが、その後が続きません。私が「で、どうなんですか?」と促すと、長谷川社長。「君ね。ナイストライとか、グッドクエスチョンと言ったら、米国では、それ以上、具体的な話はしないという意味なんだよ」と、つれないお言葉。それはないっすよ。今度、お願いしまーす。
Posted on 3月 4th, 2010 by IDAKA
新薬創出加算の試行が4月から始まります。それを前に、(株)医薬経済社http://www.risfax.co.jp/が3月5日付で、小冊子「新薬創出加算と医薬品業界」 (井高恭彦著)を発刊しました。これまでの取材をもとに、新薬創出加算の意義、仕組み、影響、課題、試行までの経緯をコンパクトにまとめました。新薬創出加算の試行は、製薬業界が自ら提案した薬価維持特例をもとに、厳しい中医協論議を経て、ようやく実現したものです。大事に育てて、「革新的新薬の創出」、「未承認薬・適応外薬の開発促進」、「ドラッグ・ラグの解消」という本来の目的につなげて欲しいと心から願っております。一時的とは言え、国の予算を使うわけで、もはやこの加算は製薬業界だけものではありません。医薬品卸、医師、薬剤師、そして患者まで、医療に関係するすべての方々が、共通認識に立つ必要があります。僭越ながら、本書の執筆意図はまさにそこにあります。是非とも、ご一読いただきたく、お知らせいたします。
取材では、厚労省や、業界のたくさんの方々に、貴重なお時間、お話をいただき、大変、お世話になりました。ありがとうございます。出版の機会を与えてくださった医薬経済社の茂木社長はじめ、役員、社員のみなさん、海馬社の佐久間さん、ありがとうございます。また、日夜苦楽を共にし、取材執筆で、方々を駆けずりまわっている記者諸君に、深く感謝します。さらに、私のわがままにつきあって何枚もの装丁案を作ってくださった制作の平位さん。ホントに、どうもありがとう。
申し込みはコチラです。http://www.risfax.co.jp/product/soushutu.html
Posted on 3月 2nd, 2010 by IDAKA
新しいホームページ「薬新カフェ」にようこそ!
あまり気負わずに、更新していきます。
まずは週1回を目指します。
お時間のある時に、是非、のぞいてみてください!!
HP作成で、お世話になった、あっちゃんに深く感謝します。
あと、プロフィールと会社概要の写真は、
医薬経済社のMr今岡くんにお世話になりました。
ありがとう!
【写真=ニューヨーク・セントラルパーク「ある日の午後」】