これでいいのか?チャンピックス!

   ファイザーの禁煙補助剤チャンピックス。タバコ値上げによる禁煙者の増加で供給が間に合わず、供給停止になりました。そりゃそうですよ。だって、テレビで「医療保険でタバコがやめられます!!」なんて、あれだけ頻回に舘ひろしに言わせるんだもん。殺到しますよ。しかし、こうした嗜好品をやめるための薬。私達の大事な医療保険を適用していいのでしょうか?10年以上前、自らの意志でタバコをやめた私としては腑に落ちません。それに、あのテレビCM。ほとんど日本で禁止されているダイレクトCMじゃないですか!!!ついでに、値上げをきっかけに、禁煙した諸君。セコイ。セコ過ぎる!君たちは愛煙家としての誇りを捨てて、たった数100円で、簡単に国家の前にひれ伏すのか!!!えっ?サムライ魂はないのかい?        しっかりした問題意識をもってRISFAXが報じています!⇒http://www.risfax.co.jp/

で、写真はNYメトロポリタン美術館で撮影。生命力溢れるデザインのタペストリー。名前は分かりません。失礼。しかし、向こうの美術館は大体、写真撮影が全部OKなんで、すごいです!!

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医療ジャーナリズム考

  「日本に医療ジャーナリズムは全く存在しないと思っています!」。数々の講演の場で、いらだち紛れにこう言い放つのは、国立がん研究センターの嘉山孝正理事長。理由は「医療のことを記者が全然、勉強しないから」。悔しいですが、自分自身、どれだけ医療に向き合ってきたか、心もとなく、「まだまだ」という自覚で一杯です。結局、医療の本質は「サイエンス」と「エビデンス」の集積。それを理解して、なお、今度は「サイエンス」や「エビデンス」の対極に置かれがちな「リタレイチャー」技術を駆使して、文章をもって世間に伝えるわけで、決して簡単な仕事ではありません。だからこそチャレンジしがいがある。そう考えると、嘉山先生の言葉を浴びても、不快感はなく、かえって力がみなぎってきます。

で、写真は神田駅東口にある銅像「健やかに」。かわいい兄妹。仲がよさそうです。服装からすると、昭和初期でしょうか?世界の子供たちが皆、幸せでありますように・・・。

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医師にも責任がある副作用

 ノボノルディスクのGLP1受容体作動薬ビクトーザで、死亡例が2件出ました。しかし、いずれもインスリン治療を受けていた患者で、インスリンを止めてビクトーザに切り替えた事例。あり得ないことです。ビクトーザや、DPP4阻害薬などインクレチン関連薬の登場で、糖尿病治療の流れは、はじめに食事・運動療法、それがだめなら既存の経口剤、それでもだめならインクレチン関連薬(既存経口剤を使わず初めからインクレチンというケースも今後は増えるでしょうが・・)。最終手段がインスリンという大まかな図式ができています。もし最終手段であるインスリンから、インクレチン関連薬に“逆流”させるなら、相当慎重な事前検討と、厳重な経過観察が必要なはずです。副作用の死亡例というと、必ず薬が叩かれますが、これはどうでしょうか?インクレチン関連薬が、インスリンの代替薬でないことくらい少し勉強すればわかるはずです。もし、医師がそれを知らないで、切り替えたとしたら、とんでもないことです。MRの伝え方以前の話でしょう。死亡例2件の医療機関、医師、背景が知りたい。場合によっては医師の責任が問われてしかるべきです。

で、写真は代々木公園にいたゾウさん。風船を持った女の子がはしゃいでくぐっています!!平和な日本の午後のひと時。

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パリエットの後発品模様

 11月の薬価追補収載で、エーザイのパリエットに20品目を超える後発品の参入が予測されていますが、半分近くは共同開発品で、1社が作ったものを10社近くの会社がそれぞれのブランドで売るケースがあるようです。05年の薬事法改正で、自分で作らなくても、製造販売承認が取得できるようになって、委受託製造が増え、後発品の共同開発も活発化しています。でも、どうせ1社で作ったものを、10社で売るなら、合併してブランドを一本化した方が、医療機関、患者も分かりやすいし、企業の信頼度も増すのではないかと思いますが、どうでしょう?

で、写真は先日、代々木公園でやっていたインドフェスタ。日本のインド料理店にはない食べ物もあって面白かった。やっぱ夜に来て一杯やりながらがベストだったかも知れませんが、                                                                                                                                                                                                                        生憎、昼だったのでチャイティーと、インドのスナックで我慢。ナマステェー!

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公競規やコード違反は公表すべき

  医療用医薬品の公正競争規約や、製薬協のプロモーションコードは飽くまで業界の自主基準。違反はもちろん良くないことですが、「自らを律する」という本来の目的に鑑み、企業名は原則、会員内にだけ知らされ、公表されません。しかし、これがかえって記者の心に火を付け、少しでも情報が漏れると、勢い、まるで鬼の首を取った様に熾烈極める報道になることがあります。しかし、その実、情報はなかなか漏れませんから、記者の方も、書いたり書かなかったりで、気まぐれ。逆に不公平な状況を生み出している面もあります。社会はすでに情報開示が当たり前の時代。自主規制であるとしても、規約やコード違反は公表すべきだと思います。その方が本来の目的にも合致すると考えます。

で、写真は、うららかに晴れた、ある土曜日の昼下がり。お茶の水にあるオーガニック&エコのなんでも屋さんGAIAで撮影。玄米コーヒーと、素敵なGOODSです。

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事実をねじ伏せる調書

 文藝春秋十月号に掲載された厚労省のキャリア官僚、村木厚子さんの手記を読みました。虚偽公文書作成、同行使容疑で逮捕され、先日、無罪判決が出るまでの検察当局とのやり取りが記されています。検事が作成する調書、こわいです。ヒトはみなひとりひとり、いい人なんですが、「組織」という集団になると、時として冷徹さをむき出しにして、爆走します。村木さんは、微妙なニュアンスの違いでも自分が納得できなければ調書に捺印しなかった。それが勝因のひとつなんですが、手記を読むと、簡単ではないのがわかります。精神的にかなりタフじゃなければ心を折られて、押し切られてしまうでしょう。この調書ひとつが人の一生を左右してしまう。取材、執筆を生業にする己(オノレ)も気をつけなければいけません。ペンの力に任せて、現実を、ねじ伏せてしまわないように・・・。最後の数ページで、村木さんを気丈に支えてきた娘さんの話が出てきます。ちょうど帰りの電車の中で、そこを読んでたら、こみ上げてくるものを制御できず、いきなり爆発。ハンカチで口抑えて、ブホッ!ブホホホッ!!みたいな。。変なおっさんになってしまいました。が、それもまた宜し!!

で、写真は池袋ジュンク堂の喫茶店。お年寄りも若者も、男も女も、みんなそれぞれ買ったばかりの本を優雅に読んでいます。秋の気配漂い始めたうららかな午後。コーヒーを飲みながら・・・。

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クスリの自己主張

  厚労省の生活習慣病対策スローガンは「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ」。なんだそうです。あくまでクスリは最後の手段ってわけです。でも製薬企業の新薬開発コンセプトは、そんな奥ゆかしいものじゃあーござあーせん。まず、最後から2番目の「禁煙」ってとこで、存在意義を発揮。さらに「運動」とか、「食事」のとこでも、「並行してクスリを利用した方がいいですよ」と呼びかけます。最近、そんな感じの医薬品。多いような気がします。

で、写真はNYセントラルパークのジョン・レノン・メモリアル。もうすぐ秋が来ます。食欲そして読書の秋!!紅葉も綺麗だし。それはそれで楽しみです!!               医療機器・技術の専門電子媒体「MEジャーナル」!!無料購読キャンペーンをやってます!どうぞ、よろしくお願いいたします!                                                                   媒体URLはコチラhttp://www.yakushin-iryou.com/ 

 

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見捨てられた抗菌薬市場

   どんな抗菌薬も効かないスーパー耐性菌の出現報告が相次いでいます。健康な人は、ほとんど問題はありませんが、免疫力や体力が落ちている病院の入院患者が感染すれば、命にかかわる危険性もあります。小さな時、テレビの前で、悪者を倒してくれる正義味方ウルトラマンや、仮面ライダーの登場を待ちわびたように、いまは製薬企業に「早く来てなんとしてください。お願いします!!」と祈るような気持ちで一杯です。しかし、どうも願いはすぐにかないそうもありません。抗菌薬は総じて薬価がすり減り、適正使用も進んでいるので、市場が鈍化。各社とも「ビジネスに乗らない」と、研究開発に消極的です。いまパイプラインに並ぶのは、ほとんど既存薬の増量とか、適応追加で、新しいタイプのものはないです。せめて1社だけでも、とことん抗菌薬開発を継続、追求し、こんな時に、新薬を市場に投じて、スーパー耐性菌を「退治」すれば、ウルトラマンや仮面ライダーに匹敵するくらいの「ヒーロー」になって拍手喝采を浴びるでしょうに・・・。製薬企業の研究開発は、常に10年先を見つめた「先行投資」が求められます。しかし、このところ頻発化するスーパー耐性菌の続出は、1社も見極められなかったということでしょうか?

で、写真は医療機器・技術の専門電子媒体「MEジャーナル」。本日発刊いたしました!!無料購読キャンペーンをやってます!どうぞ、よろしくお願いいたします!媒体URLはコチラhttp://www.yakushin-iryou.com/ 

 

公知申請品のMR活動

 未承認・適応外薬の解消で、厚労省の薬食審が「公知申請が妥当」と判断したものは、その段階で、保険適用を認めることになりました。「公知申請」とは、海外などで既に広く使用され、有効性・安全性が「公知」になっている適用外薬が対象で、文献だけで申請が可能。治験が省略ができます。承認を迅速にするための措置でしたが、今度はさらに患者負担をいち早く軽減するため、承認が下りる前に保険適用も認めたわけです。8月末に、適応外効能を持つ5成分の医薬品について、公知申請が認められ、早速、保険適用が始まりました。若干、混乱したのはメーカーと卸。このことを日々の情報提供活動で、どこまで知らせるべきか。MRからすれば有力な販促情報にもなります。しかし、保険適用は認められても、承認はまだなわけで、積極的に説明すると法に触れてしまう可能性もあります。迷うのも無理はないです。厚労省に質すと「医療機関に聞かれたら答えるのが妥当」との回答が返ってきました。添付文書や資材への記載も「承認が下りてから」ということでした。勇み足は要注意です。

で、写真は医薬経済社があるサカエ日本橋ビルの屋上で撮影。ふと外に出て空を見たら、珍しい雲、発見!!鱗のような、波のような・・・。空に大海原が写ったようでもあります。シャッターを押している間に、どんどん形を変えていきました。 これも夏の終わりのお知らせでしょうか?ぐすんっ。

 

円高は海外企業買収の好機

  世界最大の医療用医薬品市場、米国で大型品が続々と特許切れを迎えているのは周知のことです。何も「2010年問題」なんて、大それたキャッチをつけて報道陣が騒ぎ立てなくても、製薬企業経営陣はずっと前から覚悟していたことでしょう。打開策は結局、新薬開発でしかないのだってわかっているはずです。ただ、それが、なかなか簡単に行かないだけです。この難局をいかに乗り越えるか。私の大先輩かつメンターである医薬経済社の異伝子さんは、「円高が続くいまこそ、国内製薬企業は優れたパイプラインを持つ海外企業の買収に積極的に打って出るべきだ」という考えをお持ちです。円高だから、外資が日本企業を買収するのは難しいが、逆に日本企業が外資を買収するにはチャンスという考えです。さらに民主党政権が医薬品産業を育てるというなら、「政府系ファンドでも作って、国内企業の海外企業買収を支援してやればいい」と主張します。なるほどなあ~と思います。とはいえ、民主党政権。どうやらそんなところまで頭が回るような状況ではないようです。いつまでこんな内部政争が続くのでしょうか?ちょっと、もういい加減にして欲しいです!!

で、写真は最寄駅近くで撮影。自動車のテールランプの赤、信号機の赤、沈む夕日の赤・・・。大好きな夏もそろそろ終わっちまいそうです。ぐすん。人知れずメロウな気持ち抱く帰路。

 
 
 
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